HOBIDAS AUTO
movie
トップページ
東京モーターショー概要
国産メーカー出展車
輸入メーカー出展車
メーカー首脳陣インタビュー
コンパニオン大図鑑
モーターショー動画集
佐野弘宗辛口事前情報(国産車編)
佐野弘宗辛口事前情報(輸入車編)
フランクフルトショー2005
動画集
インタビュー

ここ数年、モデルチェンジを行うごとにエンジンを強化、ないしは刷新して注目を集め、専門家をも唸らせてきたアウディ。つい最近も、RS4に自然吸気の超高回転型V8を載せてM3の喉元に噛みついたかと思えば、ここ東京モーターショーにはこれも自然吸気の5.2リッター“V10”を押し込んだ新型S8を持ち込み、正式発表した。自ら先鞭をつけた直噴ターボディーゼル群は4、6、8気筒と、最先端を突っ走り、直噴ガソリンとターボ過給の組み合わせでも目覚ましい成果を上げて、“ハイテクエンジンといえばアウディ”というイメージを強烈に印象づけている。アウディに何が起こったのか?

秘密はこのひとの存在だった。現在、アウディのパワートレーン開発部隊を統括し、文字どおり牽引しているウォルフガング・ハッツ氏である。略歴を知れば、なぜそう言えるのかが否応なくお分かりいただけるだろう。

大学を卒業してBMWに入社、数年の経験を積んでモータースポーツ部門へ配属、1.5リッター・ターボF1エンジンや最初のM3用4気筒ユニットの開発に携わった。そしてポルシェへ移籍、ここでもF1エンジンや964RSの開発に従事しているのである。さらに、その後オペルへ入社、テクニカル・ディレクターとしてモータースポーツ部門を統括、カリブラDTMのレーシングV6ユニットを開発している。さらに1997年には今度はイタリアへ渡り、フェラーリやアルファ・ロメオまで含めたフィアット・グループ全ブランドのパワートレーン開発の責任者を務めている。そして、アウディに移り、5年間が経過、彼の仕事がこの3年ほどの間に次々と世に出始めた、と、つまりはそういうことなのだ。

今は、ハイパフォーマンスモデル用高出力ユニットだけでなく、ディーゼルまで含むすべてのアウディ・エンジンに責任を負っている。ターボ過給、ディーゼル直噴、ガソリン直噴、すべてが彼の統括下でリファインされ、あるいは新たに生み出されているのである。

エンスージアストにとっては最注目株となったRS4のV8エンジンは、いわばBMW Mが何を考えているか先刻お見通しのハッツ氏が、真正面から叩きつけた挑戦状であり、やがて現れるアウディの“R”ラインナップでBMW M の撃沈を本気が狙っていることを伝える、挨拶状のようなものなのだ。

最後の局面を迎えようといしているアウディ対BMWの戦いはしかし、アウディのかなり分があるのではないか、と思わすほどに彼の存在は重い、そう実感させるものがあった。M5をどう思うかと尋ねれば、「エンジンは素晴らしいが、ギアボックスは○○だ(放送禁止)」と躊躇なく語り、S8のユニットをベースにしたM5ガチンコのR6は、勝算があるのかと問えば、「M5用V10の平均ピストン・スピードは21m/sだ。RS4用のV8はいくつだと思う。すでに25.5m/sだ。ロングストロークでその気になれば500r.p.m.から使える。8500r.p.m.までね。実用レブレンジは7000r.p.m.以上ある」と、自身満々だ。V10にしたって、すでにガヤルド用のハイパワー・バージョンが開発済みだからね。R6(RS6のさらに上を行くモデル)には期待してくれていいよ」と自信満々だった。

BMWは、枕を高くしては眠れないことだろう。

ページトップへ