GM傘下にあるオーストラリアの自動車メーカー「ホールデン」に関して、日本ではほとんど報じられることがありませんが、個人的にはけっこう気になる自動車メーカーのひとつだったりします。
ホールデンは、以前お伝えした「EFIJY Custom Coupe」など本格的なホットロッド・コンセプトを作ったかと思えば、一方で現代版エルカミーノといえる「UTE」を市販するなど、まさにユニークなクルマ作りをしている自動車メーカーなんです。
ということで、本日はそんな「ホールデン」が1970年に生み出したコンセプトカー「TORANA GTR-X」についてご紹介していきましょう。
【GTR-X フォトアルバム】
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1970年にデビューした「TORANA(以下トラーナ)」はアボリジニの言葉で「空を飛ぶ」という意味の小型乗用車です。
当初は市販化も予定されており、直列6気筒エンジンに4速MTが組み合わされた試作車が3台製作されたそうです。
しかしながら、燃料供給をフュエルインジェクション化した他、4輪ディスクブレーキやハイバックのシート、リトラクタブル・ヘッドライトなど、各所に最先端の技術と装備を施したこの「トラーナ・GTR-X」は各地のオートショーで大きな反響を呼んだものの、遂に市販化されることはありませんでした。
その理由は生産施設や財政上の問題が要因といわれていますが、実は「GTR-X」プロジェクトが打ち切りとなった最大の要因は同年に発売された「ダットサン・240Z」の影響が一番大きかったともいわれています。
流麗な2ドアのスポーツクーペにOHCの直列6気筒エンジン。まさに「GTR-X」にとって「240Z」は手強い競争相手だったのでしょう。
このように様々な理由から市販化の見送られた「GTR-X」は、現在写真の1台のみがオーストラリアにて現存しております。
……それにしてもこのナイフのようなボディ・スタイルを見ていると、パワー競争のピークを向かえ、7リッターを超えるビッグブロックを搭載していたアメリカン・マッスルカーと同時期に生まれたクルマとは到底思えませんね……。
アメ車が重厚長大路線をまっしぐらに突き進んでいた頃、南半球のホールデンではこんなにも考え方の異なった、優雅なスポーツカーを作っていたんですよ。しかもその市販化が240Zの発売により消え去ったとは。
なんだか、ますますホールデンが気になってしまうアキモトでした。
| 1970 Holden GTR-X | |
| Year | 1970 |
| Make | Holden |
| Model | GTR-X |
| Engine Location | Front |
| Drive Type | Rear Wheel |
| Weight | 2300 lbs ( 1043.3 kg ) | Performance |
| Top Speed | 210 km/h ( 130.5 mph ) | Engin |
| Engine Type | OHC Inline 6 |
| Aspiration/Induction | Normal | Transmission |
| Transmission Type | Manual |
| Gears | 4 | Dimensions |
| Doors | 2 |
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