2006年07月29日

"痛勤"について日常生活

 会社員になって早18年。じつはこの間、通勤手段はほとんどクルマだったアキモトですが、この春より完全に電車通勤となりました。

 贅沢な話ですが、「満員電車」に乗ることがとても嫌で、新入社員の頃から常にクルマで通勤していたものですから、こうして改めて毎日が満員電車通勤となると想像以上に辛い感じがします。

 これはもう「通勤」ではなく、「"痛勤"」ですね。

 「"痛勤"時間」もドア・トゥ・ドアで約2時間、つまり「4時間@毎日」となりますから、マイカー通勤に比べて往復約90分も所要時間が増えたことになり、いろんな意味で効率が悪い毎日です。

 でも、ひとつだけいい点が!! それは読書の時間が増えたこと。「電車"痛勤"」のおかげで、今月はかなりの量の書籍を読むことができました。


 ということで、他人の足やら肘やらが飛び交う満員電車の中で、片手でつり革を必至の形相で掴みながら、残った片手で読み終えたのがご覧の書籍・文庫です。

 1日約4時間なので、この量を読み終えるのに約1ヶ月ほどでした。だいたい3~4日に1冊のぺースでしょうか(ほとんどが仕事絡みの書籍であり、特に「フラッシュ・プロフェッショナル8」のテキストなんてのは、実は満員電車の中ではまったく頭に入らず、現在もまだ読み終えておりません)。

 まず、話題の「東京タワー」(扶桑社刊)は、ストレートに面白かった1冊です。特にスラスラと読み進める軽快な文章がいいですね。

 ただし、著者のリリー・フランキーさんとほぼ同世代であるアキモトにとって、本書は時代背景も含めて共感するものが多々あったのですが、残念ながら母親との関係が作者ほど濃厚ではありませんでしたので、どうもストーリー自体に違和感がありました。

 また、読み物として考えると、「オカン」の死という、ある意味クライマックスの描写があまりにもあっけなかったかな……と。

  一方、仕事絡みの書籍でありなかがらも、かなり読み応えがあったのが「アマゾン・ドット・コムの光と影」(情報センター出版局刊)、そして「グーグル・既存のビジネスを破壊する」(文藝春秋刊)の2冊です。

 前者はアマゾンの流通センターにアルバイトとして潜入したルポライターが綴った潜入ルポ(*暴露本というほどの内容ではありませんが、調べてみたらこの書籍自体ちゃんとアマゾンで売っていたのが面白いですね)。

 後者はグーグルのビジネス展開がいかに既存の商流を壊してしまうかという点に絞った内容で、なかなか読み応えがありました。

 どちらも内容は専門知識のない方でも十分理解できるものですから、興味のある方なら、あまり気張らずに読めると思いますよ。

 さて、この1ヶ月で読んだ書籍の中で、もっとも衝撃の強かった1冊が「生きながら火に焼かれて・スアド」(ソニーマガジンズ刊)という1冊です。

 初版はずいぶん前なんですが、数ヶ月前に新聞の書評欄に掲載されており、それが頭の中にあって先日"痛勤"途中の書店で見つけました。

 詳しくはお伝えしませんが、本書は中東シスヨルダンの山岳地域で今も続いている悪しき慣習を伝えるとても興味深い1冊です。著者の女性の生涯を振り返る作品は、ちょっと刺激が強いかもしれませんが、長女が中学生位になったら読ませてみたいとも思ったほど。

 訳書ということで、文章的にはイマイチですが、何しろテーマが凄いので、先へ先へとページが進みます。このため、"痛勤"わずか2往復半で読み終えてしまいました。

 う~ん、それにしても今月は色々と読みましたねぇ。でも、個人的には浅田次郎先生の作品が一番好きだったりして。朝と夜、疲れを吹き飛ばすには、やっぱり楽しい1冊が一番です。

 今月は「きんぴか」の残り3刊を読み終えましょうかね。なんだかストレス発散が出来そうな気がしてきます。

*ところで、"痛勤"の恩恵がもうひとつ。ダイエットに効くのでは? 今のところ効果はありませんが……。

【ちょっと見てみる?】
"痛勤"往復6時間の猛者

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