2007年09月24日

ミシガン州警察のポリスカー比較テスト(前編)自動車ニュース全般

ミシガン州警察のポリスカー比較テスト ミシガン州警察が恒例となっているポリスカーの走行性能試験を行い、その結果を発表しました。

 ポリス仕様のパッセンジャーカーから、トラックやモーターサイクルまで、合計20車種が対象となるこのテストは、ロードとオーバルという2つのコースを使って開催され、ミシガン州車両テストチームによって厳正な形で実施されました。

 もちろん、テストの結果が好成績であれば、警察用車両として採用される可能性が高まりますから、メーカーとしても無視できないですよね。

 今年はポリスカーとしてシボレー・インパラ、シボレー・タホ、フォード・ポリスインターセプター、ダッジ・チャージャー、ダッジ・マグナムの5車種9モデルが激突。

 またモーターサイクル部門ではハーレー・ダビッドソンやBMWもテストされました。

THEMOTHERROAD.jpg

*クリックすると拡大します。
ミシガン州がテストを行ったクライスラーの試験コース。
Chielsea Proving Grounds
▲オーバルコース。
Chielsea Proving Grounds
▲ロードコース。
 今回のテストは、クライスラーが保有する "Chelsea Proving Grounds"内のテストコースで開催されました。

 このコースは1953年に建築されたもので、特にハイスピード試験が可能な全長4.71マイルのオーバルコースの方では、これまでに2つの世界記録が生まれています。

 世界記録の1つは1969年7月20日にNASCARドライバー"Buddy Baker"がドライブするダッジ・チャージャー・デイトナ(NASCARストックカー)によって記録されたもので、クローズドコースにおける最高速度記録203MPHを達成。

 また、2004年2月にはクラフツマントラック・シリーズのドライバーである"Brendan Gaughan"がダッジ・ラムSRT-10を駆り、平均速度154.587MPHを記録。こちらも世界最速の市販ピックアップトラックとしてギネスブックに記録されることになりました。

 今回はこのテストコースを使い、加速性能テストを3種類。さらに制動能力、クローズドコースにおけるラップタイムという5つのテストを中心に、省燃費性やインテリア・スペースという部分まで多岐に渡るテストが実施されました。

 昨年はダッジ・チャージャーが圧倒的なパフォーマンスを発揮して高記録をマークしましたが、果たして今年はどうだったのでしょうか?

 本ブログでは本日と明日の2回に分けて、それぞれのテスト結果を掲載していきましょう。

【テスト車両一覧】*クリックすると拡大します。

フォード・ポリス・インターセプター3.27フォード・ポリス・インターセプター3.55シボレー・インパラ9C1
フォード・ポリス・インターセプター3.27 フォード・ポリス・インターセプター3.55シボレー・インパラ9C1
▲左:「フォード・ポリス・インターセプター3.27」フォードのポリスカー専用車であるポリスインターセプターは、最大出力250馬力という排気量4.6リッターのV8を搭載。"3.27"とはファイナルレシオのことで、今回は同じ様にファイナル"3.55"のポリスインターセプターもテスト。加速性能において、ファイナルの違いがどのような結果を及ぼすのかにも注目したいところ。▲中央:「フォード・ポリス・インターセプター3.55」こちらも同じくフォード・ポリスインターセプター。エンジンやトランスミッションなど、基本性能は同じですが、ファイナルのみ3.55に変更されたモデル。▲右:「シボレー・インパラ9C1」テスト車両中、唯一のFFとなったシボレー・インパラのポリスパッケージ。最高出力は233馬力。
シボレー・タホPPV・2WD E85シボレー・タホPPV・2WDダッジ・マグナム3.5L
シボレー・タホPPV・2WD E85 シボレー・タホPPV・2WD ダッジ・マグナム3.5L
▲左:「シボレー・タホPPV・2WD E85」タホのポリスパッケージの中でも、E85(バイオ・エタノール混合ガソリン)に対応したモデル。エンジンは320馬力を発する5リッターのV8。▲中央:「シボレー・タホPPV・2WD」同じくタホのポリスパッケージ。E85非対応という以外はファイナルも同一(3.73)。テスト結果からE85への対応・非対応で走行性能にどのような結果が出るのかも分かりますね。▲右:「ダッジ・マグナム3.5L」ダッジ・マグナムの3.5リッターモデル。同じパワートレインを持つチャージャーと比較することで、ワゴンとセダンの違いがどのような結果をもたらすかも試せそう。ちなみに車両重量は3.5リッターのマグナムが1823kg。同3,5リッターのチャージャーが1776kg。その重量差は47kgです。
ダッジ・マグナム5.7Lダッジ・チャージャー3.5Lダッジ・チャージャー5.7L
ダッジ・マグナム5.7L ダッジ・チャージャー3.5L  ダッジ・チャージャー5.7L
▲左:「ダッジ・マグナム5.7L」。250馬力/1823kgのマグナム3.5Lに対し、340馬力/1917kgのマグナム5.7L。94kgもの重量差がありますが、同じボディですから、軽量な方が速いのか、それともパワーがある方が速いのか、そんな比較も出来そうですね。▲中央:「ダッジ・チャージャー3.5L」ポリスカーの大本命であるチャージャー3.5Lは、最大出力が250馬力。車重は1776kg。ファイナルは2.87と、かなり高速設定ですね。▲右:「ダッジ・チャージャー5.7L」。こんなクルマには絶対追いかけられたくないHEMI搭載のチャージャー5.7リッター・モデル。最大が340馬力。車重は1872kg。ファイナルは2.82。
車名/加速性能試験(平均値)0-60mph(96km/h)0-80mph(128km/h)100mph(160km/h)
フォード・ポリスインターセプター3.278.71秒14.19秒24.01秒
フォード・ポリスインターセプター3.558.72秒14.42秒24.01秒
ダッジ・マグナム3.5L8.99秒14.80秒24.95秒
ダッジ・マグナム5.7L6.54秒10.81秒16.53秒
ダッジ・チャージャー3.5L8.83秒14.52秒24.13秒
ダッジ・チャージャー5.7L6.53秒10.69秒16.32秒
シボレー・インパラ9C18.82秒14.21秒24.11秒
シボレー・タホPPV8.66秒14.28秒24.52秒
シボレー・タホPPV E858.49秒13.85秒23.45秒

【まとめ】
 結論からいえば、HEMIエンジン搭載のチャージャー5.7Lが圧勝ですね。
 
 しかしながら、良く見るとポリスカーのテストといいながらも、なんだかドラッグレースにも参考になりそうなテスト結果ですね。

 というのも、加速テストの結果を見ると、ファイナルレシオ3.27のポリスインターセプターと、同3.55のポリスインターセプターでは、なんと3.27の方が低・中間加速のタイムがいいんですよ。

 ドラッグレースでもファイナルの設定は一番難しい部分ですが、この結果から見てもわかるとおり、ファイナルを上げればタイムがあがるワケではなく、やはりギア比とトルクのバランスでファイナルの設定をしなければいけないということが良く分かりますね。
 
 同じHEMIエンジン搭載のチャージャーとマグナムはどうでしょう? 駆動輪へトラクションがかかりやすいワゴンボディのマグナムと、車重の軽いチャージャーではどちらが加速が良いのか気になる部分でしたが、テスト結果から判断すると車重の軽いチャージャーの方がやっぱりタイムはいいんですねぇ。

 意外な結果だったのは、シボレー・タホでしょうか? なんとE85モデルはポリスインターセプターやインパラ、チャージャー3.5L、マグナム3.5Lのいずれよりもタイムが良く、5,7HEMI搭載のマグナム&チャージャーに次ぐ結果となっています。

 いやぁ、E85対応で速いなら、文句ありませんね。

 ということで、明日は最高速度、0-400mタイム、さらに制動能力、省燃費性などのテスト結果をお伝えしますので、お楽しみに。

0-60mph0-80mph0-100mph
0-60MPH加速テスト 0-80MPH加速テスト 0-100MPH加速テスト

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テスト風景 テスト風景

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