2008 シボレー・タホ・ハイブリット
1970年代のオイルショックを端に、「燃費が悪い」だとか、「良く壊れる」だとか、とにもかくにも国内ではダメな輸入車の台頭のように語られてきたアメリカ車ですが、最近はずいぶんと変わってきたみたいですよ。
本日はまさにそんな新時代のアメリカ車を象徴するかのような、GMの新ハイブリットモデル「2008 シボレー・タホ・ハイブリット(2008 Chevrolet Tahoe Hybrid )」をご紹介しましょう。
アメリカ車のハイブリットモデルとしては、フォード・エスケープが先行していますが、じつはGMもフルサイズ・ピックアップのシルバラードをベースにした生産モデルを発表しています。
こちらは米軍へ納入するディーゼル・ハイブリットだったと思いますが、2008年モデルとしてデビューするタホ・ハイブリットはそのシルバラード・ハイブリットから大きく飛躍したE85対応の2モード・フルハイブリットモデルとなります。
新型タホ・ハイブリットに搭載されるこのハイブリッドシステムは、走行状況に合わせて電気モーター駆動のみ、ガソリン・エンジン駆動のみ、そしてエンジンと電気モーター駆動の組み合わせという、3 通りの方法で走行させることが特徴的な次世代システム。
電気モーター駆動のみの場合は、当然ながら燃料効率を最大限にすることができ、渋滞時などに効果的。
一方、ハイウェイなどでは電気モーター駆動に加えてお得意のV型8気筒ガソリン・エンジンを駆動させることで、ハイパワーを実現します。
世界で初めてこの2モード・フルハイブリットシステムを導入したSUVとなるタホ・ハイブリットは、さらに気筒休止システムを組み合わせることで、従来モデル比で 25%ほど燃費が改善されるとのこと。
通常のガソリンエンジン搭載のタホに比べて車体前部を10mm低くして空力にも配慮するなど、アメリカ車とは思えない細やかさを併せ持っているのも特徴です。
この他にも軽量&空力に優れたホイールや転がり抵抗の低いタイヤを採用するなど、当然ながら省燃料性能を最大限に発揮する様考慮されています。
ちなみに肝心の2モード・フルハイブリットシステムは、GM、BMW、そしてダイムラークライスラーとの共同開発によるもので、組み合わされるエンジンは前述したようにE85対応の(*E85とはエタノールが85%+ガソリン15%配合の混合燃料)V型8気筒ボルテック・エンジン以外にも、ヨーロッパで人気のディーゼル・エンジンとマッチングさせることも可能だとか。
つまり、地域や国の実情にあわせたハイブリット・モデルの供給が可能になるってことですね。
それにしても、デイトナ編集長時代は自動車雑誌としての公平性よりも、アメリカ車好きのための数少ない自動車雑誌という立場で、かなり偏った編集方針を基にアメリカ車を応援してきましたが、最近のアメリカ車を見ていると、もうわざわざ偏った見方で応援する必要もなくなりつつつあるのではないかと思いますね。
どちらにしても、タホ・ハイブリットのような製品・車両がデビューするのは大歓迎。できることなら是非成功してもらいたいと願います。
◎シボレー・タホの兄弟車であるGMC・ユーコンにもハイブリットが登場します。下のフォトアルバムはそのユーコン版ハイブリットです。



