ご存知の方は多いと思いますが、アメリカではピックアップ・トラックをベースにカスタムした車両を「トラッキン(Truckin')」と呼びます。
実際には荷台のない車両、例えばミニバンやSUVなども対象となりますので、1990年代に日本で流行ったシボレー・アストロやタホ&サバーバンのカスタムなんかも、まさにトラッキンといえるものです。
本日ご紹介するすのは、そんなトラッキンの中でも秀逸の出来栄えだった、シボレー・シルバラード・SST・コンセプト(Chevrolet Silverado SST Concept)です。
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トラッキン・カルチャーの中で、21世紀を境に大きく変わってきたのがベース車両ではないでしょうか?
20世紀のトラッキンは、いずれもレギュラーキャブ(=シングルキャブ)&ショートベッドが人気の中心でした。エクステンディッドキャブやクルーキャブのトラッキンがなかったワケではありませんが、全体から見れば少数派、マイノリティだったのは間違いありません。
特にアワードを獲得するようなトップレベルのトラッキンは、必ずといっていいほどレギュラーキャブ&ショートベッドでしたね。
ところが、2000年頃からスタイリングの良いエクステンディッドキャブやクルーキャブのピックアップ・トラックが登場するようになり、その傾向が少しずつ変わってきました。
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フォード・エクスプローラー・スポーツトラックやシボレー・アバランチなど、キャビンと荷台を一体化させたデザインのピックアップ・トラックが登場しはじめたこと。
また、ニッサン・タイタンなど、優れたデザインのエクステンディッドキャブが登場したのが、大きな要因だったと思います。
前ふりが長くなりましたが、本日ご紹介するのは、まさにそのエクステンディッドキャブをベースにした、メーカー製トラッキンともいえる1台、「シルバラード・SST・コンセプトトラック」です。
シボレーのフルサイズ・トラックであるシルバラードをベースに製作されたこのクルマは、2002年のセマショー(SEMA SHOW)で発表されたものです。
キャビンとベッドを一体化させたショートホイールベースのボディと、8インチ以上短く切り詰められたベッドが特徴であり、とてもメーカーが作ったとは思えないほどツボを押さえた1台でした。
特に全体を短くまとめながらスポーティな印象に仕上げたエクステリアは、発表から5年経った今見ても、古臭さをまったく感じさせない、高い完成度を誇っています。
エンジンは当時の最強ユニットだったLS1をベースにスープアップし、自然吸気ながらも最大出力402馬力までパワーアップしています。
足まわリも特徴的で、前後のサスペンションにはSLA(ショート&ロングアームの略)と呼ばれるお得意の独立懸架式ダブルウィッシュボーンを採用。
この前後サスペンションにはエアーサスペンションを組み込んでいますから、車高も容易に調整可能です。
ブレーキはもちろんABS付きの4輪ディスク。ステアリング形式も、たしかベースのシルバラードはボール&ナットだったと思いますが、この「シルバラード・SST・コンセプトトラック」ではラック&ピニオンに変更されています。
他にもランプ類にLEDを採用したり、4座のスポーツシートを採用したり……デザイン面だけではなく、各所の作りこみも当時は目を惹くものばかりでした。
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もちろん、一番の驚きはこのような非常にできのいい"トラッキン"を、メーカーが自社のコンセプトカーとして製作・発表したことです。
この手のコンセプトカーを見るたびに思うことですが、自動車メーカーが積極的にピックアップ・トラックをベースにしたコンセプトカーやカスタムカーを製作するほど、アメリカのトラック・マーケットっていうのは巨大なんですよね。
今年ももうすぐセマショーがはじまります。果たして今年はどんなトラッキンが登場するのでしょうか? 2年ぶりに今年はそのセマショーへ取材に行く予定ですので、どんどん現地の情報を即日アップしていきますよ~。是非お楽しみに!!
| スペック | 2002 シボレー・シルバラード・SST | |
| エンジン | 6.6リッター/V型8気筒(LS1) | |
| 最大出力 | 402hp @ 6000rpm | |
| 最大トルク | 65.69kg-m @ 4800rpm | |
| トランスミッション | 6速MT | |
| 駆動方式 | FR(フロントエンジン・リアドライブ) | |
| サスペンション | 独立懸架式ダブルウィッシュボーン(前後) | |
| 乗車定員 | 4名 | |
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