1978 ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム・ステーションワゴン・コセンプト

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1978 Firebird Trans Am Kammback

 リストラ策のひとつして、GMがブランドの廃止を検討しているというポンティアックは、シボレーよりもやや高級なスポーツラインとして、これまでにも数多くの人気モデルを輩出してきました。

 特にカマロと同じFボディを採用し、ポニーカーの一翼として誕生したファイヤーバードはGM史を飾る名車のひとつ。

 そのファイヤーバードに、ステーションワゴン・コンセプトがあったことを御存知でしょうか?

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1978 Firebird Trans Am Kammback

 「1978 ポンティアック・ファイヤーバード・トランザム・カムバック(1978 Firebird Trans Am Kammback)」は、GMのデザイン担当副社長であったDavid Holls氏の元、PMD (Pontiac Motor Division)が製作したコンセプトカー。

 デザインはピニンファリーナで、当時シルバーボディに赤いインテリアのモデルと(写真)、ゴールドボディにベージュのインテリアを組み合わせた合計2台のコンセプトカーが製作されています(現存するのは写真のシルバーのみ)。

 このファイヤーバード・ステーションワゴンは、車両価格1万6000ドル前後で市販を前提に計画されたものでしたが、最終的に2万4000-2万5000ドルまで上がってしまい、結局お蔵入りになったそうです。

 なお、価格が高騰した原因のひとつは、リアカーゴスペースの左右ガラス窓にもありました。じつはこの大きなガラス窓はガルウィング式の開閉窓になっており、ボディサイドから簡単にカーゴエリアへアクセスできるというものなんですね(今考えると、どうしてガルウイングなんだ? と思いますけど)。

 ちなみにファイヤーバード・ステーションワゴンは、その後も1986年にコンセプトカー(1986 Firebird GTA Kammback)が登場した他、カリフォルニアでレプリカモデルの販売が行われるなど、マニアの間ではけっこう話題になるクルマでした。

 現代版エルカミーノともいえるG8スポーツトラックなど、今でもユニークなクルマの多いポンティアックですから、GMにはなんとかブランドの存続を検討していただきたいですね。

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1978 Firebird Trans Am Kammback 1978 Firebird Trans Am Kammback
  
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1978 Firebird Trans Am Kammback 1978 Firebird Trans Am Kammback

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この代のポンティアック・ファイアバード・トランザム、日本でも絶大な人気を博していたことを昨日のことのように覚えております。
同車は1977年に角形四灯になったのと同時に6558cc/200psのハイチューン版401が登場しましたが、姉妹バージョンたる180/185ps型ともどもアメ車随一の強烈なトルクで他にない個性を発揮していたのは非常に見ていて頼もしいと感じました。
この頃はまだポンテアック、オールズとGMではディビジョンごとに独自のエンジン開発を行っていた贅沢な時代でモーターファンとしては個性の競演が見ていて愉しいのもまた事実でした。もっともエンジンの選択肢は1970年代前半と比べて目に見えて減っており、例えばポンテに関してもカリフォルニア州では401はオールズモビル製のみ、350はシボレー/ビュイックと共用といった具合に選択の自由度は狭まりつつありました。
そんな時代にあっても、他ディビジョンのエンジンを巧妙に料理して独特の味付けを見出して自らの製品に搭載するポンテアック部門の努力は評価できるものである上、そのイメージリーダーたるファイアバード・トランザムはビッグV8最後の花として世界の4シーター・スポーツサルーン界に独特の地位を築いていたことは否定できません。
何よりこの「去勢された」6.6L/185-200psのV8(レギュラーガソリン仕様)はその絶大なトルクでそれでもゼロヨン16sec内外を記録し、当時のメルセデス・ベンツ450SLC(本国仕様217ps型)やBMW635CSi(218ps)のいずれもオートマ仕様に勝るとも劣らない実力を有していたのもさることながら、最高速については150mph(242km/h)内外に達したという現地からの報告まで聞かれるほどで、「低圧縮比+無鉛87pump-octaneガソリン+触媒付き」というハンデを考えれば恐るべき燃焼効率ではないでしょうか。ロチェスター製4バレル・シングルキャブの吸気効率の優秀さの証拠とも言えます。
もちろん、ビッグV8故の天文学的な燃費、路面のフィールを伝えないパワステなど「ウドの大木」的要素も見られますがそれでも直進安定性は当時としては第一級であり、何よりイージードライブとシンプルでタフなメカを極めていたという点で歴史的意義があったのではないかと思います。
率直にいってガラクタに過ぎないフォードのマスタング2、故障だらけで手に負えないクライスラーコルドバ(一定以上の台数がセールスバンク行きと言われた!)など、アメリカ車全般が落ち目になっていたこの1970年代後半、アメリカ車の古き良き魅力を安全性、排ガス規制と両立させていたFボディ系GM車でしたが、モデル末期に苦肉の策として登場した4.9LのV8ターボ、あれは見かけこそ立派(出力は210ps)なものの内実は欠陥品で、工作精度など史上最悪の域で(労働者の質がレーガン政権下で低下の一途をたどっていた時期だ)各種の故障が多発し性能も当たり外れが激しかったものです。
それ故最もファイアバードらしいのは1977-1978年の403・V8及び401・V8の二種というのが小生の意見です。
ただ1978年のステーションワゴン・コンセプト、生産化されなくて良かったと言うのが率直な感想です。ボディの後半部の切妻型のデザインはスラントノーズを基調にした前半部とは造形的に相容れずグロテスクである上、ガルウィングドアによる荷物の出し入れもあまり実用的でなくどこかブラックジョークに見えます。

真鍋清様
コメントありがとうございます。そろそろこの時代のトラ・カマも価格が上がっている様ですね。アメリカ車の古き良き部分を持った最後の世代かもしれません。ワゴンに関しては同意見です。たぶん、市販できたとしても、まったく売れなかったことでしょう。こういうクルマを本気で売ろうと、一瞬でも考えたGMは、やっぱり偉大なのでしょうか? 凡人には理解できません。
 

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