米カリフォルニア州の「スーパーフォーマンス(Superformance)」は、現地時間の14日、イタリアのカロッツェリア「ザガート(ZAGATO)」がデザインした、「ペラーナ・Z-one(Perana Z-one ※ジーワン)」を米国市場において販売することを発表しました。
「ペラーナ・Z-one」は2009年のジュネーブショーでデビュー。ザガートがデザインし、南アフリカの「ペラーナ・パフォーマンス・グループ(Perana Performance Group)」が組立を行うスーパースポーツ。
パワートレインにはシボレー・コルベットにも搭載されているGM製のLS3(排気量6.2 リッター)を搭載し、442馬力ながらも、独自のスチール製チューブラー・スペースフレームとビニルエステル複合材を使った軽量ボディにより、車重は1195kgに抑えられ、0-100km/hまでの加速はわずか4秒。さらにモアパワーを求めるユーザーにはLS7 (505馬力)も用意されているそうですから、本家コルベットも凌ぐ高性能ぶりですね。
なお、米国仕様はインテリアにレカロシートが2脚セットされ、本革かアルカンターラのトリムが選択可。パワーウインドウ/ミラー/ステアリングに、2DINのオーディオヘッドユニットなどが備わり10万ドル以下($1=90円換算で、900万円以下)で販売される予定。
この「ペラーナ・Z-one」は、カリフォルニア州モントレーで8月13日に開催される「コンコルソ・イタリアーノ」で発表される予定です。


ペラーナといえば、1970年代後半にイギリス・フォードのグラナダをベースに米国フォード製の4.9L/V8をチューンして搭載、ここ南アフリカで買える「最も安いメルセデスSクラス・イーター」として一定の市場と人気を得ていた一台を思い出す。
この「フォード・ペラーナ・グラナダ」、270psで最高速は200-215km/h程度、それでいて当時のメルセデス・ベンツ350SEの半値強、同ベンツ450SLCの1/3近く、ジャガーXJ6 4.2の2/3程度の価格で、「安く買える性能」であったことを思い出します。
それでなくとも当時の南アフリカ市場は金銀やマンガン等の資源国なだけあってこの種の中進国では飛び抜けて前記数車種に代表される超高級車の需要があり、他にもBMWが3.0Sセダン並びに530(いずれも3.0L直6搭載)を現地生産し、上流階層の間に選択肢を提供していたものです。もちろんGMはオーストラリア製ホールデンをベースとしたシボレー・コンスタンシア/カプリス、クライスラーはバリアント(これもオーストラリア系の設計)を現地生産し、5LクラスのV8を中心にメルセデスやジャガーの市場を下方から狙っている格好でした。なお、主流は「例によって例の如く」トヨタ、日産、三菱、マツダといった日本車とVWやアウディをリーダーとするドイツ車という勢力図が出来上がっておりました。
(以上、出典は"WORLD CARS 1977/1978"イタリアにて発行)
あれから30年余り、南アフリカきってのチューナー「ペラーナ」が生き残っていたことだけでも驚きな上、今度はかつてのフォード変じてGM系のパワーユニットを利用してこれだけのスーパースポーツをまとめ上げた手腕に驚かざるを得ません。