●世界転戦記☆第6話~カナダの大寒波と共に消え去ったギャルの夢
一方大学では、先日初めて行ったサーキットで取材を受けた週刊誌などにレースクイーン姿が掲載されたのを見て、私がモデルやレースクイーンのアルバイトをしていることが学内に広まり、見知らぬ人からも話しかけられるようになった。
当初、モーグルスキーサークルの遠征費用を稼ぐために始めたモデルのアルバイトも徐々に仕事が増え、貯金も貯まった。
その頃から日本国内のモーグルスキー大会や競技会にも出場するようになり、モーグルスキー選手になりたいなぁ。。。と思うようになる。
そして冬には、念願のカナダへサークルのスキー合宿にも参加できることになった。
そんなカナダへの飛行機の中でのひとコマ。
今ではありえない飛行機の操縦室であるコックピットに連れて行ってもらった。大学の先輩と数人でキャビンアテンダントに連れられて操縦室へ。北極に近い場所でオーロラを見せてもらい感激していた。すると、
「キミ達はカナダに何しに行くの?」飛行機のパイロットが話しかけてきた。
「モーグルスキーをしにバンフに行きます。」
「へー・・・大学の合宿でカナダかぁ・・・すごいなぁ。ナショナルチームとかじゃないよね?」
「いえいえ違います。だって俺らもう年ですから。ナショナルチームの育成チームなんてもっと若くなきゃ入れませんよ。」と先輩。
えっそうなの?そうなんだ!もうモーグルスキー選手にはなれないんだ!
モーグルスキーの選手になりたいと思うようになった矢先、私のその夢は先輩の一言で絶たれた。
その年のカナダは大寒波到来でスキー場は-40度弱だった。一日中スキーをしてホテルに帰ってくると自分の耳が紫色の硬い陶器のように固まり、何かにぶつかったら粉々に割れてしまいそうだった。コカコーラの缶を開けてのどを潤そうとすると、今買って開けたばかりなのに一瞬で氷となり、せっかく買ったコーラーが一滴も出てこない。
行きの飛行機での先輩の衝撃的な一言と本場カナダの洗礼を受け、私のモーグルスキー選手になる夢は大寒波と共にカナダで消え去った。
帰国してモデルのアルバイトに励んでいると・・・。
to be continued・・・
※写真上:モーグルスキー大会に出場し始めた頃、全日本コーチだった小林さんに傘をさしてもらっての撮影。
写真下:カナダのスキー合宿でヘリスキー。









