●世界転戦記☆第29話~サービスエリアでギャル凍死寸前!
「はい井原です。」
「あのー○○制作会社のプロデューサーですけど・・・。」
???
あの有名映画をプロデュースしている?
えっ!もしかして私、ついに映画デビュー?
「というわけで、再来週で大変急なんですけど、大丈夫ですか?」
「あっはい。わかりました。」
スキー雑誌の撮影でフランスから帰国した成田で、また再来週海外スキーに行くことになった。
残念ながら映画のデビュー話ではなかった。。。
今度はモデルとしてではなく、CM撮影に出演するタレントのスキーインストラクターのお仕事だった。
レース出場のための資金を着々と貯金していた私は、快諾した。
そして・・・・
成田の駐車場に停めてあった愛車のシルビアに乗り込んで向かった先は、またスキー場だった。
大学卒業間近、同級生のモーグル仲間と社会人になる前にできるだけスキーに行きたかった。
高速道路を北上していると、吹雪の予報。チェーン規制があるという。
チェーンを持っていなかった私は途中のインターチェンジを降りてカー用品店へ。
ところが、このシルビアを売ってくれた走り屋の先輩がタイヤをインチアップしていたため、なかなか合うチェーンが見つからない。
6軒目のカー用品店でやっとチェーンを買うことができた。ずいぶん遅くなってしまったが、私は猛吹雪の吹く関越道を北へひた走った。
チェーン規制中!全車サービスエリアを通過せよ。
殺風景な真夜中のサービスエリア。時間はすでに午前0時をまわっていた。
猛吹雪の中、黒い走り屋みたいなシルビアを停車。私はひとりでジャッキアップしてチェーンをはめていると、横でチェーンのとりつけ作業をしていたカップルが、
「えー女ひとりでスキー?しかもチェーン一人ではめてるよー。こわーい!」
と彼女。
こわーい女一人の私を横目にさっさと作業を終えて行ってしまった。
私は作業を続けたが、なかなかチェーンがうまく取り付けられない。
マイナス10度の猛吹雪。手はかじかみ助けてくれる人もいない。
キャー私死んじゃうかもぉ・・・・
一度車内で温まろうと運転席に入ってエンジンキーをまわすと・・・・
エンジンがかからない!
うわぁ・・・本当に凍え死ぬぅ・・・
誰かぁ・・・助けてくださーい・・・・
to be continued・・・・・









