●世界転戦記☆第30話~白銀の世界から現れた黒い王子様♡
吹雪で辺りは何も見えない。
周りにはほとんど人がいない極寒のチェーン取り付け場・・・・
インチアップしたタイヤとシルビアのタイヤハウスの間は隙間が狭く、買ったばかりの最新式チェーンは意外に取り付けが難しかった。
そして、なぜかエンジンもかからない。
このまま凍え死んじゃったらどうしよう・・・
吹雪の中一人で途方にくれていると、遠くから人が走ってきた!
しかも日本人じゃない。
キャー襲われるかも!
私に近づく足取りを緩め、遠くから「大丈夫ですか?」
とたどたどしい日本語で話しかけてきたのは、背の大きな黒人だった。
「チェーンがなかなかとりつけられなくて・・・しかもエンジンがかからないんです。」
外国人男性は、無言でチェーンの取り付け作業を始めた。あっという間に完了。
そして・・・
エンジンはすぐにかかった。。。
とってもあせっていた私はキーを完全に差し込んでいないのに気がつかず、スタートキーが回らなかったのだ。
本当におっちょこちょいな私。そしてあせると鍵が開かないという癖は、その後のレース人生でも何度か起こった。
とにかくよかったぁ・・・ホッ。
ありがとう!これで温かいコーヒーでも飲んでください、と猛吹雪の中チェーン取り付け作業を助けてくれた外国人男性に2000円を差し出すと、
ノープロブレム!
と白い歯を見せお金も受け取らず、さっさとBMWで立ち去っていった。
吹雪の中、ギャル一人シルビアにチェーンをつけようと奮闘している私を横目に「こわーい!」と笑って立ち去っていった日本人カップルとは大違い!
外国の人は本当におおらかだ!と白銀の中から現れた黒い王子に感謝した。
無事同級生とのスキーも終え東京に戻ると、先日フランスから帰国して成田に到着したときに電話をかけてきた有名映画プロデューサーと会うことになった。
どうして私がタレントのスキーインストラクターに選ばれたのだろう?
不思議に思いながらもプロデューサーのオフィッスを訪れた。
to be continued・・・・・









