●世界転戦記☆第103話~F1ドライバー控室で・・・
☆第102話~運転はおしりと体幹でするのさ!byF1ドライバー←前回のストーリー
翌日、F1ピット裏の控室では、予選を控えた我がチームのアレキサンダー・ブルツ選手が横になって休んでいた。
私たちレースクイーンは、物音をさせないようにフリーズして座っていた。
15分ぐらいすると、ブルツ選手はむくっと起き上がって、フリーズしている私たちに、
「ハハハ、ありがとう。ちょっとボーっとしていたんだ。静かにしていてくれたんだね。ジャパニーズガールはいいね。」
と言って、間もなく予選が行われるピットへ出て行った。
控室で見ているとチームの2人のドライバーは、朝から晩まで大忙しだった。
ミーティングして、トレーナーとウォーミングアップして、フリー走行でマシンに乗って、またミーティングして、メディアに対応して、ランチ、そしてまたミーティングして、いよいよ予選。
目が回りそうなスケジュールを淡々とこなす彼らのパワーはどこから出てくるのだろう?
日ごろ100キロはまずサイクリング、という昨日のフィジケラ選手のトレーニングメニューの話のように、華やかさと裏腹にレーシングドライバーと言う職業の真の大変さをまじまじと実感していた。
ピットに行くと、先ほどの控室での目覚めの優しい笑顔とは違い、超集中しているドライバーの2人がマシンに乗り込んでいた。
そして、エンジン始動!
初めて聞いた生のF1の音。ピット内に広がるエンジン音の振動、ストレートを走るマシンの甲高いエンジン音。
今までレースクイーンとして数々のレースに行ったけれど、F1は、ドライバーもスタッフもマシンもすべての準備が格別だった。
レースの本場ヨーロッパに行ってみたい!
この時感じたF1の絶大なる感動のおかげで、この半年後、私はモータースポーツの聖地イギリス・シルバーストーンでフォーミュラーカーを運転することになる。
to be continued・・・・・
☆今までの連載ストーリー←レースクイーンからレーサーに転身して世界中を転戦し、目標を達成するまでの「カーレーサー井原慶子すっぴん世界転戦記









