☆第113話~初対面♡真っ赤な中古のフェラーリ←前回のストーリー
"フェラーリF355チャレンジ"
かっこいい!今から私、これに乗るのかぁ。。。♡
車内にはロールバーがはりめぐらされていて、左ハンドルのシートの横にはシルバーの6速ギアシフトが気高く伸びている。もちろんレース仕様に助手席は取り外され、消火器が固定してあった。
「早速レーシングスーツに着替えて来て!シート合わせをしよう。」
メカニックにそう言われ、近くのトイレに着替えに行った。
そう、ほとんどのサーキットには更衣室があるわけではなく、いつも女性はトイレで着替えなくてはならない。
私は、レースクイーンのお仕事をしているときにチームのレーサーからもらったお古で少しぶかぶかのレーシングスーツにトイレで着替えた。
「井原ちゃ~ん、レースクイーンがレーサーにもらったレーシングスーツを着ると、さすがにぶかぶかだなぁ。ハハハ。」メカニックに苦笑された。
「シューズはさすがに女子にもらいました。カーメーカーのインストラクターをやっている女性自動車評論家の方が草レースに出場したことがあるというので、サイズもぴったりだったし、譲ってくれました。ちょっとはげてるけど。。。」
元は青だっただろうと思われる譲り受けたレーシングシューズは、「洗濯機で洗っちゃった」という先輩の言葉通り、全体がはげて薄紫色になっていた。
そんなシューズでもフェラーリを前に靴ひもを固く結ぶと、何だかとっても気が引き締まってきた。
いよいよフェラーリF355の運転席に乗り込んでみると・・・
『これってやっぱりイタリア人男性を想定したレーシングシートなのかなぁ?』
レース仕様の真っ赤なバットシートは、低い着座位置で後方に設定されていて着座位置も低い。女性の私はちっちゃくて前が見えないしペダルに足もとどかなかった。
早速、スライド式のレーシングバケットシートを一番前に設定してもらい、固くビスで固定。
座高はあげられないので、レーシング座布団なるものをおしりの下に敷き埋めて固定してもらった。
そして、シートベルトの太さにも驚いた。
股の下に腰骨横、そして肩からと6点シートベルトで、それも見たことがないぐらいベルトの幅が太かった。
『ふ~ん・・・これってやっぱりすごいスピードがでるからこういう安全装置になるわけだよね・・・』
スピードを想像すると不安になり、F355のスピードメーターに目をやると・・・・
300km/h越え???
やっぱり。。。本物のフェラーリだぁ。大丈夫かなぁ。。。私。
「よし!井原ちゃん行こう!」
いよいよフェラーリで走りだす時がやってきた。
to be continued・・・・・
☆今までの連載ストーリー←レースクイーンからレーサーに転身して世界を転戦。目標を達成するまでの「カーレーサー井原慶子すっぴん世界転戦記」