●世界転戦記☆第136話~コーナーを安全に速く走る方法!
☆第135話~レーシングカーのシート合わせ←前回のストーリー
シルバーストーンサーキット内にある建物の中で始まったレーシングスクールの座学講義は、やっぱりすべて英語だった。
しかし、講義で黒板に描かれるグラフや絵は何だか見覚えがあるものだった!
タイヤの摩擦を説明する時に使う摩擦円もフロントタイヤの向きと車の進む方向の違いを示すスリップアングルの図もレーシング素材の温度上昇グラフも!
カーメーカーのインストラクターをやっていた時にテストコースで師匠から教えてもらったものばかりだった。
何となく頭に入っていた車の知識と聞こえてくる英語が一致する。少しだけ緊張がとけた。
そして、2時間目はレーシングスクールならではの講義が始まった。
コーナーをいかに安全に速く走るか?
その方法をイギリス人講師が黒板に図を描きながら説明し始めた。
レーシングスピードでコーナーに飛び込んでハンドルを切り始めると共に思いっきり踏んでいるブレーキペダルをそっと離すと、車の後輪がドリフトのように流れ始める。そのまま何もしなければスピンしてしまうけれど、そこでアクセルを踏み始めると車の後輪のスライドをコントロールできて自由自在にコーナーを立ち上がれるという。
コーナーで安全に速く走るには、このバランススロットルが基本だとか!
車はアクセルを開けて駆動をかけている時が一番安定する。
だからコーナーの入り口では、タイヤの限界を超えて車が横滑りしだすことにより車の向きを変え、スライドしてちょうどいい向きに変わったところでアクセルをあてれば後輪に駆動力が伝わり、車の荷重も後ろにのるので安定する。
これがリスクが最も少なく速く走る事が出来るドライビングテクニックだという。
う~ん・・・何となくイメージはわくけど、そんなサーカスみたいなこと私にできるのかなぁ???
レーシングスクール1日目の午前中、一通りの講義を受け、私はすごいテクニックを知っってしまった気がしてドキドキした。
しかしドキドキと不安はいつもセット。。。
果たして頭で何となく理解したことが実際できるのだろうか?とドキドキは不安へ変わっていった。
私は肩に力が入ったままシルバーストーンのレストランへランチに向かった。
to be continued・・・・
☆今までの連載ストーリー←レースクイーンからレーサーに転身して世界を転戦。目標を達成するまでの「カーレーサー井原慶子すっぴん世界転戦記









