●世界転戦記☆第154話~フェラーリで後輪を横滑りさせるのは・・・
☆第153話~白く年老いた表情のフェラーリ←前回のストーリー
前戦の鈴鹿で火に包まれたフェラーリも完全に修復。消火器の粉でひどく年老いた表情に見えた相棒もピカピカに磨かれて、もとの堂々たる姿を取り戻していた。
今回は、英国でのレース短期留学で学んだことを出せるだろうか?
フリー走行が始まり、最初は前回負った傷でマシンに異変がないかどうか様子を見ながらフェラーリを走らせた。
問題なさそう・・・よかったぁ・・・またよろしくお願いします!
私は、ヘルメットの中で相棒のフェラーリF355にそう語りかけて、徐々にアクセルを全開にした。
英国で学んだ"魔法のドライビング"をこのフェラーリでもできるだろうか?
中速コーナーの1コーナーや2コーナーは、それを試す絶好のカーブ。
病み上がりのフェラーリ。
そしてイギリスで走ったフォーミュラーよりは車重が重いフェラーリ。
そして2コーナーはスピンすればそく壁にぶつかってしまう。
不安は次々に頭をよぎる。
しかしせっかく学んだのだから1周でも早く試さなくては・・・・
次の周、まずはエスケープゾーンがある1コーナーに自分の中のギリギリのスピードで飛び込んでいった。この頃はまだ、マシンの限界のスピードで飛び込むことはできず、自分の限界のスピードを上げて行くのに時間がかかっていた。
あれ?イギリスのフォーミュラーカーのようにハンドルをきり始めてもリアが流れ始めない・・・。
進入スピードが遅くてフェラーリの後輪は、どっしり路面をつかんでグリップしたままだった。
次の周、もっとスピードを上げてコーナーへ飛び込もう。怖いけど・・・。いやいや怖くない!
自分に言い聞かせて次の周の1コーナーでは、先ほどより気持ちスピードを上げてカーブへ進入していった。すると、フェラーリの後輪が流れ始めた!
頭で考えている余裕などなく、ブレーキペダルを離したばかりの足をとっさにアクセルにのせた。アクセルを優しく踏み始めると、フェラーリの後輪の横滑りは止まり、前へと駆動していった。
キャッ!できた!イギリスで習ったバランススロットルがフェラーリでもできた!
まだまだ完成度は低いが、フェラーリを横滑りさせながらコントロールすることを意識的にできるようになってきた。
お次はこのカーブでもやってみよう!
そこで私はフェラーリ大スピンを喫することになる。
to be continued・・・・
☆今までの連載ストーリー←レースクイーンからレーサーに転身して世界を転戦。目標を達成するまでの「カーレーサー井原慶子すっぴん世界転戦記









