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2009.5.17

魂はディティールに宿る

毎月、AUTOCAR JAPANで「Auto & Architecture」の連載を執筆していただいている
玉田さんが所属するLDK inc.(http://ldk.co.jp/)主催のフォーラムに、
先日出席して参りました。
お題は、「魂はディティールに宿る」。

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話題はウィリアム・モリスやバウハウスなどに及び、
それらの単語が学生時代を思い出させて、耳に心地よく……。
久しぶりに、「魂が知らぬ間に若返る」ような錯覚。

建築のことはひとまずここでは割愛させていただきまして、
玉田氏の言葉で共感できたのは、
スライドで映し出された昨今のとある輸入車メーカーのインテリアの写真を見ながらの、
「ちょっとデザインするためのデザインのような感じがして、嫌ですね」というひとこと。

実は先日、あるホンダ党のカメラマンI氏とお仕事しているとき、
まさに同じことを話していたんですね。
つまり、最近のクルマのインパネ・デザインはつまらんと。
機能のために必要に駆られてデザインされたものが、
ちょっと前までのクルマは多かったような気がします。
それらのデザインは、無駄を削ぎ落としたのではなく、当初から無駄がなかった。
あるべきところに必要最低限のものがあるべくしてあるので、
時代を経ても色褪せないのです。
わかりやすい例を挙げるとすると、
アルテッツァのインパネは、出た瞬間から褪色が急速に進行したデザインでした。
もちろん、買い換え需要を促すためには、
強烈な新規感と一定時間を経て訪れるデザインの褪色が、
絶妙でなければならない。
大量消費時代のデザインとは、そうしたものです。

しかし、われわれクルマ好きには、そうしたデザインは心に響かないのですね。
そこには魂が宿っていない。

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で、冒頭のフォーラムのテーマ、「魂はディティールに宿る」です。
Z4のインパネデザインと、エンジンルームの写真を見比べてみてください。
Z8のデザインをモチーフにしたダイヤル類は、一見すると美しい。
先代のZ4より、はるかにスポーティで硬派なオープン2座を演出したインテリアです。
一方のエンジンルーム内の写真ですが、
まるで切り裂かれたかのように見えるタイヤハウスの内側。
エンジンルームにできた裂けた傷跡のような印象です。
ボンネットを閉めてしまえば見えない部分ではあります。
「魂はディティールに宿る」。
うわべだけのデザイン処理は、心に響いてきません。

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さて、まさに現在校了作業まっただ中のAUTOCARですが、
次号の「Auto & Architecture」の予告も玉田さんからありました。
次なるお題は、「ポルシェ356」です。
これに独身男性の住まうサヴォア邸といった感じです。
ワクワクしませんか?

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