窓
或る日の夕暮れ、
ふと、見上げると、矩形に空を切り取った窓は、
とても美しい色をしていしました。

吹き抜け上部の横長の窓は、この夏、
朝は眩いばかりの紺碧一色だったり、
真っ白な積乱雲の一部を切り取ったり、
わたしの目を楽しませてくれました。
それはまるで、モネの睡蓮のよう。
印象派の作品は、光をキャンバス上で分解し、
それを改めて網膜上で再構築することを目指したのですが、
モネの睡蓮も異なる自然光の下で、数多く描かれました。
有名なものは、横長のキャンバスの一連の作品。
吹き抜け2階部の横長の窓は、刻々と変わる空の光を、
人間という矮小な存在の、これまた愚にもつかないバイアスも通さず、
自然のままの光で、輝いていたのでした。

そして、1階部の窓は、
ロールスクリーンに、文様のような影絵を映して、
これまた楽しませてくれたのでした。
忙殺される日々だからこそ、
うつろいゆく自然をそのまま美しいと受け止められる、
感受性だけは大切にしたいと思う、今日この頃なのです。



