伊太利亜の粋、TOKYOの粋
まだ、街が寝静まっているときから、
朝の光のもとで撮影したくて、出掛けました。
ジョギングする人も当然いなくて、もちろん、街ゆく人もいません。
春は桜が目を楽しませてくれる場所ですが、
まだ蝉は静まりかえっています。
真夏の太陽が、硬質な矢のような白い光を放ち始めました。

ランチア・デルタ。
ランチアなんて、自分には遠い存在だと思っていましたが、
なんて優雅なライン。
最新のデルタは、オバフェンマニアのE30M3乗りとしては、
かつてのライバルがなんともオシャレでセレブになったんもんだといいたい。
(ユーロカップで往年のデルタに直線でぶち抜かれましたよ、我がエムスリーは)
しかし、サーキット(デルタはラリーか)のために生まれてきていない
昨今のエムスリーに、愛を感じこそすれ、
それはただの偏執狂的な愛で、
冷静に考えると、なんとも体育会系の暑苦しさも感じるわけで。
個人的には、アルピナB3にM Sportsのエアロ、
そしてデコラインレス、ホイールもBMW純正の同サイズに、
いわゆるドレスダウンして乗りたい。
もちろんマニュアルで。
アルピナであることを一切隠して、あの上質を味わいたい。
ああ、これも偏執狂的BMW愛でした。
そうでした、本日はデルタ。
銀座を走っていると、振り返るのは業界人らしき人、
クルマに関心のあるカーガイ、だけでした。
いい意味で街に溶け込んでいます。
まず、現行デルタにすれ違うことはありません。
しかし、デルタはTOKYOの道路に異物感を感じさせず、
すんなりと受け入れられます。
タイピングした瞬間、プッと赤面しそうで恥ずかしいのですが、
それはある意味、ソフィストケートされた......。
ああ、こじゃれたファッション誌の
使い古された言い回しを使ってしまったわたしをお許し下さい。
デルタ、それはイタリアの粋。
理屈を超えたイタリアのデザイン。
そんなデルタを、AUTOCAR JAPANでは、
東京の粋で表現してみました(写真で)。
原稿は沢村慎太朗氏。
次号、AUTOCAR JAPAN、お楽しみに。



