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2010.8.24

●超私的Newボード考察。

top.jpg

Newボードが完成しました。(すいません完全にプライベートです)

ビルダー(シェイプ&ラミネート)は『ORIGINAL SUN』の大場さん。
『ORIGINAL SUN』は、大場さんのブランドである
STANDARD PLUS+のオルタナティブ・ディビジョン。
そして、カスタムペイントはもちろんKEN THE FLATTOPのケンさんです。

ここ数年、ずっと海外ブランドやシェイパーに
オーダーしていた僕ですが、今回はドメスティックにこだわりました。

『サーフボードは育てられるものだよ』

そんな大場さんの言葉にビビッとやられてしまった僕。
そうなんですよね。大切なことを忘れていた気がします。

「もう少し回転性を...」とか、
「サイズを限界まで短くするには...」とか、
「次は大きな波用で...」などなど、

自分のバックボーンや好み、体格や技量、次の目標、新しい発想......
そういったディテールを理解してくれるシェイパーがいれば、
サーフボードはオーダーのたびに成長していくものです。
そのためには、海外だろうと国内だろうと、
密にコンタクトを取れるってことが何よりも大切ですよね。
シェイパーと直接やり取りできないならば、そのつなぎ手となる
SHOPさんなどアドバイザーの存在が、ものっすごく重要だと思います。
心さえ交し合えるなら、その方法はメールでもショップでも僕はいいと思いますが、
お互いを理解しあえて、納得できたうえでオーダーしたいですよね。
宝物ですから、サーフボードは。

そんなこんなで、今回は同じ茅ヶ崎人である大場さん&ケンさんと
ディスカッションを重ね、Newボードを作成するに至りました。
完全にプライベートの領域。仕事抜きで考えてますので、あしからず。

ちなみに最近ウエットが出来上がったと報告したばかりですが、
オーダー時期は各々異なり、同時期に完成するとは想定外でした(笑)
完全に金欠まっしぐらです。しまったぁ!

......さて、ボードについての考察ですが
『機能』と『ビジュアル』、2つの観点から書こうと思います。


★☆★書きすぎました。続きはこちらへ↓ ★☆★

まず『機能』についてですが、
アウトラインはご覧のとおり、ラウンドピン・クアッドです。

IMG_0726.jpg

『トラディショナル+αが基本』の僕にとって、
シンプル無比なラウンドピンは大好きなアウトライン。
そこに今回は、クアッドシステムを与えてもらいました。

この基本設計は、クリステンソンのカフェレーサーをはじめ、
マニー・カロ、ジェフ・マッカラム、ゲイリー・ハーネルなどなど
カリフォルニアのシェイパーたちもよく採用していますよね。

「マイルドなアウトライン」+「クアッドのスピードや操作性」は、
意外と? 当然? マッチするんですよね。

しかし、僕が今回大場さんにオーダーしたボードは、
上記のシェイパーたちが好むアウトラインよりも、
もう少しシャープで細長いのが特徴です。

ディメンションは6'0"×19"(くらい)×2-3/8"(くらい)

最終的な数字を記録していない(汗)のですが、ほぼそのくらい。
ディメンションだけなら完全にショートボード的な数字です。
ちなみに僕は、身長が179cm、体重は71kg。

コンケーブは「シングル~ダブル~VEE」をはっきりと入れて、
ロッカーもそれなりにつけてもらっています。
ノーズはそれなりに絞り、ワイデストポイントはセンターに。
で、肝心なテールデザインにおいては
「クアッドが機能するぎりぎり」の幅を残してもらいました。

というわけでして、このサーフボードは僕にとって
ショートボードとオルタナティブの中間的な位置付けです。
「短く・丸く」な最近の流行に、あえて少し逆行しました。

その分、コンセプトから切り捨てた要素もあります。
「長くなる=最小回転半径が大きくなる」
というのは定石ですから、僕はこのボードに関しては、
コシ以下のタルい波は想定から外しています。
ずばり小波用ではありません。大波用でもありません。
いい波用です(笑)。

と、偉そうに書き乱れていますが、ここまでくるには
大場さんのアドバイスも多分にもらっていますので。

さて、次に『ビジュアル』。
イメージソースは"RAT"です。

"RAT"とは、HOTROD&CHOPPERの定番スタイルのひとつで
サビやサフェーサー、ガラクタなどを活かして装飾する、
「いかにも未完成、いかにも汚げなルックス」を表現するスタイル。
ドレスアップではなく、ドレスダウン的発想ですね。

RATで大切なのは、パッと見はポンコツなのに、
「アクセルを踏み込めば、激しくかっ飛ぶ」こと。

高速道路などで、ボロボロのクルマに追い抜かれたら
なんか悔しくありません? 簡単にいえば、そんなノリです。

そんなこんなで、カラーリングはサフェーサーさながらのグレー。
いろんなカラーを混ぜたらしく、大場氏いわく、
「もう二度と再現できない」とのこと(泣)。仕上げは当然フラット。
クロスはボトムが6oz、デッキが4+6oz、だったかな。

仕上げはケンさんのアートワーク。
「RATスタイルのドラッグレーサーっぽく、ナンバリングを入れたい」
それ以外は、すべてお任せ。これはもう、文句なしにカッケーです。
ちなみに「52」に大きな意味も想い入れもありません(笑)
むしろ、51(イチロー)とか、73(ナミ)とか、
具体的な何かを連想させるナンバーじゃない事の方が、
重要なポイントでした。それってなんか恥かしいから。

というわけで、
ラウンドピン・クアッドの機能性と、
RAT HODのビジュアルイメージ、
個人的にはリンクできたと思います。

IMG_0724.jpg

ふー。

一気に書きなぐりました。意外と書くことありますね。
でも、まだあります。
そんなNewボードを一昨日、めでたく筆おろししたんです。

波はインサイド気味のかなりワイドなブレイク(コシsetムネ)で、
抜けられる波が少なすぎ、十分なインプレとはいきませんでしたが、
いくつか分かったこともあるので、ついでに記しておこうと思います。

①スピードあります。

想像以上に速いです。
「細身のアウトライン」「コンケーブ」「クアッド」
それぞれの個性がうまくリンクして、水抜けの良さは抜群です。
前へ前へと走ってくれます。音で表すなら「シュー!」という感じ。
意外だったのが、クアッドながら直進時における揺れ感がなく、
とても安定していること。幅と長さのバランスのおかげかな、
それとも、ラウンドピンがフックしてくれているおかげでしょうか。
そして、これは物理的に当然の帰結ですが、パドルに関しては、
丸いアウトラインのボードよりも、まちがいなく推進力があります。
さらに余談としては、ノーズを絞った分ダックダイブも楽です。


②動きます。

回転性はもう少し乗ってみないと分かりませんが、
想像していたほどルースではないようです。
もちろんよく動くのですが、意外とホールド性があるというか、
体重を掛けてもガマンしてくれます。個人的には好み!
足先だけでパタパタと動かすたぐいのボードではありません。
大場さんいわく、
「クアッドは取り付け角度で性格が変わるもの。
角度をつけてセッティングすれば回転性が向上するし
ストレート気味なら抜けが良くなりスピードが増す」
たしかに。
フィンはそもそも水流に抵抗を与えることが役割ですからね。
僕のフィンは若干ストレート気味のセッティング。
セオリーに反して、テール幅を絞っていることもあります。
スピードがあるのは、その恩恵が大きいはずです。
とはいえ、クアッドならではの軽い操作性もじゅうぶん実感できます。
あとはサイズが上がった時にどうか、が気になるところ。
なにせ、想定サイズ「ハラ以上」ですから。

③バックサイドがスムース

これは個人的にかなり重要なポイントだったのですが、
バックサイドが非常に走りやすいです。嬉しい。
よくフィッシュ愛好家が「バックサイドが難しい」と言いますが、
個人的にも同様のイメージがありまして、
フィッシュテールとラウンドピンを比べると、
やはり後者の方がバックサイドは走りやすく感じます。
同様に「丸/短」と「細/長」のサーフボードを比べると、
よほどトロい波でなければ後者のほうが楽だとも。
とはいえ、こればかりは僕の技量や好みに起因するところなので、
誰かの参考になるものではありません。
技量のあるサーファーなら、どんなボードでも
コツを掴んで扱ってしまうものですし。


......という感じでしょうか。

書き忘れましたが、テイクオフは言うに及ばず楽でした。
個人的には、ショルダーの張った胸~肩くらいの波で、
どれくらい力を発揮するのかが楽しみで楽しみで......。

そんな波、誰だって楽しみに決まってますが。
ちくしょー早く締切終わらないかなぁ。

最後になりましたが、大場さん、そしてケンさん、
どうもありがとうございました!
また新しいモチベーションができました。

nyuru

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