
(写真は看板ですが、文中に出てくる栗林隆の作品のひとつ)
11月3日の湘南は、前日より1サイズ小さいながらも
コシ程度の波がありましたが、祝日でしたし、
おそらく数え切れないほどのサーファーが狙っているだろうな、
ということで、波乗りは回避しました。
「オフショア」の「コンパクトな波」となると、ビーチブレイクといえども
やはりピークの数は限られてくるわけで、そこに多くのサーファーが集中すれば
波以上に、人を意識しながらサーフィンすることとなります。
当然、サーフボードも浮力によるアドバンテージがあった方が、
波に乗れる(獲れる、とは書きたくないです)確率は高くなるわけで。
湘南がいち早くフィッシュなどオルタナティブボードに目を向けるようになったのは、
カルチャーに敏感なだけではなく、前述したような状況において、
少しでも日々のサーフィンを楽しむための帰結、なのかもなーなんて思います。
もちろん、オルタナティブ系のボードに適した波質ということもありますが。
しかし逆を返せば、スラスターに乗ってコンペティションを目指す
若いサーファーにとっては、やりづらい、そして育ちづらい状況でもあります。
何かを取れば、何かが得がたくになるのは世の常なんでしょうか。ともかく、
もう少し波のある日が増えてくれることを望んでやまない今日この頃。特に今年。
で、波乗りを回避し向かった先は六本木。
相変わらず行動のギャップがひどい僕ですが、目的地は
六本木ヒルズの森美術館にて開催されている『ネイチャーセンス』

テーマは『日本の自然知覚を考える3人のインスタレーション』。
六本木ヒルズWEBサイトのトップ画面、しかも、さらにそのトップで
告知されているほどのアート展に、現代美術アーティストであり、サーファーであり、
かつて一緒に青森まで旅を共にした友人の栗林 隆が、作品を展示しているのです。
選ばれし3人のうちのひとりとして、つまり
今日の日本を代表する美術家のひとり、と解釈していいでしょう。
ずっと前から誘っていただいてたのですが、
忙殺されてしまってなかなか行けずにいたのです...。
そこでようやく締切も明けたことだし、訪ねてみることにしました。
その作品たるや......それはそれはすごい世界観でした。
写真でお見せできないのが申し訳ない。。。
ぶっちゃけますと、僕は氏に対して「酔っぱらったら大変なお兄ちゃん」的な
くだけきった一面ばかりを見ていました(笑)ので、
「実はとんでもない人だったんだな」と、
その本質・本業のすさまじさに、ただただ恐れ入りました。

(六本木駅を出て最初に登場する看板もネイチャーセンスのものです)
作品は紹介できませんが、アート展は11月7日まで開催されています。
お時間のある方は、自分の感性に刺激を与えに、ぜひ足を運んでみてください。
日本のサーファーにはこんな人もいるのだな、と心底思っていただけるはずです。
参考までに、あのトーマス・キャンベルやマトソン2も、
来日を機にここを訪ねています。何より説得力がありますね。
なお、作品はインスタレーションのほか、ドキュメンタリームービーも
観ることができるのですが、それを撮影しているのは、
Blue.に欠かせないフォトグラファーのひとり、志津野 雷によるものです。
10日に発売する、最新号の付録カレンダーを撮ったのも彼なんですよ。
それにしてもいろんな繋がりがあるものです。幸せに思います。
さて、まだ話には続きがあるのですが、
長くなってしまったのでまた改めてアップします。
追伸
アンディ・アイアンズの急逝に、世界中の人々が悲しみに暮れています。
正直、僕個人としてはまだなんとも整理がついておりません。
ゆえに個人的な心境はここでは綴らずにおきたいと思います。
この場を借りて、ただただ心より祈るばかりです。
nyuru