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2005年6月29日

古いものはクルマのみならず(ビートル)

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皆さんは、東京の日比谷にある『三信ビル(さんしんビル)』という古い
オフィスビルをご存知でしょうか(東京都千代田区有楽町1-10 )。
この三信ビルは、松井貴太郎が設計し、横河工務所が建築工事を
担当したもの。竣工は何と1929(昭和4)年で、SRC構造の8階建て。
外観は昭和初期の建物らしく無骨ですが、このビル最大の魅力は
その内部にあります。ご覧のように、戦前の建物に良く見られる装飾的な
造形が随所に見られ、建物の長手方向に貫かれるアーケードの
商店街は、一旦足を踏み入れるとたちまち時間を飛び越えて
見ず知らずの時代にワープしたかのような気持ちにさせられます。
しかしこの三信ビル、現在の所有者である某社が老朽化による
解体を表明したことで、ちょっとした話題になっているのです。
第二次世界大戦と、戦後の混沌とした時代、そして進駐軍による
接収の歴史を経てもなお、矍鑠としたたたずまいを見せる三信ビル。
見かけは古めかしくとも、日比谷のランドマークとして多くの人から
愛されているこのビルが、これからもずっとこの地に建ち続けることを
希望したいと思います。
極めて個人的な思い出ですが、以前音楽関係の仕事に就いていた僕は、
この三信ビル内にあった某大手音楽プロダクションの宣伝部に日参するのが
ある意味で日課でもありました。そんなことからも、このビルには
20代半ばから30代にかけての自分史が塗りめられてもいるのです。
皆さんも日比谷方面にお出かけの際は、三信ビルの“作り物ではない
レトロな雰囲気”を味わってみてはいかがでしょうか。(B滝)

投稿者 滝沢隆久 : 2005年6月29日 00:42

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