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2007年12月19日
排気音を静かにしちゃいます!!
ずいぶんと報告が遅くなりましたが、先々月、ロードランナーのマフラー
に少々モディファイを加えました。
というのも、オーナーの引越しに際し、近隣住民の皆さんに、
迷惑が掛かってはいけないと、消音作戦に踏み切ることにしたのです。
今回作業をお願いしたのは、以前にワンオフでマフラーを作ってもらった、
大森のマルス(http://homepage2.nifty.com/~mars/)。
無理難題を言い、とにかく静かにしてくれと懇願した次第であります。
で、以下はマルスの店主須山さんの消音作戦レポート。
その工夫はスゴイとしか言い様がありませんなね。
ご面倒をお掛けしました。
(須山典彦 作)
「ロードランナーのマフラーを、もっと静かにしちゃうぞ大作戦!」
「乾いたサウンド」と鋭い吹けあがりが売りだったんだけど、
「近所迷惑」と言われたら、静かにするしかないでしょ。
確かに、通常の直管マフラーに比べたら静かな方なんだけど、
普通の人からしたら、うるさいよね、確かに。
(ていうか、これ作った時はエンジンまともに回ってなかったし!)
それじゃいったい、どのくらいうるさいのかってーと、
アイドリング時の近接騒音を測ってみたら、約88dB。
なるほど、これはうるさい。
ちなみに、現在の車検対応マフラーのレベルってのは、
最高出力発生回転数×0.75の回転で10秒間アクセルを一定にして、
パッと戻した時の音が93dB以下でないとダメなのよ。
このクルマは、年式が古いので、触媒はないし騒音規制もこの数値で
なきゃいかんというわけではないんだけど、やっぱうるさいよね。
さて、これを静かにするにはどうすればいいか?
オーナーは「とにかく静かにしたい。でも、抜けが悪くなるのは……、
いややはり静粛性を重視してください」というし。
というわけで、現状ではなにが問題なのかを考えてみた。
問題その1
まず、ハイカムが入っているので、アイドリングがあまり安定しない。
「デロッ、デロッ、デロッ」という不整脈が出るので、その都度低周波音と
高周波音が混じった音が出ていて、数値にはでない不快感が伴う。
問題その2
フッカーのヘダースが装着されているので、ヘダース(等長エキマニ)が元で
発生する高周波の共鳴音がかなり出ている。運転席の足元から聞こえてくる
「カン、カン、カン」というか「キャラッ、キャラッ、キャラッ」という音はそれが原因です。
問題その3
抜けを重視して作ってあるので、若干メインのパイプ径も太い。
というわけで、まずはHパイプとメインマフラーの間にサブマフラーを設置してみた。
これは俗に言う「ストレート構造」という最もオーソドックスな構造のマフラーで、
穴のあいたパンチングパイプにグラスウールをまきつけて、
音のエネルギーを吸収するというもの。メインマフラーの方にも、
この構造を持たせてあるんだけど、エキマニの共鳴音を消すために、
高周波の騒音を消すのに適したこのタイプのマフラーを設置してみたわけだ。
これでOKならなんてことはないんだけど、やはりこれだけじゃダメだった。
やはりこのエキマニからの共鳴音を抑えないことにゃ、いくら後ろの音を消しても
意味がない。さて、どうしたものかと考えていたところ、このエキマニの
集合部分に厚手のウエスを巻きつけて「グッ」と押さえ込むと、あら不思議。
あのカン高い共鳴音が減少しているではありませんか。じつはこの方法、
アルテッツアにタコ足つけたお客さんに、「音を静かにして」と依頼された時に、
タコ足の共鳴音対策でやったことがあったんだ。といってもウエスを
巻きつけたんじゃダメだから、皆さんもおなじみの「耐熱バンテージ」を使います。
本来はエキマニの温度上昇により、エンジンルーム内の温度上昇や、周辺部品へ
の熱害を防ぐためのものだけど、こういう効果もあるんです。
上の写真は、一回目に試しで巻いたもの。これだけでは少々抑えている
面積が少なかったので、エキマニの集合部全部にバンテージを巻きつけました。
その前に、サビサビだったので、サビ落とし&再塗装もしといたよ。
この結果、かなりエキマニ側の音は抑えられたんだけど、エキマニ外して
1~8番すべてのパイプにバンテージを巻いても、全部消せるわけじゃないので、
とりあえずはこの状態で良しとしておきました。
ここまでやってもまだうるさいと感じられたので、いよいよ最後の手段。
これ以上ハラ下(運転席下)にはサイレンサーを追加できないので、
テール部分にマフラーを追加することにしました
(っていうか、あとはここしか付けられないんだよね)。
設置場所は、ちょうどフレームの下、リーフと燃料タンクの間になる。
これは位置決めをしているところです。
ホーシングをまたいだところで一度パイプを切断し、追加したサイレンサーの
インレットパイプと接続。接続部分は差込式にして、
パイプ内部の段差の解消と脱落防止対策としている。これはその仮組みをしているところ。
これが追加したサイレンサー。こちらもフロントに付けたものと
基本構造は変わらないが、内部のパイプ径をより細いものにして、
音量を下げるようにしてあります。
それから、今まではフレームから突き出た長めのボルトにゴム製の
ワッシャー状ブッシュを介して固定していたけど、よく調べたらステーの
溶接部分にクラックが入っていた。ラフなアイドリングによる振動が
予想以上に大きかったので、経年劣化していた。
今回は、サイレンサーの追加によって、排気管最後部の重量も増しているので、
振幅幅も大きくなることが予想されたので、ステンレスのブラケットを作り、
フレームに穴を開けて既存のボルト+1本追加のボルトで固定。
これにマフラーハンガー用の強化ブッシュをはさみ、これとエキパイとを連結させておいた。
これでもうガッチリ・バッチリでっせ、お客さん!
以上で追加マフラー及び共鳴対策は終了!
気になる騒音の方はというと、アイドリング時の数値で80~83dB!
なんでこんなに幅があるかというと、前述のようにアイドリングが
ばらついているからなんです。でも、体感騒音としては、明らかに静かになっているので、
大成功と言えるでしょう。何しろ、人間の耳は5dB単位でしか、その違いがわからない
という話もあるくらいですから。
そういうことですので、エンガクくん、近所を走るときは、アイドリングでトロトロ走るより、
200回転くらいたかめの1000回転くらい回しながら、ソロ~りと走ると、
あまり文句も出ないと思います。その回転域の方がエンジンがスムーズに回るので、
聞こえ方としては静かだからね!
おー、有難うございます。須山さん。詳細な解説。
これで近所でも迷惑にならずに済むかなと、思いますが……。
(エンガク)
投稿者 圓角航太 : 2007年12月19日 17:52
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