長い間、この連載をサボっていたら
再開のリクエストが多いので久しぶりにアップすることにした。
今回も面白いよ~。
ノスタルジック☆エッセイ【第5話】 蔵に監禁
第1話のお灸の体罰も怖かったけど、他に蔵に閉じ込められるという体罰があった。

うちは昔ながらの古い田舎で、裏に立派な蔵があった。
蔵の中には布団類や穀物、桃の節句に飾るセトモノの雛人形、古い食器などが納められていた。
普通、古い蔵には何かお宝もありそうだけど、その類はいっさいない夢のないただの蔵だった。
15センチもあるでかい鍵で、重い戸をガラガラと開けて中に入ると、
穀物の匂いとひんやりした空気がまじって体を包む。
子供ながらに死ぬときはここで死にたいとさえ思ったほど、心地よくて懐かしい匂いがする場所だった。
また、ここに物以外のモノを入れることが度々あった・・・。
ボクら兄弟のイタズラが過ぎて親がプッツンくると、せっかんでこの蔵に無理やり閉じ込められるのだ。
真っ暗な蔵の中で反省するまで何十分も監禁される。
そこに引きずり込まれ容赦なく重い扉を閉められると、光のまったくない闇と閉塞感が怖かった。
闇の中で扉にしがみつき、許しを乞うて出してくれるまで泣き叫んだ。
二度と蔵に入れられないよう深く反省をしたが、同じ過ちを何度も繰り返して蔵に入れられた。
でもある日、ついにその経験の中から、蔵に入れられても数分で出られる作戦を思いついたのだ。
フフフ・・・・。
自分で考えた悪賢い「心理作戦」をある時、試みた。
「また、蔵に入れるよ!!」って親に連行される時、騒がないのがコツ。
慌てず騒がず、あくまでも冷静にされるままに従順に従う。
この時、深く反省してるような表情を浮かべる事。
蔵の中には進んで入り、扉も自分で閉めちゃう。
そしてじーっと物音ひとつたてずに静かにしているのだ。
そうすると、親は逆に心配してものの数分で釈放してくれる。
こうやって。この体罰は効き目がなくなった為、いつのまにか忘れられた。
賢いボクの勝利である・・・。
つづく

