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2012.4.11

●山に用いる力学

霞立つ 春の山辺は 遠けれど 吹きくる風は 花の香ぞする (在原元方)

なぞとなかなか風雅な歌が古今和歌集にありまして。

「霞立つ」という「春」の枕詞は、お約束ではあるのですが、
元はといえば万葉集の時代の大和盆地ならではの光景で、
さすがに21世紀の東京でこの枕詞を使うのは、
現実離れしすぎの感が強く、ためらわれるところなのです。
どうでもいいすけどね......。

とまれ、東京は桜満開。むせ返るほどの春の香りに、
この浮ついた空気を肴にするだけでも
いくらでも酒が進もうという今日この頃です。

いつも〆切明けの休日は、とびきりクダラナイ本を読んで
時間を無為につぶしてやろうとの意気に満ちあふれるもので、
この土日もずっと引きこもって19世紀フランスの文人による
しょーもない猥談を読んでおりました(バルザック「風流滑稽譚」)。

されど、さすがにかくも春めいた暖かな陽気の中、
たまにはカルマンギアで遠出をしないとバチが当たります。
月曜は道も混んではいないだろうと代休をいただき、
春の風に誘われるままにフラフラとドライブに。

DSC_2643s.jpg

これは哲学堂のあたり。

春の陽気に空冷フラット4のエンジン音さえ
元気に響いていればそれでいいやという趣旨ですので、
もはや右折するのも左折するのも面倒くさく、
目白通り~新青梅街道~青梅街道をひたすら突き進みます。
渋滞を避けようという雑念すら滅却し、
ただただ愚直にストップ&ゴーしかしません。

やがて青梅の市民会館前でT字路になっているので
やむなく嫌々に角を2つほど曲がりますてえと、
あとは道なりで奥多摩湖まで行けてしまうのです。

DSC_2649s.jpg

2月25日に発売した「レッツプレイVWs vol.40」の中で、
VINTAGE SPEEDのステンレスマフラーを付けてみた
うちのカルマンギアではありますが、
確実に吹けは良くなったし音も静かになったものの、
トルク感がどうとかゆー繊細な批評をできるほどのセンスもなく、
ハテどうすれば違いがはっきり分かるものかと考えていました。

DSC_2653s.jpg

そこで、曲がりくねった山道の上りこそ、
どんなヘタクソでも違いが分かる便利なコース。

クルマの状態やドライバーのテクにより千差万別でしょうが、
うちのカルマン(1200ccドノーマルのシングルキャブ)で
奥多摩湖から柳沢峠まで不肖バロンが転がす場合;

今までは3速だと坂の途中やコーナー立ち上がりで失速するため、
3速と2速をせわしなく使い分けて走っておりました。
ダブルクラッチの練習するためのようなコースでしたよ。

ところがVINTAGE SPEEDのマフラーにしてみたら、
3速のままでも踏ん張りがきいて、
柳沢峠までヘアピン3箇所だけ2速に落とした以外は、
すべて3速のままでクリアできてしまいました。
アクセルベタ踏みする区間も異様に減りましたねー。

一瞬、ドラテク向上した? と錯覚したほど。

高速走行でもフケの良さは感じていたものの、
オリジナルマフラーのバリバリバババとうるせえ音も味があるし、
どうしたものかと迷っていたのですが、
こんなにラクに柳沢峠まで上りきってしまえるとなると、
ドライビング・プレジャーという観点からはどちらがいいのか明白。

モニターとしてお借りしていたVINTAGE SPEEDマフラー、
そのまま買い取ってしまうことに決めました。

山梨県に入って柳沢峠を越えたあたりで夕方となり、
そのまま帰ると渋滞にハマるだけですので、
酒を手土産に山梨の知人宅へ転がりこみ、
そのまま飲んだくれて夜を明かしたことは、言うまでもありません。

CA3I0811.jpg

火曜は朝6時に知人宅を発ち、
渋滞にはまりながらも自宅にカルマンを置いて通常出社。
酒や道楽がからむとこんなに早起きできるのが、ほんに不思議です。
仕事でもこんくらいマメだと出世するんですかねー。

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