昨日は僕が気になってしょうがないバッグメーカーが出展する展示会に行ってきました。僕はヒトと同じものを持つのは嫌だし、いわゆるブランド品にもまったく興味がありません。今までさんざん無駄遣いしてきたけれど、結局手元に残るのは「作り手の顔が見え、魂がこもっているモノ」だけだとようやくわかってきました。
■問い合わせ:アインソフ Phone: 06-6120-2773
イチオシはこれ。アジ出しレザーを使用し、ゼロ番と言われる極太の糸で縫い上げたバッグ。ここまで太い糸を使った鞄はそうないし、これほど雰囲気のあるものも。バイク乗りのラフな格好はもちろん、ハード過ぎないからきれい目カジュアルとも相性がいい。DB365-HP 4万5150円
僕がバッグに求める条件。それはまず適正価格であり、大げさでないこと。少しは海外を旅した経験があるので、一般的な日本人が持っている間違ったイメージや、湾曲して伝えられている職人気質も知っているつもりです。情報にも真贋があって、参考になることはあっても結局は自分が頼りだということも。
僕たちは雑誌を作るうえで沢山の人と会います。服装で苦い経験もしたので、TPOによる服の使い分けや、服装が相手に与える印象の大きさを痛感するようになりました。そしてそれは服装だけでなく、鞄などの小物にも大きく反映されます。僕くらいの年齢で高価なブランド物を愛用して悪目立ちするのは得策ではないし、かといって粗末なつくりの安物では道具として信用できない。
最近僕が特に気にかけているのは上質であることはもちろん、加えて「パワーをもらえる」ということ。ビジネスマンがここ一番の大切な商談のときに着る特別なスーツのことを「パワースーツ」なんていうけれど、僕は持っているだけで気分が良くパワーを与えてくれる物を身に着けたいと常々思っています。カジュアルで使用するバッグに関する要求を高いレベルで満たしているのが「Ain Soph(アインソフ)」のバッグなんです。今回の展示会で僕が気になったアイテムはと言うと……
ブリブリのつくりが際立つ内側。特殊ミシンを自由自在に使いこなす職人技の結晶
ステッチもご覧のとおり。これほど太い糸で縫いながら美しいアールを描いている。
手に持つとこんな感じ。愛車のリアシートにポンと置いても普通にカッコいい。
インパクト抜群のショルダーバッグASA393-GCR。海外でこれを持ち歩いていると「それは何なんだ? どこで売ってるんだ?」と色々なヒトから声をかけられたなんて逸話も。購入するのは経営者やクリエイターなど最前線でアクティブに活躍する方が多いというのもうなづけます。型押しレザーを使用し価格7万3500円。一流の職人の手にかかっても1日に2つしか作れないという逸品。
ショルダーにもウエストバッグにもなるASE424-AZ。価格1万5750円。
タバコ、ライター、携帯、財布を持ち歩くにはジャストと言える。
十分な容量が与えられたウォレットDA74-AZは1万6800円。ゴツすぎず、機能的なデザインは普段使いにちょうどいい。色も絶妙。
大人気の新作、メッシュのショルダーASA391-HBは2万3100円。彼女や奥様へのプレゼントならコレでしょう! ドイツでなめされた上質カーフレザーを使用していることもポイント。
フリスクの専用ホルダーといった気が利いた小物も。ジーパンにTシャツなどラフでシンプルなファッションと相性がいい。スタッフにヘビーフリスカーがいたことから生まれた人気アイテム。3990円
価格競争や模造品に翻弄された末、日本の鞄製作現場は「技術もなければ、設備もない」という惨憺たる状況にある。しかしなかには小さいながらもプライドを持って商品を生み出すファクトリーも確かに存在する。そんな工場と手を組みに生み出させれるアイテム、それがアインソフなのだ。CRAFT WITH PRIDE。レザーしかり、厚手のキャンバス地しかり、ゴリゴリの素材と製法に注目しがちだけど、だからといってカバンばかりが悪目立ちすることなく、手にすれば持ち主の一部として自然に溶け込み、静かに存在をアピールする。その力の抜けたデザインがこのバッグの真骨頂だと思えてならない。
■神戸発!もうひとつ気になるブランド
今回の展示会で中心的役割を果たすのが神戸のバッグブランド「バギーポート」。代表の池上さんはオーラを感じる方で、一度じっくりお話がしたい人だなと思いました。聞けば最近ディフェンダーを購入し、納車を心待ちにしているとか。今回のコレクションも氏の確かな審美眼を満たしたアイテムがズラリ。全国から集まったショップのバイヤーさんたちが目を輝かせながらサンプルをチェックしてました。
■問い合わせ:バギーポート Phone: 078-857-5262
またいつか代表の池上さんにお会いして、ものづくりのこと、クルマのこと、そしてガレージのことをたくさん話したいと思います。



