ガレージ・ライフ ブログ

2007年10月10日

★★27万ジュールの凶器★★ホンディ大石の裏ガレージライフ

10月7日のノリックの事故死に関して、詳細が伝わってきた。左からUターンして前方にかぶるように出てきたトラックに対し、ノリックは避けようと右へ切ったらしい。それでバイクのフロント左側が破損していたようだ。バイクの破損はそれほどでもないところをみると、案外よけれたのかもしれない。しかし、やはりフロントカウルが接触し、ライダーもトラックのバンパーに引っかかるように接触して大きく跳ね飛ばされたのではないかということだ。

同じライダーとして、搭乗者目線で状況が容易に目に浮かぶ。

衝突の衝撃自体はそれほど激しいものではなかったのではないか? しかし、運悪く、折れた肋骨が動脈を傷つけてしまったらしい……。

この事故以来、色々なことを考える。バイクが怖くもなった。

しかし、それ以上に思うのは、クルマやバイクは凶器なのだということだ。

例えば、おもちゃのエアーガン。0.2gのBB弾を100m/秒以下の初速で発射する。この時のエネルギーが約1ジュールだ。これでも当たればメチャクチャ痛いし、場合によっては血も出る。一方、本物の銃、これは約10g程度の弾頭を350m/秒程度で発射する。このエネルギーは約610ジュール。この1発でも十分に人は殺せる。

しかるに、約2トンのクルマが時速60キロで走っている時のエネルギーは、計算上27万7000ジュールになる。これは上記拳銃の450発分に相当する。我が国ではピストルの所持は禁止されているが、それよりも何百倍ものエネルギーを持つ凶器が、事実上野放しにされているのである。

これが速度が増えれば、エネルギーはその二乗に比例して増えていく。時速60キロが2倍の120キロになれば、エネルギーは4倍になるのである。重量的にも、10トンを越えるトラックともなればそれはもう戦争ができるほどのエネルギーになる。これを無造作に扱っている人間が我々の周りにはあふれているのである。安全装置を外した銃に指を突っ込んで歩いている以上に危険なことなのだ。

もちろん、ドライバーでありライダーである僕もそうだ。しかし、だからこそ無造作に扱うつもりはない。そのことを認識し、十分注意しなくてはならないと考えている。自分の事故はもちろんだが、子供をはねたりしたら、それは子供に向かって銃を450発も打ち込むのと同じことなのだ。

僕の知人でも、クルマで何km/h出した、バイクでこういうムチャをした、などという話を自慢げにするのを耳にするが、もういいかげんにして欲しいと思う。

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