僕らオジサン世代には、GT-Rは格別なネームである。でしょ? 厳密に言えば、GT-Rというよりも、スカイラインなのかな? スパーカーブームで盛り上がっていたあの当時、僕らの周りにはランボルギーニだ、フェラーリだなんてあるわけがなく、友人の家の中古車屋にポルシェ912が入庫されているのを見て、「おおっ、スゲ~!」といっていたのが関の山。
そんな僕らにとって、身近にあり、実物を見ることが出来るカッコイイクルマといったら、ケンメリ、ハコスカ、フェアレディZ、セリカLBくらい。
中でもケンメリは多かったし、そんな中で見かけるひとつ型遅れのハコスカがカッコよかった。そんなせいか、ハコスカはいまでも欲しいと思う。
ただ、GT-Rはやっぱりリアルな体験としてはない。あとから聞いたことや読んだことで神格化されていったのだろう。実際、S20は運転したこともない。
というところで、今回の新型GT-Rだ。昨日の夜の「ワールドビジネスサテライト」のニュースで初めて見たが……(そういえば、30日の「ガイアの夜明け」でGT-R開発密着365日という番組がある。これは要チェックだ)。
番組の中でゴーンさんが連呼していたのが、「スーパーカー」。――GT-Rってスーパーカーなのだろうか? スーパーカーになれたのだろうか?
V6、3.8ツインターボで480馬力。ニュルブルクリンクを7分30秒(ところで、ニュルの最速ラップをもつ市販車ってなんだっけ? NSXが出た当時のタイムもかなりいっていたと記憶しているが…)。このエンジンスペックだけみると、それほど驚くべきものではないような。アウディ初のスーパーカーというR8も、V8、4.2で420馬力。GT-RといいR8といい、このスペックでスーパーカーといえるのかどうか……。
確かに、ディノ246やストラトス、73カレラなどは、排気量もパワーも大したことはない。ヨーロッパなどは1.6リッターだ。それでもスーパーカーと呼べる時代はあった。
しかし、以前に書いたレクサスISFなどの、こういってなんんだが、普通のセダンが5リッターV8、423馬力なんて時代なのである。RVやワゴン、ヨンクなどの普通の国産車でも280馬力はゴロゴロしている。それがいいことだとは思わないが、時代は変わったのだ。そんな時代に、GT-Rのスペックは、スーパカーとしては少々弱い気がするのだ。
ま、ひとつには、スペックとパワーがエスカレートしている世界のスーパーカー前線に対するアンチテーゼとみることもできる。結果的にNSXがそうであったように。これだけ小さいエンジン、小さいパワーでも速いんだぜ! これからは燃費もよくなくちゃダメなんだぜ! 柔よく剛を制す、それがヤマトダマシイだっ! ――なんてね?(でもツインターボってのは邪道だよなぁ、ターボ使えば、1.5リッターでも1000馬力が軽くでるんだから)。
でも、ゴーンさんはあくまでもフェラーリなんかの一線級と肩を並べるスーパーカーだといっていた……。
(続く)



