この月、火曜に出張で山口県・下関まで行ってきた話はした。が、実は100%仕事ではなく、15%くらいは自由時間もあった。せっかく下関に宿泊するのだから、色々と見て回ってきたのだ。
下関は以前に一度、通りしなにふく定食を食べただけ。港町をじっくり見たい、じっくり食べたいというのがあった。しかし実は、海峡を挟んだ向こう側、九州の門司港を見てみたいと以前から思っていたのだ。
門司港といえば、旧い駅舎が有名だ。僕の写真は昼間だが、特に夜景は見事。美しくもあり、ノルタルジーを感じさせるものでもあり――。いや、ホントにね、駅舎の中は昭和30年代以前といったたたずまい。もちろんもっと旧いのだが、僕の知っている旧い年代というのがその程度なので、まあ実感としてということで。
この駅ばかりでなく、その周辺もノルタルジックなたたずまいだ。保存されている洋館などもあるし、町外れを歩くと、木造住宅の旧い建物や町並みが残っていたりして、リアルなレトロを体感できる。僕はこういうのが大好きで、久々に大興奮の町歩きだった。いや、本当によかった!
いっぽうで、海に面してショッピングモールのようなものがあるのだが、まあ、それはいい。人が集まってくるし、買い物や飲み食いができて楽しい。がこの中にある回転寿司がいけなかった。そもそも回転寿司に期待するなというのもあるけど、高級な感じを出して値段も高いくせに、まるでダメ。どうみても100円寿司レベル。普通ならこんなことわざわざ書かないが、魚を売りにしている門司なわけだし、なにより店員の態度がだめ。何を勘違いしたか、高級寿司屋のお高くとまった態度。反対に丁稚は店の中をうざくも走り回っているし。あまりにむかついたので、3皿で箸を放り出して出てきてしまった。
門司の食べ物屋が全部そうだとは思わないが、こういう店が一軒でもあると、その土地の印象が悪いものとして残ってしまう。偏見なのだろうが、そんな嫌な町として記憶に残っている土地が僕の中にはそこそこあるもの。
ま、寿司屋の一件はあったが(実はタクシーでも嫌な思いをしたが)、下関、門司港はなかなかよかった! 門司港から下関に帰るフェリー(というか渡しボート)の後部デッキで風に吹かれながら、こういうところに住むのもいいかも、と思っていた。しかし、その横でチョイ若オバサンとその子供達がギャーギャー騒ぎ、ベンチの上に土足で上がったりと傍若無人に暴れているのに興をそがれつつ、まあ、どこへいっても平穏な場所はないのだなと実感した(はぁ……)。まったく平穏な場所、もしあるとしたら、それは自分の内の中にしかありえないんだろうなぁ。逆を言えば、どこにいようが、心持さえしっかりもっていれば、人は平穏でいられるということなのだろう、きっと。



