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2008年5月26日

魔法の素材

今から20年以上前、今で言う「オタク」の人たちの間で、特撮やアニメのキャラクターを「自作」で模型にし、販売したりする、「ガレージキット」のブームが起きていました。
好きなキャラクターの原型を作り、シリコンで型を取り、レジンで複製して量産するというその「ガレージキット」制作の過程が、当時の模型雑誌にも度々掲載されていました。その中に、原型を制作するための材料のひとつとして紹介されていたのがアートクレイ社(当時は確か『新日本造型』と言う社名だった)の「ファンド」という材料でした。
「ファンド」は、いわゆる「紙粘土」に近い材料で、パッケージにも記されているように、「石粉」(せっぷん)とケミカルが混合されて粘土状にされたような感じで、非常に粘りがあり、形が作りやすく、自然乾燥でも熱を加えて強制的に乾燥を早めることも可能で、尚且つ材料自体のきめ細かさのおかげで、乾燥した後に切削や、研磨して面を出すことも出来るというまさに「万能」素材なのです。
この「ファンド」を用いて、怪獣やヒーローばかりか、ガンダムのようなロボットまで自由に形作る事ができると言うことも雑誌には紹介されていて、それを見た当時中学生だった自分は画材店に小遣いを握り締めて「ファンド」を買い求めに行きました。実は価格が安い事も「ファンド」の大きな魅力のひとつで、一袋400円~500円程度という値段はこの20年、殆ど変わっていないと思います。

「ファンド」を用いて最初に制作した作品は、確かゴジラだったように思います。他にも大好きだった怪獣を何体か制作して、プラカラーで塗装するところまで仕上げました。今にして思えば、この頃「ガレージキット」のブームを起こした、熱心な「オタク」の人たちが後に社会に進出して、かつて手作りで作っていたフィギュアを、お菓子のオマケや百円をいれてガシャガシャとやる機械で販売する、「大量生産」のアイテムとして企画し、大きな市場を築くことになったのだろうと思います。そして「ファンド」で怪獣を作っていた自分が、大人になってまさか本物の「怪獣」を仕事で作ることになろうとは…ある意味夢が叶ったのかなとも思います。

そして今も、TAKU'S CARSの作品制作の材料として「ファンド」を使っています。ラインを作り、ディテールをひねり、切削し、磨き上げる…この材料に出会わなかっら、自分の表現方法もかなり違ったものになっていたのではないでしょうか。

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ファンドで制作した量産前の「2002TURBO」の原型

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そして、販売中の完成作品http://shopping.hobidas.com/shop/hobidas-
direct/item/ICH00011.html

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