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2008年6月 3日

日出ずる国のF1

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20歳の頃、鈴鹿のF1グランプリを観戦し、目の前で鈴木亜久里選手が、ランボルギーニ・V12エンジンを積んだフランスのチームのマシンを操り、見事3位入賞したのを見て大変興奮しました。そして一昨年、スーパーアグリ・フォーミュラワンチームが誕生し、自動車メーカーの「直営」のような巨大資本のチームがしのぎを削る現在のF1で、プライベート・チームであるSAF1は大健闘しました。しかし先月、日本のモータースポーツの夢を乗せて走っていた同チームが2008シーズン序盤にして「解散」を発表したのは大変残念なニュースでした。

SAF1が誕生する丁度10年前、国内レースコンストラクター・デベロップメントの先駆けである、「童夢」がF1のオリジナルシャシーを開発。無限ホンダのエンジンを搭載し、F1グランプリに挑戦する計画があったのをご存知の人も多いと思います。
確かドライバーには中野信二選手がリストアップされていたように思いますが、「全て日本のもので」世界最高峰のレースにチャレンジするという計画が世間に向けて大々的に発表され、マシンのシェイクダウン・テストも鈴鹿で行われていました。

写真は当時、童夢がマスコミ等に配布していたF1参戦計画の企画宣伝用パンフレットと、マスコミが「童夢F1」に関して扱ったメディアの情報がまとめられたパブリシティです。これらは自分が個人的にお世話になっていたある知人が、「童夢」の代表である林みのる氏と旧知の間柄で、その知人を通じて、参戦計画が発表された直後にいただく事ができたものです。
パンフレットは全カラーで10ページ、絵本のようなユニークなイラストと、分かりやすい文章で「オール日本製でF1に参戦する意義」を説明してあり、計画の概要とともに、スポンサーシップを募る内容で締めくくられています。グレーの表紙のパブリシティは、過去10年もの間の、童夢がF1参戦に向けて活動してきた「軌跡」とも言うべき、マスコミ、メディアの記事やテレビ報道の内容までが網羅され、冊子の厚さは一センチ以上にもなります。

この、「童夢F1プロジェクト」は、これらの資料を見ても分かる通り、マスコミやメディアを通じて世間に対して広く報じられたものの、当時の世間の評価は芳しいとは言い難く、それでもF1参戦に関しては大口のスポンサーシップの確約が得られる寸前まで行ったようなのですが、出資側に重大な問題が生じて、97年から開始する予定だったレース参戦を断念せざるを得なくなったと聞いています。

企画パンフレットの中には、林みのる氏自らと思われる、こんな言葉がありました。

「そろそろまともに戦いませんか?」

日本のレースの黎明期からレーシングカーを製作し、国内のモータースポーツ、モータリゼーションに度々失望しながらも精力的に活動してきた林氏の、シンプルで、尚且つとても強い意志の感じられる言葉だと思います。

日出ずる国のF1、再び「まともに戦う」ことが出来る日が来るのでしょうか…


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