TAKU'S CARS「037 GROUP B」(ベースサイズ27×40cm 2005年・ワンオフ作品)




イタリアのスポーツカー・カロッツェリアの「代名詞」とも言うべき、「ピニンファリーナ」のCEO、アンドレア・ピニンファリーナ氏が昨日、地元トリノでオートバイを運転中に事故に遭い、亡くなられたというショッキングなニュースを聞きました。自動車文化の世界にその名を不動のものとするカロッツェリアのトップが、交通事故で還らぬ人となってしまうとは、何とも皮肉なものだと思いました。
ピニンファリーナと言えば、まず「跳ね馬」が浮かびますが、自分がピニンファリーナの「作品」の中でカリスマを感じてしまうのは、ランチア・037ラリーです。
1982年に施行された、グループBレギュレーションに向けて、文字通りランチアの「旗」のもと、ダラーラ、アバルト、ピニンファリーナというビッグネームが共同開発したという「怪物」です。ストラダーレの現車を一度だけじっくりと眺める機会がありましたが、思いのほかコンパクトな印象で、低い屋根を中心に前後に伸びた車体の微妙なラインは、ストラトスとはまた違った美しさを感じました。ワークスカーの方は、マルティニカラーがそのデザインの魅力を増幅させ、美しき「闘う道具」としての出で立ちを演出しているように思います。
写真の作品は、自分が037に感じた魅力を表現しようと制作したワンオフのものです。
今は悲しみに満ちているであろうカロッツェリアも、やがて立ち上がり、「心を豊かにしてくれる」美しいシェイプを再び世界に送り続けてくれる事を祈ってやみません。
アンドレア・ピニンファリーナ氏のご冥福を心よりお祈りいたします。

