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2010年11月16日

THE PRIVATER

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レーシングライダー・大木崇行選手 

2010年 全日本ロードレースST600クラス
ランキング4位

素晴らしい才能を持ったレーサーがいたとして、
チャンピオンを何度も輩出している有名なチームに
所属したとします。それでも、中々レースの結果に
結びつかない事がよくあります。

それは何故でしょう?

一流と呼ばれているお店で、高いお金を出しても、
「本当に美味しいものを食べさせてもらえる」
とは限らないからです。


彼、大木選手は決心しました。

彼自身が尊敬する、ある人物のアドバイスもあり、
今まで沢山お金を払ってバイクに
乗せてもらっていた有名チームを辞め、
このお店の門を叩きました。

彼の選択は正解でした。

不景気とは言え、
今年、彼の参戦するクラスには、
バイクメーカーから契約金をもらっていたり、
マシンを提供してもらっているライダーがゴロゴロいました。

ですが、シーズンが始まると
自分で買った新しいバイクに乗った大木選手の方が、
そんなプロライダー達を抜いてしまうくらい速かったのです。
バイクも、タイヤも自費で購入し、レースウィークは
ハイエースで寝泊りしている彼の方が、です。
これには大木選手本人も驚きました。

それでも自費参戦は厳しく、日本各地のラウンドに
全戦遠征するのは難しい...
しかし、そこは腐っても「全日本選手権」、
常に上位でチェッカーを受ける彼の手元には、幾らかの「賞金」が
残るようになっていたのです。
それを元手に次のラウンドへ...
正しく彼こそ、本物の「賞金稼ぎ」でした。

そして8月の終わりの仙台のレース。
タイからやってきた二人のライダーと、
大木選手の三人が、酷暑の中、レースを掻き回しました。
彼らに負けたメーカー契約のライダーが、
いったい何人いたでしょう?
タイ・ヤマハの二人も、大木選手も、
実は全く同じ仕様のバイクに乗っていたのです。

今年最後の鈴鹿のレースも、ヤマハの契約選手と最終ラップの
最終コーナーまで順位を入れ替え、惜しくも4位に。
レース序盤にはあわやトップか、という活躍を見せていました。
レース後、彼のピットを訪ね、来年はどうするんですか?
と聞いてみると、慌しく延長コードを片付けたりしながら、

「まだ何も決まっていないんです。
とりあえず、借金の清算しないと...」

今年、大木選手に負けたプロの選手は、
ペナルティとして、彼にギャランティを支払った方が
良いんじゃないでしょうか?
「正しい道具」を選ぶのも、ライダーの資質が
問われるという事です。

「本当に美味しいもの」は、
「食べてみなければ分からない」

レースでも、街乗りバイクでも同じです。
本当に美味しいもの、食べたい方は、大木選手が叩いた門
訪れることをお薦めします。

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