本日はボクのプラモデル作りに欠かせない参考資料のハナシを書きますね。
最近、ボクがコダワっているのは、そのモデル車輌の新車当時の姿、もっといえば工場出荷時の姿(Factory Correct)を再現することです。そのためにはボディカラーはもちろん、内装色、エンジンやトランスミッション、サスペンションなどがどんなフィニッシュ(仕上げ)で出荷されているかを知る必要があるワケです。これらはもちろん実車を確認するのが一番手っ取り早いのですが、いかんせん対象が数十年前のクラシックカーとなると、工場出荷時の姿を留めているクルマなどごく稀です。
例えば、昔の民間車検工場では車検の度にシャシー全面にシャシーブラックを吹きつけるケースがよく見受けられたことを思い出してみれば、おわかりですよね。そう、実はプラモ作りで一番厄介なのがシャシーまわりの塗装だったりするんですよね。完成後は見えなくなってしまうので、艶消し黒とかで適当に塗ってしまってもいいんですけどね。
少々話がそれましたが、まあ、なにはともあれ資料として一番参考になるのが、俗に言うカタログというやつです。今回は題材が'63 Chevrolet ChevyⅡ Novaなので↓のようになります。
広げてあるのが'63年のシボレー総合カタログ(Chevrolet Full Line Sales Brochure)、表紙の方(青いクルマが写ってる方です)が'63年のシェビーⅡの専用カタログです。そうそうアメリカではカタログはカタログと呼ぶことはほとんどなく、セールス・ブローチュアというみたいです。アメリカには古いカタログをオンライン通販で扱っている店がたくさんありますが、そういう店を検索する場合は「Automobile Sales Brochure」とか「Automobile Litareture」と打ち込んでやれば検索結果が増えますよ!
で、もうひとつの参考資料といえば洋書です。
ボクがオススメするのは↑の写真の三冊。
左から
①BROOKLANDS BOOKS社の『CHEVYⅡ・NOVA SS MUSCLE PORTFOLIO 1962-1974』
②Motor books international社の『MUSCLE CAR COLOR HISTORY NOVA SS』
③Publications International社の『Collectible Automobile』(Volume 10 Number 1, June 1993)
となっております。
①はカラー写真が多く、撮影車輌もオリジナルを維持した個体メイン、さらには当時の広報写真なども豊富に掲載されています。
②はモノクロで、'60年代の雑誌記事(アメリカがメインで英国少々)を再編集したもの。他車種も豊富にラインナップする同シリーズですが、リフトアップして撮影したシャシーまわりの写真などが収録されていることが多くなかなか参考になります。
③は隔月の雑誌ですが、フルカラーで撮影車輌も美しくオリジナルに準じてレストアされたものばかり。さらに巻末にはモデルカーの情報もバッチリ収録されています。
ということで、明日はこれらの資料をもとに製作したTrumpeter製の1/25スケールChevrolet ChevyⅡ Nova をお見せしていきましょう。
ちょっとマニアックすぎたかな?