さて、何度がご報告しておりますが、
私、ウカイが「好きが嵩じて」モデルカーズ編集部に異動してから、
半年が過ぎようとしています。
まあ、私ひとりが加入したところで、
誌面が劇的に変化する、なんてことはないのですが、
変わらぬご愛顧をお願いしますね。
そして、今月のモデルカーズの特集は、
ズバリ! 「スーパーカー」。
もベタすぎて嫌になる、なんてご不満の声も聞こえてきそうですが、
強いていえば、裏テーマは、
「へそ曲がりスーパーカー」であります。
なので、誰もが思い浮かべる「サーキットの狼」的な切り口ではなく、
実車好きに向けた内容と言った方がベターかもしれません。
そんな中、僕は1976年型コルベットとマセラティ・ボーラを作りました。
その時点でやや「へそが曲がっている」ことがお分かりいただけると思います(笑)
といっても、表紙の通り正統派も一杯でてきますよ。
では、まずは1976年型コルベットをば。
作ったのは1976年のmpc製アニューアルキット。
ボディは素組ですが、シャシーおよびエンジンは同じくmpcの1980年"SPOILER VETTE"から
移植しました。
なぜならばmpcの1976年は1970年ごろからのキャリーオーバーで、
エンジンは実車ではすでに選択できなかったビッグブロックが載ってるんですね。
なので、まずはエンジンの移植だけ考えたんですが、
エキマニおよびマフラーまわりの製作がメンドクサそうだったので、
エイヤっと全部移植しています。あとホイールもSPOILER VETTEの方が小径で似ていたので。
タイヤはレベルの1970年Chevy Novaから移植して、
今や入手が相当困難なSHABOのドライトランスファーの
GOODYEAR EAGLE GTの袋文字のインレタを使用しました。
本当は、ちょっとクルマの年代とズレてるんですが、まあ雰囲気ということで。
そういえば、唯一苦労というか、手を入れたのが、フロントバンパーと
ボディのフィッティングです。
ここは当然別パーツなので、まずは両者を瞬着でガッチリ付けて、
実車と同じ分割線をケガく(スジ彫り)しなければいけないのですが、
このラインが結構彫りにくいラインなんです。
直線部分はダイモテープをガイドにすれば簡単なんですが、
曲線部分はフリーハンドでケガキ針でラインを慎重に彫って、
そこをさらにBMCタガネの0.15mmとデザインナイフの刃の背中で彫り込みました。
あと、ノーズにつく大きなエンブレムは、
ボディカラー、クリアーコートを終わらせてから、
シンナーを含ませた綿棒と筆を使って塗装をはがし、
そのあと面相筆を使って塗り分けました。
でもあまりキレイに仕上がりませんでした・・・・残念。
ボディカラーはスポーツカーの外装色としては、
これ以上ないくらいの野暮ったさがたまらない、
LIGHT BUCKSKIN(ライト・バックスキン)という純正色をチョイスしました。
で、何でこれがスーパーカーなのよ?
という疑問をお持ちの方も多いと思いますが、
その辺の理由というか理屈に関しては本誌を読んでやってくださいませ。
by ウカイ