少々のご無沙汰です。
ホビダスのサーバがメンテナンス(車検みたいなもの)だったので、更新ができずコメントにもお返事できずすみませんでした。
さて本題ですが、ブログの更新の停滞とはウラハラに、モノスゴイペース(自称)で作業は進んでいます。本当は'66インパラあたりを完成させようと思っていたのですが、Rambler Americanのルーフを塗ってからその具合のよさに、GAIAカラーにハマっていまして、突如"GAIAカラーで調色して塗りたい病"にかかってしまいました。
まずは手当たり次第、GAIAの純色シリーズを購入してきまして、その中の「純色バイオレット」とシルバーを混ぜると、あんなに調色困難だった、1970年のChrysler純正紫メタリック、プラムクレイジー(インバイオレットとも呼びます)が出来ちゃったのです。でも、塗る対象が無い。1970年型のチャレンジャーは作りかけていたけど、まだまだ塗るレベルには無い。ということで、こちらの紫メタリックはおあずけとなりました。
で、他に何かないべか? と考えていたらありましたよありました。
プラムクレイジーのようなメジャーなカラーではないですが、'60sクライスラーのなかでは、非常に存在意義のある色、Turbine Bronzeです。
Turbineすなわちタービンと聞いて、ピーンときたアナタ、、、変態です。
そう、あの幻のガスタービン・エクスペリメンタルカー、クライスラー・ターバインに塗られていたカッパーとブラウンの中間のようなメタリックです。
実は、この色に塗ろうと思って、以前にも一度紹介したRevellの1967 Plymouth GTXを作りかけていたのですが、GSIのカラーベースでシャシーとか、ファイアーウォールとかを塗ってみたものの、どうも彩度が出ない。どよーんとくすんだ、変なメタリックになっちゃうわけです。
おかしいと思って色を混ぜれば混ぜるほど、色がくすんでいくという最悪のパターンをたどっていたのでした。
ところがGAIAはすごい。GSIでは絶対出来ないと思っていた色があっさりと。
まずベースに使ったのはブライトゴールド。このゴールドのうれしいのは、ゴールドフレークの粒子が入っているわけではなくて、あくまでシルバーベースで調色されたゴールドであるということ。つまり、塗ってもゴールドの粒子がザラっと目立つようなこともなく、シットリとしていながら発色のいいゴールドとなっているのです。コイツに、純色マゼンタと純色イエローを掛け合わせて作った、赤とブラウンの中間のような色を混ぜ合わせ、少しだけブラックを混ぜると、あっさり、タービンブロンズが調色できてしまったのでした。

うん、まさにこの色だ。この色に塗りたかったのです。
ちなみにTurbine Bronzeは'66年からカタログカラーとして登場しています。
あまり実車では人気が無かったみたいで、ネットで検索してもあんまり実車の写真がでてきませんが、ウチにある「Great Book of the Muscle Car」という洋書にはバッチリ、Turbine BronzeのGTXが出ているので(HEMI Carではなく383 Carですが)、オッケーとしましょう。
クライスラー・ターバインはたしか1963~64くらいまでモニター提供されていたクルマですから、
そのカラーが純正色に加わるまでに少々のタイムラグが存在するのがちょっと不思議。
でも、このTurbine Bronzeがボクの中で一番印象深いのは↓の写真に写っているキット。

そう、mpcの1966 Dodge Monacoです。どこにも書いてありませんが、このパッケージの箱絵のクルマは間違いなくTurbine Bronzeに塗られています。しかも箱全体の色調も、車体色に合わせられています。Turbine Bronzeのボディにブラックのバイナルトップという組み合わせがたまりません。まさにクライスラー・ターバイン仕様ですな。本当はコイツを作りたいんだけど、入手してから10年近くたった今も、もったいなくて作れません。
うーん、GTXもルーフはバイナルにするか。。。
それにしても、箱の上に乗っかっている、同じ色に塗られたボディは何だ?
フフフフフ。
そう、Desktop GarageがプロデュースするTurbine Bronze Carは1台じゃなかったのです。
たまには面白いことしないと。

そのあまりの調色の具合のよさに、無謀にももう1台、塗り上げてしまいました。
ブツは同じく1967年のDodge Charger。巨大なファストバックフォルムがカッコいいアレです。
まったく同じカラーリングながら、クルマは別っていうのがサイコーです。
一応ネットで調べたら、Turbine Brozneに塗られたChargerのHEMIカーは実在しているので、バッチリでしょう。
例によってアウトドア塗装ですが、湿度が低かったせいか、テロンテロンの美麗な仕上がり。
たぶん、コンパウンドでサクっと磨けば鏡面でしょう。ラッキー。
あと、ホッタラカシだった'29 Fordもほぼ最終フェイズに。
インテリアカラーは、超ド渋なレッドブラウン。ちょっとブリティッシュスポーツをイメージしています。このノリは実車でも結構あるのですが、オトナなRodderになってきました。
懸案のフロントウィンドシールドは、まずはストックでいってみることに。
ボディは、あくまでノーマルを大尊重した"Resto-Rod"を目指すので、これもありかと。
まあ、あんま悩んでフィニッシュまで辿り着けないのが一番無意味なので、
モチベーションがあるうちに仕上げてしまいたいのです。

ボディは、どうもいまひとつ気に入らなかったので、クリアーコートをもう1ショットしました。
まだ磨いていないので、フェンダーなどと較べて、若干ザラツキがありますが、チョコっと磨けばテロンテロンになってくれると思います。
そう29といえば、Tバケ乗りの美徳さんも(たぶん)進行中ですが、実は美徳さんのブログ、今までのリンク先だった「Final Gear」の中に、モデリング専門のブログ「夢の途中」というものが存在していて(今まで気付いていなかったのはボクだけ?)、左のリンク先一覧の、リンクの飛び先を「夢の途中」の方に変更しておきましたので、皆さん一度見に行ってみてください。やっぱり、美徳さんのやってることが一番"濃い"かも(笑)。

そう、連休中は実車も転がしました。
奥さんの実家まで、往復200kmくらいをスルスルと。
やっとベストの点火時期が出て、さらにオーバーホール後1500kmくらい走ったこともあって、351クリーブランドモーターの本来の気持ちよさが出てきた感じ。
近くに御殿場のアウトレットがあるので、ちょいとのぞきにいったら、クルマのデカさ故か、店舗にものすごく近い場所に優先的に誘導してくれて、ラッキーでした。
そういえばディズニーランドでも同じようなことがあった。
燃費も悪くて、高速料金も高い(1ナンバーなので)ですが、こういうときにちょっとだけ救われます(笑)。
それにしても、いかん。もうプラムクレイジーの調色に成功した以上、塗らないことには気がおさまらん。
その前にインパラとか620とか'65 GTOとか'70GTOとか'79 Volareとか'79マスタングとか'75 Dartとか、お手つき君たちをどうにかせねば。
by ウカイ