さて、標題にもあるように、すっかりオートモデラーの集いで刺激を受けてしまい、素組の作品並べて喜んでいるだけじゃダメだな、と思い(単純)、ちょっと頑張ってみることにしました。
ベースとなるのは↓の2キット。


どちらも以前に紹介しているので、
■amtのポンティアック・ヴェンチュラに関してはコチラ
■Revellのシボレー・ノバに関してはコチラ
をご覧ください。
で何をするかというとニコイチです。
ヴェンチュラは実車もそうですが、ノバをベースに、ポンティアック風に仕立て上げたバッジ・エンジニアリングカーで、エンジンもシボレーのままだったりする「なんちゃってポンティアック」なのです。
そういう生い立ちもあって、amtはもともとVenturaをバリエーションで出せるようにNovaのキットのフロントフェンダーをボディと別パーツにするという手法を採ったように思えます(推測ですよ)。
amtの'72 NovaはRevellが新金型で'69を出すまでは、唯一の2世代目Novaのキットでしたし、プロポーションも良く、いいキットであることは今も変わりありません。
ただ不幸にして、Revellの'69の出来があまりに良すぎたため、最近は急にその存在価値をさげてしまった感が否めないな、と。

↑ということで、その出来のいいRevellのNovaに、Venturaのフロントセクションを合体させれば、究極のVenturaができるのでは、と考えたわけです。
思い立ったら、即実行であります。
何と言ってもオートモデラーの集いで受けた刺激が、背中を押しまくってくれます。
まずは、RevellのNovaのフェンダーを切ります。
普通に考えたら、Venturaのフェンダーをそっくりそのま移植すればいいのですが、なるべくNovaのボディを活かした方が、左右の対称性とか、水平方向の整合性とかで精度の高い工作ができると考えました。

切り取りは、プラスチックソーでもよかったのですが、精度を上げたかったので、デザインナイフの背中で、スジ彫りをする要領で、どんどん彫っていき、切り離しました。
この切り離しラインは、Venturaのフェンダーについているエンブレムをそのまま活かしつつ、Novaのボディを最大限残す、という狙いのもと決定しました。

↑Venturaのフェンダーもこの切り欠きに合わせてカットして、とりあえず合わせてみます。
なかなか良い感じです。

VenturaのフェンダーをNovaのボディに接合します。ほぼピッタリあうように、ヤスリで削って、何度もフィッティングを試したので、少量の瞬間接着剤でピタリとひっつきます。で、今度はフロントカウルをフィットさせるために、写真の黒くペンで塗った部分を切り落とします。しかし、これでフロントカウルがあっさりつくと思ったら大間違いでした。

結局、ツジツマを合わせるために、さらに切り貼りが必要になって、まずフロントフェンダー前輪後方のサイドシルにつながるラインが、Venturaの方が下方への絞りがきつく、Novaのボディに合わず、そこはのみ、再びNovaのフェンダーから移植。さらに、Novaのフロントフェンダー前端上部のと、Venturaのフロントカウルがまったく合わず、前端上部はVenturaのものを切り出してフィットさせました。だから結構ツギハギです。ただ、ツギハギする度に、フィッティングは丁寧にやったので、キレイに面が出ています。ポリシーとしてパテは使いたくないので、少量の瞬着をパテ的に使いましたが、この上にサフェーサーを吹けるレベルには達しています。

うーん1日でやっつけた割には、良い感じです。
これでシャシーもしっかりディテーリングすれば、かなりリアルなVenturaが作れそうです。
と言っても、Venturaなんてマイナー過ぎて、誰も知らないですよね。。。(笑)
そう、Ventura、正確にはPontiac Ventura Ⅱのamtのキット、前にもお伝えしましたが、結構レアで、eBayに出ても高いです。僕が切った貼ったしてるのは組み立て済みの、ややジャンクベースですので、たぶんバチはあたらないと思います。
さて、そろそろ締め切りで忙しくなってきたので、更新ペースが落ちます。たぶん。
by ウカイ