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2005年06月05日
永遠の模型青年よ今いずこ…
本当に若かった時分、よく友人と
「人生の黄昏れを迎える時の為に、何のプラキットを温存しておくか」を話したものです。
その一番人気は“レベル1/40ダグラス・スカイレイダー”でした。
レベルが“このキットに出来ないのは飛ぶことだけ”と豪語したオール開閉可動のデラックスキットでしたが、
組み立てが超面倒で絶望的に手間の掛かるキットだったからです。
「でも、その時は指先が震えて細かいパーツなんか組めなかったりしてな」
などと笑い合ったりもしたものです。でも、そうじゃなかった…指先より先に目に来るんです。
私の場合は30代で既に始まりました。老眼ですがね、ろ・う・が・んっっ!!
最初は照明が暗いのと勘違いして照明スタンドを2基にしたりもしましたが、
ようやく目の衰えに気付き眼科で老眼鏡を作りました。人生初のメガネです。
ようやくフォーカスは合うようになりましたが微妙なズームが効かない。
面相筆の動きに焦点の追い付かないもどかしさ。
昔は1/35兵士フィギュアの刺繍の文字を手描きしたのに。睫毛や虹彩を描き込んだのに。
今じゃ顔が見えない。だから私の作る近作フィギュアは泥人形……。
しかもメガネをかけると度は加速度的に進みますね。
最近はもっぱら100円ショップの老眼鏡の愛用者です(苦笑)。

そんな五体不満足な私がまたぞろモーターサイクル・キットなんぞを作り始めました。
MC誌の新たな連載企画(乞うご期待っ!)の為の仕込みなんですが、
バイクモデルを作るのなんぞ20年振りくらいでしょうか。
久しくやっていなかったホイールのスポーク張りも、手慣らしも兼ねて1/6スケールから着手した次第です。
1/6ですからスポークは直径0.5mmほど。
昔の感覚からすると楽勝な筈だったのです…と、ところがああっ!
ピンバイスで開けた0.53mmの穴が見つからない…ステンレス線を握り締めたまま呆然とする私、矢切りのわたし、いつまで経っても駄目なわたしねえ~♪
これじゃ1/15のスポークなんて張れやしない…若い時には気付かぬものなんですねえ。
歳を取るのは良い事もありますが、同じくらい良くない事もあります。
「自分の身体が鬱陶しい」なんて感覚、解りますかあ? 羽のように走りたい…のに擬音にすれば“どべどべどべ”ですか……。
天然のピンセットだった指先からはポロポロとパーツがこぼれ、長時間根をつめて作業したいのに集中力は持続せず腰がギシギシと悲鳴をあげる。休み休み、の休む時間と回数のほうがずっと多い体たらく。
やっぱり少年時代と同じに、って訳にはいきゃあせんです…って当たり前か。
こりゃモデルのスケールを大きくして対処せにゃ。
飛行機なら1/24、戦車は1/15、クルマは1/12、そしてモーターサイクルは1/8(んあ?)。
しかし内容はその半分のスケールくらいにせんと…嗚呼、木偶人形や泥の船が出来てしまいそうだ。それでも構うもんかあ。とことんプラモデルと付き合ってやる。
たとえ泥の船が沈んで溺れる事となったとしても…って「オレはタヌキかあああーっっ!!」
投稿者 平野克巳 : 2005年06月05日 22:57
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