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2005年06月21日
「プラモデル男」日々の営み

人に限らず生あるものは全て自ら望んで生まれて来た訳ではないけれど、
生きている限り日々の営みと正面から対峙してその生を全うしなくてはなりません。
そして人は生に意味を考えたり、付加価値を求めたりしながら生きています。
それが純粋に自らの生の為にだけ生きる動物たちとの違いでしょうか。
だから私たちは遊びながら日々を過ごします。趣味とはそうした遊びの一環です。
その昔、趣味は古臭い固定概念に支配され、男はゴルフ、パチンコ、盆栽などに集約されておりました。
「いい歳をして未だそんな事から卒業できないの?」 そんな台詞が幅をきかせていた時代です。
しかし価値観が大きく様変わりし嗜好も多様化した昨今では趣味に年齢の囲いなど無くなりました。
還暦迎えて金色の長髪振り乱し“Rock'n Roll!”なんて叫んでも少しも変人扱いされません。
かつてプラモデルは子供の遊びと俗世間的には定義されていました。
ですからはたち過ぎてプラモデルを作っていると大人になれない変な人と思われたものです。
かく言う私もそんな時代に育った世代なので、今も抵抗が無いと言えば嘘になります。
「玩具」イコール「子供」と云うのが広く一般通念としてありましたから、
オモチャの分類で括られるプラモデルは大人の遊びとは思われていなかったのです。
そんな世代ですから大人のオモチャ、と云うとついあっち方面を連想してしまったりもします。
しかし近年、プラモデルはむしろ大人の遊び、趣味になりつつあるように思います。
かつて男の子なら必ず一度は通ったプラモデルの道ですが、最近はそうでもないようです。
プラモデルが大好だった昔少年が今も変わらずプラモデル大好きで、
プラモデル人口の比率に段々そんな昔少年が増え、その結果として大人のホビーとなったのだ、
と分析するシニカルな見方もあるにはあります…よおしっ、それはそれで結構!!
ガキになんかプラモデルの本当の楽しみが分かってたまるか、
旧い同志たちと共にこの喜びを生涯独占してやるのさっ、などと息巻いてみたりして…。
いち模型ファンならそんな開き直りもアリなんですけど、
痩せても枯れてもワタシは業界の端くれに巣食う立場の者として、
この世界の発展に何らかの貢献をせねばならない身ではあるまい・かと!(テレンス・リーの口調で)
私が余り無責任な言動をしてしまうのも考えもの、非常に危険ですっ(とタンクトップを着る…)
やはり貴乃花親方のごとく少年たちの育成に励み、模型文化の啓蒙に尽力せねば!(…嘘です)
所詮は微力な私。自らが継続する事でその姿勢をお見せするくらいの事しか出来ませんです…。
だからこれからもプラモデラーです。生涯いちプラモデラーです。
目と指先がきく限り、死ぬまで現場を貫きたいと願う今日この頃ではあります。
とは申せ、とんと新製品情報には反応のよろしくない私です。
T社1/48トラクシオン・アヴァンは可愛いよねえ、だとか、
H社1/350戦艦三笠の初版特典はそれだけでも惹かれるよねえ、だとか、
E社1/10カブC100のスポークが内張りと外張り半々なのはどうして?だとか言ってはみるのですが、
私の日常は相も変わらず三和、三共、マルサン、にしきや、ASK、東京シャープ、尾高、etc…
などの古めかしいブランドで埋め尽され占拠されておりますですねえ。
これじゃプラモ界に貢献などと偉そうにのたまったとて全然説得力てえものがありません。
それでも私はプラモデル界の拙い考古学者です。模型界のインディアナ・ジョーンズです。
人生一路(漫才師ぢゃありません)、冥府魔道のプラモ道。我は行く信じたこの道どこまでも…とほほほほ。
気合いだあーっっ! うーやーたーっっ!! (今どき誰も知らねーっつの…)
そんな男がひとりぐらい居たって、いいぢゃなあああい(波田陽区の口調で…もう下火だよ…)
投稿者 平野克巳 : 2005年06月21日 18:52
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