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2005年10月の記事

2005年10月28日

KH400のエンジンに関して

Q/モトメンテナンスを楽しく読んで勉強しております。当方KH400なのですが、①KH250との共通部品などの詳細がわかりません。②ピストンは0.5サイズしか販売されておらず、1ミリオバーは他の車種から少しの加工で使用できると聞きましたがそれは事実でしょうか?③1.5ミリオーバーサイズなどのピストンの販売の可能性や他車から流用できるのでしょうか? できればKHシリーズの特集を是非ともお願いいたします。

A/質問内容に関して、的確に答えられる自信があれば、私自身でお答えしますが、過去にKH400に乗ったことすら無いので、ここではKH400が得意かつ長年乗り続けているマッハ仲間(H2その他も所有)に質問内容をそのままぶつけてみました。その結果、下記のような答えが返ってきました。答えが正しいか? そうでないかは、ご本人さまの判断におまかせしますが、間違いなく参考になると思ったので、掲載させていただくことにしました。その他の情報をご存知の方は、こめんとを入れてください。よろしくお願い申し上げます。
モト・メンテナンス 田口勝己

【参考回答】
①俗に言う「臓物」はほとんど共通です、違うのはクランクケ-ス、クラッチアッシ-、プライマリ-ギヤ、点火系に関わる部品(ステ-タ-など。KH400はCDIでKH250はポイント)コンロッドと小端ベアリングまでは共通です、腰上はもちろん違いますから、シリンダ-スタッドボルトも違います、ざ~っとこんなもんですかね~、点火が違うので左側のエンジンカバ-も形状がまったく違います、点火系のコンバ-トも可能ですが、説明すると長くなるのでここでは省略します。あ、あとオイルポンプとクラッチレリーズも違いました、レリ-ズはトリプル全車使えます、確か三種類あると思いました400のベアリング式を使う時は、オイルシ-ルも400用にしないといけません。

②まったく聞いたことがありません。それが本当なら私がおしえてもらいたいですね~。この手の話はトリプルに限らずけっこう多いですが、噂だけで確証の無いのがほとんどです。ちなみにボアサイズは250がφ45、350がφ53、400がφ57で、ストロ-クは全車52.3mmです。小加工とありますがどの程度なんでしょうかね~?、まずはハイトとピン穴とボアがドンピシャじゃないとけっこう面倒だと思うのですが・・・。

③1.5オーバーサイズが販売される可能性は私的にはゼロ!だと思います。車輌の現存数が少ない上に、他のトリプルより人気がイマイチだからです。250は価格が若干安かったせいで販売台数が多く、車検が無いということで手軽さから現存数が多く、それゆえミタカ(アファムジャパン取り扱い)も製造したんだと思います。そもそもスリ-ブの厚みが足りないと思うし、ポ-トの位置関係上、1.0オ-バ-ぐらいまでがベストではないでしょうか? 750や500などは2.0くらいまであるようですが(ワイセコ)、そこまで掘ると圧縮の対策やらなにやらいろいろ弊害が出ると思うし、エンジンの性格も変わってしまうのではないでしょうか?昔、2サイクルのボアアップで懲りたことがあるので、メ-カ-推奨のオ-バ-サイズでさえ、あまり良いイメ-ジがありません。ピストン関係は、一度ワイセコにあたってみたらいかがでしょうか? 350用は今でもあるようなので、もしかしたら400ss用としてあるかもしれません。0.5オ-バ-が出るのならそれを買って、STDシリンダ-をなんとか調達して、ボ-リングして使ったほうが早いかもしれません、400は、500や750と違って、ボ-リングされている可能性が確実に低く、うまく見つけられれば、だいたいSTDボアでしょう。最近では400のシリンダ-もなかなかお目にかかれなくなってきましたが、750に比べたら、まだマシなほうだと思います。

Cさん、参考になるご意見(回答)ありがとうございました。

投稿者 モトメンテナンス編集部 : 2005年10月28日 14:50

2005年10月26日

マッハⅢのキャブが調子悪い

Q/逆輸入物の69年型マッハⅢを手に入れたのですが、エンジンの掛かりはいいのですが少し温まってチョ-クをやめると右端のシリンダ-が爆発しなくなるのです。プラグをはずしてみたら濡れてないのでガソリンが来てないみたいです。あらためてエンジンを掛けて、試しにチョ-クを引いてみたら爆発します。チョ-クを戻すと駄目です。キャブはオリジナルをOHしてある様ですが、私はばらしたことは有りません。チョ-クのメカニズムを教えて下さい。また前例が有り対策があれば教えて下さい。(マッハがいじれるバイク屋さんが近くに有れば教えて下さい。埼玉県か群馬県で)宜しくお願いいたします。

A/チョーク(H1の場合はチョークシャッター式ではなくスターター式ですね)を引いているときに大丈夫で、戻すとダメということは、スロー(パイロット)系がかなりあやしいですね。
 オーバーホールされているようで、ちゃんとされていないのでは? と思えます。おそらく、パイロット系の通路にゴミが詰まっているために、スロットルバルブが閉じているアイドリング域で混合気がうまい具合に流れ出ず、爆発しないのだと思われます。
 キャブレターを取り外し、エンジン側の通路を覗くと、ベンチュリの真下付近に2箇所の穴があり、その穴がパイロットジェットとつながっています。その穴のいずれかが詰まってしまうと、アイドリングはしても、発進時にモタツキ現象が出て、両方詰まると、エンジンが爆発しなくなる傾向です。キャブレターの再オーバーホールで、このあたりを注意深く探ってみることをお勧めします。
 火花は大丈夫ですよね? KAデスビ仕様で1箇所だけ火花が出ないときは、プラグキャップ周辺かデスビキャップ以外に原因は考えられません。
 マッハをいじれるバイク屋さんはいっぱいあると思いますが、トラブル原因の追求に対する気持ちが強いか? あるいは弱いか? がある種の分かれ目になると思います。末永く乗りたいと考えているようでしたら、自分でメンテナンスすることをお勧めします。そんな読者さんがひとりでも増えることが、我々スタッフにとって、何よりうれしいことです。
モト・メンテナンス 田口勝己

【その後、以下のようなメールが届きました】
時間がなかなか取れず本日朝から早速キャブを取り外しスロ-ジェットを覗いて見ると、ご指摘されたとおり向こう側が見えませんでした。早速、針金を買ってきてごみ掃除をしてキャブを取り付けてキック2回でエンジン始動。そしてスタ-タ-OFF!見事爆発し続けているでわありませんか!自分で手を掛けて直ると本当に嬉しいものですね。これからは時間を取ってなるべく自分で直す様にしたいと思います。また宜しくお願いいたします。本当に有難う御座いました。

ところで登録をするのに当時のカタログや製造証明が必要とのことですが手に入れる方法などお手数でなかったらお教えください。宜しくお願いいたします。

A/エンジンが快調になってよかったですね。
登録問題ですが、必要な書類はその車両が日本に里帰りした(輸入された)日時によって異なります。今年の春頃(正確な日時は陸事でご確認ください)から必要書類の内容が変わり、以前の輸入車と今春以降に輸入されたモデルでは、必要書類が大きく変わってます。必要書類に関しては、管轄陸事の検査登録相談窓口でご確認ください。親切に教えてくれるハズです。当時のカタログやサービスマニュアルのコピーは、諸元表の裏づけとして必要になるケースが多いです。いずれにしても、自身で動いて、書類はゲットするものです。書類集めが面倒だったら、逆輸入絶版車の新規登録を数多くこなしているショップや専門業者にお願いすることです。中古車専門誌をみれば、広告が出ていると思いますよ。ご健闘をお祈りいたします。
モト・メンテナンス 田口勝己



投稿者 モトメンテナンス編集部 : 2005年10月26日 15:28 | コメント (1)

2005年10月24日

イグニッションリレーは他機種にも使える?

Q/いつも楽しく購読させて頂いております(当然創刊準備号より)。私は新車から18年間ホンダBROSに乗っております。最近はBROSよりかなり古いバイクの特集が多かったのですが、62号巻頭特集の中でカワサキW3のイグニッションのリレー化の話に興味がわきました。そこで質問ですが、このリレー化は最近のバイクも含めどのシステムにも転用できるのでしょうか?(特にBROSですが)電気にうといのですいません。教えて頂けたら幸いです

A/ポイント点火やトランジスタ点火の場合、一次電圧は、バッテリーからメインスイッチ、キルスイッチなどを経て、イグニッションコイルに到達する構造になっているのが一般的ですが、それを直接的にバッテリーから点火コイルへと導くのが62号の巻頭特集で紹介したイグニッションリレーです。ブロスがどういう点火システムなのか確認はできていませんが、トランジスタ点火だとしたらおそらく転用は可能です。しかし問題は、十分な効果を得られるかどうかです。本誌で実践したカワサキW3の場合、すでに生産から30年を経てほとんどの固体のハーネスが劣化し、スイッチも導通不十分な状態にあることが考えられます。つまり簡単に表現すると、電気的に不具合を抱えている状態にあるわけです。そうした固体をサンプルに実践したからこそ、リレーを組むことで、アイドリングの安定化や低速トルクの向上などの好結果を得ることができたのだと思います。また、各部の電圧測定から、リレー経由のほうが実際に高い電圧を確保できていることも確認できました。生産年式がより新しく劣化が少ない機種にイグニッションリレーを組んだ場合、どの程度の効果が得られるかは不明ですが、興味深いところではありますね。

投稿者 モトメンテナンス編集部 : 2005年10月24日 14:50

2005年10月17日

何故? これほどまでに白煙が……

Q/カワサキKS-IIを友人から譲り受けました。譲り受ける前から白煙を噴き、マフラーから未燃のオイルが飛んで、走っていると背中にオイルがつくような状態だったので整備しております。
 キャブレターを分解洗浄、イリジウムプラグを装着、リードバルブを交換し、マフラーを焚き火で焼いたことで、今のところオイルが飛ぶことはなくなったのですが、アクセルをあおった時の白煙は止まりませんでした(このままだといつオイルが飛び始めるか分かりません)。
 さらに、オイルポンプも絞りましたがダメでした。次にピストンリングを疑って、リングも交換しました(ついでに内燃機屋さんでシリンダーを0.5mm削ってもらった)がこれもダメ。バイク屋さんに相談しましたが、そこまでやって直らないんだったら、そういうものなんじゃないと言われてしまいました。なんとか白煙を出なくする方法はないでしょうか?直るんだったら、エンジンのバラシでもなんでもやろうと思っています。


A/2ストエンジンの白煙に関しては様々な要因があり、現車を見なくては、決定的な原因究明は難しいと思います。いろいろと症状を書かれておりますので、それをもとに、おおよその原因を推測したく思います。
 まずは、キャブ、イリジウム、リードバルブ、焚き火ですが、これらは根本的な原因とは考えにくいです。何故、白煙が出るのか? それは「オイルが燃えているから」だと思います。例えば、焚き火でマフラー内部のカーボンを燃やしても、そのときは良くても、のちのち出てくることに変わりは無いと思います。
 オイルポンプを絞る、ですが、これは危険なのでできる限りやめたほうが良いと思います。ポンプの吐出量以前に、何らかの問題も考えられます。
 ピストンリングやオーバーサイズへのボーリングですが、4ストエンジンとは違うので、根本的な解決にはなりません。一次圧縮があり、プラグを取り付けた状態でキックに踏み応えがあれば、リングやクリアランスは問題無いと思います。踏み応えが無いほどスカスカであれば、エンジンの始動にも相当苦労すると思います。
 以上のことから想定し、次の順序で確認してみてください。
①2スト用分離給油のエンジンオイルを入れ替える⇒今まで、どこのブランドの何というオイルを使っていたのかわかりませんが、一度、オイルタンク内部を空にして「スモークレス」と明記されている高性能2ストオイルを使ってみてください。同時に、ガソリンタンク内のガソリンもすべて抜き取り、新しいガソリンにしてください。ガソリンに関しては、何度も給油されているのなら、混合になっている可能性は無いと思いますが、オイルに関しては、不確定要素があるようでしたら、新品の「スモークレス」に交換してみましょう。
②ギヤオイルのコンディションを確認&交換する⇒ギヤオイルが妙に減ることは無いですか? また、ギヤオイルが真っ黒に汚れていることが無いですか? 2ストエンジンは一次圧縮のクランク室とミッション室がまったくの別体になっていますが、クラッチ側のクランクシールがダメになったり、クランクケースの合わせ面のシール性が落ちると、クランクケースの内部から一次圧縮室にギヤオイルが回り、ギヤオイルを燃焼させて爆煙になることもあります。このような症状が発生すると、ギヤオイルが減ったり(一般的には減るものではない)、一次圧縮時の吹き抜けガスで、ギヤオイルが汚れる傾向になります。したがって、このギヤオイルのコンディションからも、状況を推測することができます。仮に、このギヤオイルがエキストラオイルの原因である場合は、エンジンのオーバーホール、当然ながらオイルシール類の交換とクランクケース合わせ目のシール性アップを行ってください。この際には、耐ガソリン性良好の液体パッキンを利用するのが鉄則です。一次圧縮室に混合気が充填される関係で、耐ガソリン性良好な液体パッキンの利用が必須となるのです。
③上記内容を確認後、原因が①②じゃない場合は、最後の最後にオイルポンプを疑いましょう。オーバーホールができそうな分解可能なタイプならば、プロに相談できるとは思いますが、新品パーツが購入できるのであれば、絶対にそちらをお勧めします。
 
_DSC1733aa.jpg白煙というのは、出れば出たで気になるし、一方では、出なけりゃ出ないで、これまた気になるものです。ちなみに、我がマッハ500に関しては、H1-Bに取り付けてあるオイルポンプと、H1に取り付けてあるオイルポンプで、間違いなく吐出量には違いがあるようです。同じようにポンプ調整して、同じオイルを使っても、白煙の出方には違いがあります。片や使い込んだマフラーで、片や内部洗浄&再メッキという条件的な違いもありますが、H1用の内部もすでにオイルだらけになっているので、この違いは考えにくいです。ということで、結果が見えたらご連絡ください。よろしくお願い致します。
モト・メンテナンス 田口勝己

投稿者 モトメンテナンス編集部 : 2005年10月17日 10:06

2005年10月04日

カワサキZ1のガソリンコック


Q/カワサキZ1の初期コックを自分でオーバーホールしました。中にある円柱の全体を包んでいるゴムガスケットには切れもなく、そのまま再利用可と判断したのですが、実際に装着してコックをストップの位置にしてもタラタラとガソリンが出てきます。コック内部のゴムガスケットの密着度が低いためかと考えています。対策を考えているのですが、いいアイデアがありません。コックをストップにしてガソリンがピタッと止まる対策はありませんか?
Goriさんより

A/燃料系のゴム部品は、非常にハードな状況にさらされています。ほかのゴム部品と同じように、コック内部のゴム部品も最終的には硬化・収縮して本来の密閉度が保てない状態にまでなってしまいます。こういうときは、交換するのがもっとも確実な解決法になると思います。カワサキW1シリーズのリプロダクションパーツを販売しているモリヒデオートサービスでは、Goriさんが再利用したフューエルコックレバーガスケットのリプロダクション品をラインナップしています。モリヒデオートサービスさんによると、カワサキZ1に採用されたガソリンコックは、同じカワサキのW1SA以降に採用されたものと基本的には同じだそうです。外観上は、Z1は吐出口が二箇所、W1SAは吐出口が一箇所という違いはありますが、内部構造は共通になっているようです。実際にこのガスケットをZ1に使用した例もあるそうなので、この部品を使用することにより問題は解決できると思います。ただしモリヒデオートサービスでは、現在この部品の新作をテスト中です。それが販売できるようになるのは、2005年末頃になりそうとのことです。(協力/モリヒデオートサービス Phone0489-96-3331 16:00~20:00)

投稿者 モトメンテナンス編集部 : 2005年10月04日 17:22

なぜか10分で止まってしまう

Q/カワサキW3に乗っているのですが、走りはじめて10分位たつとエンジンが止まってしまいます。キャブレターもOHしましたし最近までは、調子よく走っていましたのでどのあたりを調べたらよいでしょうか? よろしくお願いします。
aritaさんより

A/う~ん、正直なところ、これだけでは何が問題なのか想像もつきません。こういう状況では、燃料系や電気系など、基本的なところを一つ一つチェックしていくしかないのではないでしょうか。ただし、調子を崩す直前にやったメンテナンスがあだになっているのはよくあることです。ですから、まずはもう一度同じ箇所をチェックしてみてはどうでしょうか? どうしても手に負えないときは、専門店に相談することをおすすめします。全国にはいくつかW専門店があるようですが、編集部でお付き合いがある中でいうと、ファインテックフカイ(Phone0492-97-5795)さんやモリヒデオートサービス(Phone0489-96-3331)さんがあります。

投稿者 モトメンテナンス編集部 : 2005年10月04日 17:19

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