
初めて懸賞に当選した雑誌は、確か今はなきテレビランドだったと思う。
その賞品はといえば、大鉄人ワンセブンの要塞・飛行ワンセブン。
近年モーター仕掛けのトイが発売されたから知ってる人も多いと思うけど、
大鉄人ワンセブンは人型から飛行形態に変形する巨大ロボットだ。
そのおもちゃは体を折り畳むように変化した飛行形態と
ロボットの背中に装備されたカタパルトの角度を変えて艦橋を起こすという
単純なプロセスで要塞タイプが再現できた。
まぁ、ポピニカってやつだ。
デラックスのようにロボット形態にはならなかったけど
とっても嬉しかった。
箱を開けるやガツンガツン遊んだのを覚えている。
たしか思いあまって分解までしたはずだ。
やがて夏の終わりに僕は大鉄人ワンセブンのデラックスを手に入れる。
近所の縁日でだ。
父と一緒に出かけた僕は、露店に並ぶワンセブンをおねだりした。
激しかったのか、さりげなかったのか、どうおねだりしたのかは覚えていない。
でも値段が非常に安かったのは記憶に残っている。
だからかもしれない。
とにかく買ってもらえたのだ。
父に心から「ありがとう」と言った。
帰宅して箱を開ける僕。
発泡スチロールの梱包材の中から出てきたそれは、
世界にたった一つしかない仕様だった。
足の一部が欠けていた。
「なるほど、そういうことか」と妙に納得した僕は、
返品や交換の要求もせず、部品を取り出し、説明書を読み始めた。
とにかく大好きだったワンセブンと遊びたかったのだ。
少々の不具合なんて気にしている場合ではなかった。
そんなものはバトルダメージとオレ設定すればすべて解決。
とにかくガツンガツン遊んだ。
僕自身何度か引っ越しをし、実家を建て替えることもあったけれど
コイツはいまだに手元に残っている。
あちこちの塗装が剥げているのはたっぷりと遊ばれた証拠。
大人になった僕から
こうしたオモチャにひとこと声をかけてあげたい。
「おつかれさまでしたね」
これが僕のハンドルネームの由来。
みなさん、これからも「おつかれ合金」をどうぞよろしく。