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2006年11月03日
ブタクラゲ!?
いよいよ、エンリコ・フミアインタビューの本番です。
まずあのブタクラゲこと「ランチアJ」のデザインは、恐ろしいほどインパクトが強いにもかかわらず、信じられないくらいシンプルである。
右前と左後ろ、左前と右後ろのドアはまったく同じ形状で、流用が可能。前後バンパーも同じ。サイドから見て異なるのは、ルーフラインのみなのだ!
私はそのことを、言われるまで気付かなかった。そんなことはどうでもよくて、とにかくこのデザインに圧倒され、打ちのめされていたもんで。
しかし言われてみりゃ確かにそうだ。なんという奥深さ……。
フミア氏はこのデザインを、「フォー・サイド・ルック」、つまり四方対称? と呼んでいる。前から見ても横から見ても左右対称(に近い)のだ。そのシンプルさが、逆に激しいインパクトとなってココロに刺さる効果を生むのですね。
そのあたりについては、ただ感心して聞いていたのみなんですが、私がまず尋ねたのは、自動車デザインに動物のモチーフを用いることについてでした。
「私はこれが、ブタとクラゲの融合に見えるのですが、どうなんでしょう?」
「この波形のラインは、確かにクラゲ(メドゥーサ)を連想させるモチーフです。同時に、アンティークの家具やソファーもモチーフにしています」
「ブタについては?」
「(笑いながら)それは、ランチアのグリルがブタの鼻に見えるのでしょう」
「鼻だけでなく、目もブタっぽいんですが!」
「私はまだ、ブタの目をしげしげと見つめたことはないのでわかりません(笑)」
事務所の方は、「当初、あのヘッドライトの中に丸目のランプが入っていたのですが、そうするとBMWに似て見えるということで、このクレイでは、あえて黒く抜いてあります」と補足してくれました。つまり、最終的には、ブタ的なる動物を連想させることを、多少は意識したのでしょう。
私がこれまで『ベストカー』等で言ってきた「イヌのクルマやネコのクルマ」の、美しき止揚形態が、まさしくこのランチアJなのです! しかもイヌやネコみたいな一般的な動物じゃなく、意表を突いてブタとクラゲ。それを超高次元で融合させ、昇華させてあるのです!
この天才性に、ただただ感嘆するのみ也。
投稿者 MJブロンディ : 2006年11月03日 14:21


