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2007年12月14日

鉄人サイトウ復活起爆剤! であります!

 絶叫輸送機の話の途中でありますが、昨日乗らせていただいたニッサンGT-Rについて報告させていただきます!

 今回、不肖マリオ二等兵は極めて個人的なテーマを2つ掲げながらGT-Rの試乗に臨みました。

 ひとつは「STI WRXよりどれだけスゴイのか?」ということ。

 もうひとつは、「大阪の親友、鉄人サイトウならどう思うか?」ということであります。


(望月カメラマンの背後より望むGT-R)

 

 鉄人サイトウとは、自分の数少ない友達のひとりで、旧めの友の中では唯一の四輪兵器ヲタク。11年前にGT-R VspecⅡ(R33)の新車をキャッシュで買った漢(おとこ)なのであります! 「親ローン」などに頼らず、24歳の若さで600万円の現金を自分の稼ぎだけで貯めたのでありました! 

 当時は、本気でシャレにならんほどの薄給(自分も同じ会社に居たのでイヤというほど知っております)だったので、
「俺、昨日GT-R買うてん」と告げられた時は寒めのギャグだとしか思えませんでしたが、彼は「GT-Rを買うために」すべてを犠牲にして、600万円もの大金を貯めたのです。「鉄人」と称される理由のひとつであります。

(エッセ・エコをチェックする鉄人サイトウ)

 はじめてR33GT-Rに乗せてもらった時は、ケタはずれの速さと尋常ならざるアシの硬さにド肝を抜かれ、インプレッサとの格の違いにガクゼンとさせられた思い出があります。当時、インプレッサのSTiはバージョンⅢに進化しており、280馬力に達していたのでありますが、GT-Rは次元が違いました。


 当時の日記を紐解くと、
「同じ280馬力でも、RB26の280馬力はEJ20や4G63の280馬力よりも圧倒的に“密度が濃い!”」とインプレしております。自分はGT-Rに乗ったことで、スペック数値と実際の体感パワーは必ずしも一致しない、ということを初めて知ったのでありました(280馬力化したインプ&ランエボはホンダセールス時代に他店や下取り車などで試乗済みでした)。

 鉄人サイトウは、普段は内向的で大人しい性格なのでありますが、GT-Rを操縦している間は完全に別人と化し、鬼神のごときアグレッシブな運転を披露!

 阪神高速・環状線では、自分のインプレッサではありえない速度でコーナーに突入! 助手席の自分は未曾有の横Gに思わず悲鳴を上げ、脳みそと心臓が口から出そうになり、その刹那、鉄人サイトウがワルターロールに見えたものであります!


 そんなことを思い出しながら、新型GT-Rをミニサーキットで走らせた二等兵であります。空飛ぶ宇宙戦車のような感覚の中に、紛れもなくR33の末裔であることを思わせるものがありました。鉄人サイトウならタイヤが転がった瞬間に号泣することでしょう。

 最近になって「腕アンダー」の名手であることを自覚するようになった自分は、いかなるマシンであっても“アンダーステアを引き出す”ことにかけては密かに自信を持っております。


 コーナーのはるか手前で早すぎるブレーキング
 ↓
 止まり過ぎて再加速
 ↓
 慌てて遅すぎるブレーキング
 ↓
 盛大なるアンダーステアが炸裂!

 コースの真ん中→アウト・アウト・アウトのライン取り!

 というのが自分のサーキットにおける走行スタイルなのでありますが、GT-Rはこんな駄運転をものともせず、グググググ〜!っと強引にインを向きました! 外側にふくらみそうになった車体が、強力な磁力か引力によって横方向に引っ張られるような、まるで地面が真横になったかのような感じがしたのであります!
 
 「うおおお!曲がる曲がる曲がるゥ〜!」と叫びながらも、「自分の手に負えない感」が一気に膨張し、冷や汗がドバッと出ました。
 マシンの限界の高さを感じれば感じるほど、自分の精神的限界はどんどん小さくなるという感じで、ビビリモードに終始してしまったのであります。

 あまりの高性能さに、本能的に引いてしまった感じであります。猛烈に安定しているのに何故かスリリング。まさに新しい時代のスーパースポーツであると感じました。

  

 
 
 自分の駄運転では1%も性能を引き出せなかったのでありますが、GT-Rの開発ドライバーの一人である鈴木利男さまのアタックを拝見させていただく幸運を得ました!

 鈴木利男さまは、自分の中では「とても正直なレーサー」であるとのイメージが強いです。

 昔、某カーグラTVで360モデナを試乗された時、
「すごく運転が難しいクルマだと思います。自分が下手になってしまったかのようです」と述べられ、360モデナのハンドリングの奥深さに苦悩されていた姿が印象的でした。
 
 
 
 
 GT-Rの限界を粛々と引き出される鈴木利男さまであります! 

 
 GT-Rはダンパーの硬さやミッションの変速速度などを3段階で調節できるのでありますが、Rモードにすると「世界が変わる」とおっしゃいました。

 自分は、一般道での試乗でダンパーの硬さの変化だけは違いがわかりましたが、それ以外の違いを感じ取る余裕はありませんでした。
 

 また、鈴木利男さまは「GT-Rは世界のスーパースポーツにかなり近づいたが、やるべきことはまだまだ残っている」とも述べられました。

 「これが世界の頂点ですよ! ポルシェもフェラーリも全然超えましたね! だはははは!」みたいなことを言われたとしても、それを微塵も疑わずに信じたであろうほどに、鈴木利男さまが操縦するGT-Rはすごかったのでありますが、鈴木利男さまはそんなことを言いませんでした。やはり正直なお方なのであります。

 
 
 
 
 瞬間的にカウンターを当てられるお姿にもシビレました。やはり、カウンターを上手く当てることができる男は猛烈カッコイイであります!

 この刹那、「男はカウンターだ!」と確信しました! 
  
 愛機GC8を復活させた暁には、リアのLSDを機械式にし、サスのセッティングをリアが流れやすいようにしてカウンターを練習したいと思います。

 ボロボロのFR車で練習するほうがてっとり早いとも思いますが、やはり、自分の愛機でカッコ良くカウンターを当ててみたいであります!  
 
 ドリ仕様に仕立てた自分のインプでドリ小屋へ通うのが夢です。

 そこで刺さって果てれば本望というもの。 
 
  
 
 

 
 これは、雨水&落ち葉だらけの狭い峠道を疾走される週刊SPA!の立石殿。サーキットではスリリングな印象を受けましたが、一般道ではそれこそ「なーんにもおきない」という感じでありました。

 しかしながら、一般道を50km/hぐらいでタラタラ転がしてるだけでも、「俺は今、超絶高性能マシンを操縦している!」という実感を猛烈に得られます!

 かつて鉄人サイトウは「どんな状況でも死ぬほど楽しくて満足できる。渋滞でさえ楽しい!」といいながらR33GT-Rに頬ずりしていましたが、今度のGT-Rもきっと気に入ると思います。

 
 
 ダンパーの硬さを「Rモード」にすると死ぬほど硬いですが、よりダイレクトに硬さが伝わる後席にいても、尾てい骨が割れるほどではありません。

 このように、後席の頭上空間は極めてタイトでありますが、狭くて暗い場所を好む自分としては、全然平気でした。たしかに硬いですが、ケイマン(PASMオン状態)やシビックR同様、快感につながる類いの硬さであります。個人的にはもっと硬くてもイイです。


 

 
 
 鉄人サイトウと自分は共に「内向的で人見知りが猛烈に激しく、本質的には極度のネクラ」という点においては、実によく似ております。

 自分と鉄人サイトウは、コミュニケーション能力の欠落と非社交的な性格により、新入社員研修の場で自然に出来上がったコミニュティに入ることができず、話し相手さえ確保できないハミ子同士だったことで意気投合した間柄。 

 彼は「他人と会話が弾むことは、非常に稀だ」と言いながら自分を受け入れてくれたのでありました。自分もそう思いました。

 高校を出てからの15年間で20社ぐらい会社を変えた自分と違い、鉄人サイトウは意志が強く我慢強いです。自分と同期入社ながら、先日「勤続15年表彰」を受けたとのこと。


 鉄人サイトウは日本料理の調理師をしています。和食の料理人の世界は、一般社会の常識からは考えられないほど、古典的で閉鎖的な封建社会がまかり通っており、軍隊さながらです。上官の命令には絶対服状。理不尽で支離滅裂な命令であっても即座に従わなければなりません。さもなくば、追放されるか鉄拳制裁が待っています。そんな世界で、脱落することなく15年間働き続けたサイトウは、まさに忍耐の男なのであります!

 朝の5時半ぐらいから夜遅くまで、先輩や上官にゴミ扱いされながら、四六時中ボロクソに罵られている痛々しい彼の背中を、自分はウェイターという極めてユルい立場から見守っておりましたが、彼はそれこそ「堪え難きを堪え、忍び難きを忍んだ」のであります。現代の「おしん」と呼べるでしょう。
 そんな屈強なる忍耐力に敬意を表し、自分は彼に「鉄人」の称号を与えたのであります。


 そんな感じで10代から不遇のどん底にあった鉄人サイトウですが、苦労の末に“GT-R”を手に入れてから彼は変わりました。

 まず、「オンナ」ができました。


 その時に出来た彼女は、「六甲山の峠で声をかけてゲットした」と聞いて、自分はひっくり返るほど驚きました!

 自分と鉄人サイトウは、婦女子に抱く願望もよく似ておりまして、

 ちょっと気になる婦女子と遭遇しても、

 「食事中に足を組む」
 「タバコを吸う」
 「チャラチャラした格好/言動をする」
 「異常なほど酒が強い」
 「バカっぽい」

 などいった点を発見しただけで「コイツとは、無いわ」と判断し、関係の発展を拒絶する(そもそも望まれていない場合が多いでありますが)傾向があるところもウリふたつ。互いに競い合うようにして年々視野を狭めているワケであります。

 彼も自分と同じく「子孫大繁殖」願望を人生の旗印に掲げながらも、年々逼迫しており、現実的にはどんどん遠ざかっていくという惨状に悩まされているところもソックリです。

 そんな彼は、間違っても自分から積極的に婦女子に声をかけるようなタイプではないのでありますが、GT-Rを手にしたとたんに豹変!
「ナンパ」にて彼女を獲得したのであります!

 当時の鉄人サイトウには、“キャッシュで買ったGT-Rでブイブイ言わせている!”オーラが出ていました! GT-Rを手に入れたという誇りと自信が、彼を変えたのであります!


 しかし、好事魔多し! なんと彼のGT-Rは大阪・ミナミの街で盗難に遭い、泡沫の幻のごとく消え去ってしまったのであります! 
 5分ほど路駐したらなくなったとのこと! それからしばらくしてその彼女とも別れてしまいましたが、それでも鉄人サイトウはくじけませんでした!

 「再びGT-Rを買うために」貯金を再開し、約10年かかって現行GT-Rを買えるだけの軍資金を調達したというのです! まさに鉄人!

 自分はこれまで、「ポルシェや中古のフェラーリも買えるやんか!」などと、GT-R以外の選択肢をすすめたこともありましたが、彼は頑として「GT-R以外には興味がない」と断言し、自分の信念を曲げようとしません!

 いまだ「生涯で買ったのはGT-R(R33)1台のみ!」なのであります!

 そしてこれから先も、「買うのはGT-Rしかありえない!」でありましょう!


 今度のGT-Rには、R33GT-R比5万倍の「超絶カー」オーラが出ているので、鉄人サイトウの人生を激変させる起爆剤となることは確実であります!


 鉄人サイトウは今、

「Vスペックはどーなる?」
「できたらMTがイイのだが、MTはやはり出ないのか?」といった点が気になる様子で、悶々とした日々を送っております。

 また、20歳代前半の頃と違って、高額車を全額キャッシュで買うことに対する抵抗もあるようです。当然の悩みかと思いますが、自分は親友として、また「GT-Rを手に入れて輝くサイトウ」の姿をみたいと切望しています!

 大阪の“ミスターGT-R”に敬礼!

投稿者 MJブロンディ : 2007年12月14日 23:50

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