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2006年08月30日

あれ? 第一印象と違うぞ!

BMW120i
ROSSO平井●文
ビー・エム・ダブリュー●問い合わせ
試乗車プロフィール
 一時期ラインナップされていた3シリーズ・コンパクトに代わる、2004年デビューの5ドアハッチバックがこの1シリーズ。と言ってもプラットホームは現行3シリーズのものを使用しているから、シャシー的にはかなり余裕のあるものとなっている。日本でのラインナップは1.6L直4の116i、2L直4の118iと120i、3L直6の130iMスポーツ、計4車種。Mスポーツは例外として今回試乗した120iは、まさに1シリーズの中心的モデルとなっている。
こんなところがGood
 他のBMWと同じく、上までキレイにまわるエンジン。ボディはしっかり感が強く、シャシーの余裕を随所に感じる。モアパワー……と思ったが、そんな人向けにMスポーツを用意しているのはサスガ。とにかく基本がすべてよくできた、ドイツ車らしい完璧な道具という印象だ。特別な装備はないが、必要なものはすべてついているし、スタイルが好みにあえば、選んで後悔することはないと思う。着座位置が低いのがBMWっぽくて、個人的には気に入った。
ここは気になる
 不快感はまったくないけど、逆に刺激が少ない気も。長く飽きが来なさそうという意味では○かもしれないが。唯一の×はステアリングの重さ。もしこれが個体差でなければ、女性が乗るにはちょっと辛そう。あと細かいことを言えばエンジンをかけ直すたびに、CDが曲の始めから演奏しなおすのは違和感を覚えた。試乗車にはオプション扱いのiドライブは装着されていなかったが、それまでBMW試乗が続いたので、ないことに不便を感じてしまった。慣れとは怖い……。
実際に1週間乗ってみて
 実は以前試乗した時に『何と重いクルマよ……』と、重々しい雰囲気に閉口したのだが、今回乗ったらその印象はガラリと変わった。同じクルマとは思えないのである。どうやら初期モノより随分よくなっているみたいで、はっきり言ってこれならアリ! また今回の試乗で、イタリア車からBMWに乗り換えるユーザーの気持ちがわかった気がした。スポーティなクルマがいいけど、イタ車は刺激が強すぎて疲れた。オレはちょっと落ち着きたいんだよ……。そんなあなたにもオススメ!?
ひとこと
イタリア車の後に乗りたいクルマ候補の筆頭!
スペック
SPECIFICATIONS BMW120i●全長×全幅×全高(mm):4240×1750×1430●ホイールベース(mm):2660●トレッド(mm):F1480/R1495●車両重量(kg):1370●エンジン形式:直列4気筒DOHC16V●総排気量(cc):1995●キャブレーション:DME電子制御式●最高出力(ps/rpm):150/6200●最大トルク(kgm/rpm):20.4/3600●トランスミッション:6速AT●サスペンション:Fストラット/R5リンク●ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク●タイヤ:F&R205/55R16●ホイール:F&R7.0J×16●価格(万円):370●問い合わせ先:ビー・エム・ダブリューTEL0120-553578

Report: d-hirai : 08:00

2006年08月28日

成功者のためのドライバーズリムジン。

BMW760Li
ROSSO平井●文
ビー・エム・ダブリュー●問い合わせ
試乗車プロフィール
 現在のBMWデザインの革新は、この7シリーズから始まった。デビューは何と2001年だから5年前。現在のマイチェン版は昨年デビューで、若干落ち着いた雰囲気となったが、まだまだその個性は強烈と言える。現在日本でのラインナップはV8の740i/750i/750Li、そしてこのV12を搭載する760Li。Lはもちろんロングホイールベースで、140mmのプラスとなる。その恩恵はすべてリヤシートに与えられ、その居住空間はビジネスクラス並みだ。
こんなところがGood
 左右にフワーっと広がるようなV12エンジンの吹け上がり。出だしは若干重いが、一端加速すればあっという間にレッドゾーン手前に達する。トルクはフラットで、とにかくすべてがウルトラスムーズ。このクルマの辞書に『不快』という文字はない! また多くのスイッチ類は、出来ないことはないのではないかと思わせてくれる。大きさのわりには取り回しが楽で、確かにクルマは重いが、それも計算ずくと思わせる静かさ、そして優雅さを有している。照明の雰囲気もグッド。
ここは気になる
 5シリーズなどに比べて1世代旧い、ナビなどのインターフェイス。デザインはいいが、他のBMWに慣れると旧さを感じてしまう。またレバーやスイッチ類の操作性も不便を感じる場面があったのと、最後の最後まで何のスイッチかわからなかったものがあったのは残念。取り回しが楽とはいえ、都内で使うにはサイズが大きい。普段はやはり運転手が必要なクルマと言えるだろう。しかし逆に言えば、大きさの問題さえクリアできれば、はっきり言ってパーフェクト!
実際に1週間乗ってみて
 他の編集部員に頼んでリヤシートで試乗をしたが、ここに座っていると「オレもここまで来たか」と擬似成功者の気分になれた。リヤシートにはiドライブのダイヤル、左右シート独立の専用エアコン、冷蔵庫などが標準装備となっており、さすが1720万円。値段相応の装備である。インテリアの趣味性もよく、間接照明の多さと、サイドステップのV12の文字までも光らせる細かな演出には好感が持てた。それでいて運転してもよしのまさにスーパードライバーズリムジン! ちなみに燃費は高速を中心に280km走行して66L消費だから、4.24km/l。車両価格だけでなくこちらも高くついた……。
ひとこと
平日はリヤシート、休日はドライバーズシートで!
スペック
SPECIFICATIONS BMW760Li●全長×全幅×全高(mm):5180×1900×1490●ホイールベース(mm):3130●トレッド(mm):F1580/R1595●車両重量(kg):2220●エンジン形式:水冷V型12気筒DOHC48V●総排気量(cc):5972●キャブレーション:DME電子制御式●最高出力(ps/rpm):445/6000●最大トルク(kgm/rpm):61.2/3950●トランスミッション:6速AT●サスペンション:Fストラット/Rインテグラルアーム●ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク●タイヤ:F&R245/50R18●ホイール:F&R8.0J×18●価格(万円):1720●問い合わせ先:ビー・エム・ダブリューTEL0120-553578

Report: d-hirai : 08:00

2006年08月25日

これがあれば、もはやM5は不要?

BMW550i
ROSSO平井●文
ビー・エム・ダブリュー●問い合わせ
試乗車プロフィール
 1、3、5、7という奇数のシリーズがBMWの基幹モデルなのはご存知のとおりだが、上から2番目となる現行5シリーズE60(セダン)/E61(ツーリング)は、2003~2004年にデビュー。それから3年以上を経過しているのに全く旧さを感じさせないボディスタイルは、クリス・バングル率いる社内デザインチームの作品で、これだけ見るとあまりにアバンギャルドだが、他のBMWの存在があるからこそ落ち着いて見えるのがいわゆる『ブックシェルフ・コンセプト』の面目躍如。この550iは、M5を除けばシリーズトップモデルとなる。
こんなところがGood
 街中ではフル加速が不可能な猛烈加速。ちょっと踏み込めばホイールスピン! 1810kgの車重は、4798ccのV8がまったく重さを感じさせない。足まわりも素晴らしい路面入力処理で乗り心地がよく、それでいて適度にスポーティ。ベーシックな電子デバイス類の出来のヨサはさることながら、アクティブクルーズコントロール(前の車両を追尾!)/ナイトビジョンといったオプション系まで、何から何まで完璧。街中ライトオフでナイトビジョンを試そうとしたら『ライトを点けてください』の警告文字がヘッドアップディスプレーに……。白旗!
ここは気になる
 高速道路が中心だったのに、車名のとおり!? リッター5.5kmの悪燃費。都内中心ならどうなったことか。確かに楽しくてガンガン踏んだが、正直もうちょっとイイかと思っていた。それと個人的に、iドライブのロジックにどうしても馴染めないのだが(メルセデスのコマンドシステムの方が使いやすい)、特にナビのスクロールがすぐに出来ないのには不便を感じた。後は重箱のスミ的なものぐらいで、そのナビも渋滞回避の案内などでも完璧さを見せ付けた。
実際に1週間乗ってみて
「これに乗ったらM5はいらないと思うはずですよ」と教えてくれたのは、実は他ならぬBMWジャパン広報のA氏。確かに367psのパワーは強力かつ刺激的で、街中~高速の試乗で不満を感じる場面は皆無だった。まあ個人的にはM5未体験なので乗ったら変わるかもしれないが、現状ではM5は不要!ということで。 リヤシートの居住性も高く、スポーツドライブからショーファーまで1台ですべてをこなす、真のスーパーセダンであった。ついでに言えば、オリーブ色のボディカラーも○。え? 乗り出し1000万円オーバー? う~ん、でも確かにそれだけの価値アリ!!
ひとこと
これ以上の未来があるとは思えぬ、スーパーセダン。
スペック
SPECIFICATIONS BMW550i●全長×全幅×全高(mm):4855×1845×1470●ホイールベース(mm):2890●トレッド(mm):F1560/R1580●車両重量(kg):1810●エンジン形式:水冷V型8気筒DOHC32V●総排気量(cc):4798●キャブレーション:DME電子制御式●最高出力(ps/rpm):367/6300●最大トルク(kgm/rpm):50.0/3400●トランスミッション:6速AT●サスペンション:Fストラット/Rインテグラルアーム●ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク●タイヤ:F&R245/45R18●ホイール:F&R8.0J×18●価格(万円):960●問い合わせ先:ビー・エム・ダブリューTEL0120-553578

Report: d-hirai : 19:21