2007年01月13日

磨きぬかれた魅力。

メルセデス・ベンツML350 4マチック
ROSSOメミタ●文
ダイムラー・クライスラー日本●問い合わせ




 フルモデルチェンジを受け2代目となったML。ラインナップはV6の3.5Lエンジンを搭載するML350と、V8の5Lを積むML500の2モデルで構成されるが、今回の試乗車はML350。

 最高出力272ps、最大トルク35.7kgmを発生させるV6ユニットは、2tを超すMLのボディを楽々と加速させるが、それ以上に感心させられたのが軽やかにまわるエンジンフィーリング。軽量ピストン&コンロッドの採用と、シリンダーヘッドのアルミニウム化により、スポーツカーのようなスムーズなフィーリングが実現されている。さらに電子制御式共鳴吸気マニフォールドの採用で、最大トルクの約90%を1500rpmで発生させるなど、エンジン性能を効率的に使いこなす設計も実に見事。

 こうした中身の熟成だけではなく、スタイリングもより躍動感溢れるものに改められており、その魅力は全体として大きく高まったという印象を受ける。

 初代MLはなんとなく流行に合わせて発売させたSUVといった感じが拭えなかったが、ライバルひしめく中で磨き抜かれた2代目は、真のSUVに相応しいモデルに仕上がっていると感じた。このセグメントにおいて、MLがさらなる飛躍をみせることは間違いないだろう。(2006.9月号)

●価格:メルセデス・ベンツML350 4マチック 714万円

Report: rosso : 01:23

2006年04月25日

フルチェンで洗練性を一層高めたプレミアムSUVの草分け。

メルセデス・ベンツMクラス ML500
ROSSO細田●文
ダイムラー・クライスラー日本●問い合わせ
試乗車プロフィール
 2005年10月にフルモデルチェンジを受け、2世代目と進化したMクラス。旧型モデルのフレーム構造からモノコックボディへと移行した新型は、ブラッシュアップした内外装デザインとの相乗効果で、プレミアム性をより強めたのが特徴で、オン/オフロードを問わず高いパフォーマンスを披露する。グレード展開は、3.5LV6エンジンを搭載するML350と、5LV8ユニットバージョンのML500の2モデル。いずれもメルセデス最新の7速ATである7Gトロニックを組み合わせている。試乗したのは、上級グレードとなる後者である。
こんなところがGood
 メルセデス車らしさを損なわずに洗練されたスタイリングは、さすがといったところ。インテリアも高い実用性を確保しつつ上質感に満ちあふれている。シフトノブはフロア式ではなく、ステアリングコラムから生えるセレクターになったが、これはスマートなシフト操作を実現するだけでなく、インテリアの広々感を強調していて好印象だった。V8ユニットは今では旧型となるSOHC仕様だが、パワー/トルクともに申し分なく、2tを超えるボディをいとも簡単に加速してくれる。
ここは気になる
 1.9mを超える全幅はさすがに狭い道では神経を使う。とはいえそれは乗り始めだけ。ドライブを重ねるごとに慣れてしまう。あと、これも慣れの問題だが、シフトのセレクターはステアリングコラム右側に配置され、ちょうど国産車のウインカーレバーと同じ感覚で操作するのだが、これは国産車から乗り換えたユーザーにとっては最初戸惑うかもしれない。
実際に1週間乗ってみて
 街乗りでも映える都会的なルックス、オン/オフどちらもイケル逞しい走り、高い実用性など魅力的なポイントが多かったMクラス。自宅の駐車場に収まらない、着座位置がセダンやワゴンより少し高めという点をネガティブな要素として受け取らなければ、ステーションワゴンよりお得感や所有する満足感は高いのではないかと思う。アクティブなカーライフを送るユーザーにはぜひオススメしたい1台である。
ひとこと
洗練のスタイルと逞しい走りを両立した、プレミアムSUVの王道。
スペック
SPECIFICATIONS メルセデス・ベンツML500 ●全長×全幅×全高(mm):4790×1910×1815●ホイールベース(mm):2915●トレッド(mm):F1620/R1620●最低地上高(mm):200●車両重量(kg):2170●エンジン形式:水冷V型8気筒SOHC24V●ボア×ストローク(mm):97×84●総排気量(cc):4965●キャブレーション:電子制御式燃料噴射●圧縮比:10.0●最高出力(ps/rpm):306/5600●最大トルク(kgm/rpm):46.9/2700~4250●トランスミッション:7速AT(7Gトロニック)●サスペンション:Fダブルウイッシュボーン/R4リンク●ブレーキ:Fベンチレーテッドディスク/Rディスク●タイヤ:F&R255/55R18●価格(万円):945.0●問い合わせ先:ダイムラー・クライスラー日本TEL0120-190610 

Report: y-hosoda : 19:43

2006年03月22日

レンジに肩を並べた乗り味。

ランドローバー・ディスカバリー3 HSE
ROSSO藤本●文
ジャガー&ランドローバージャパン●問い合わせ
試乗車プロフィール
 このディスカバリー3は、99年に導入された『シリーズ2』フルチェンジモデル。改良箇所は多岐にわたり、サイズも全長で130mm、全幅で30mmと、大幅に拡大された。また、エクステリアデザインも上位モデルであるレンジと共通の意匠を随所に採用。シリーズ2比で大幅に質感を高めているが、それにともない価格も向上している。今回試乗したのはV8エンジンを搭載したトップグレードのHSE。他にもV6エンジンを搭載するSとSEが存在する。
こんなところがGood
 ディスカバリーと言えば無骨な印象の強いクルマだったが、このディスカバリー3は一気に垢抜けて都会の路上にも、よく似合う。技術的な面での特徴は、コンソール上にあるダイヤルを操作することで、エアサスやLSD、トラクションコントロール等のセッティングを、路面状況に合わせて任意に設定し、悪路走破性を飛躍的に高めた『テレインレスポンス・システム』。その効果を体験できる状況に陥ることは稀だと思うが、心強いシステムであることには違いない。
ここは気になる
 レンジと比較してしまうと、さすがにインテリアに質感を中心にクラスの違いを感じる。気になったのは絶壁型のセンターパネル形状。見た目は整然としているが、特に下方に配置されたスイッチ類の操作性は、お世辞にも良いとは言えなかった。もうひとつ、後席のシートは座り心地そのものは及第点には達しているが、形状があまりにフラットで素っ気無い印象を受ける。ある意味、この飾り気の無さもディスカバリーの魅力と言えるのだが……。
実際に1週間乗ってみて
 乗り初めから印象的なのは、エアサスならではの柔らかな乗り心地。大柄な(身長181cm)僕にとっても、十分なサイズのシートと余裕のあるヘッドクリアランス、そして豊かなトルクを供給してくれるエンジン特性と相まって、どこまででも走って行ける気にさせてくれるのがディスカバリー3最大の美点だ。デザインに関しても、ご覧のようにスタイリングの印象もレンジローバー風味の方向へと大きく変化して好印象。また、車幅がつかみやすいことから、タイトな街中でも気負うことなく運転することができた。
ひとこと
気負わず乗れる大型SUV。
スペック
SPECIFICATIONSランドローバー・ディスカバリー3 HSE *[ ]はSE ●全長×全幅×全高(mm):4850×1920×1890●ホイールベース(mm):2885●トレッド(mm):F1605/R1610●車両重量(kg):2570[2500]●エンジン形式:水冷V型8気筒[水冷V型6気筒]●ボア×ストローク(mm):88.0×90.3[100.4×84.4]●総排気量(cc):4393[4009]●キャブレーション:電子制御式燃料噴射●最高出力(ps/rpm):299/5500[215/4500]●最大トルク(kgm/rpm):43.3/4000[36.7/3000]●トランスミッション:6速AT●サスペンション:F&Rクロスリンク電子制御エアサスペンションダブルウイッシュボーン●ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク●タイヤ:F&R255/60R18[235/70R17]●価格(万円):759.0[648.0]●問い合わせ先:ジャガー&ランドローバージャパンTEL0120-185568

Report: rosso : 22:57

2006年03月06日

都会でプレミアムSUVに乗るという魅力。

ランドローバー・レンジローバー ヴォーグ
ROSSO平井●文
ジャガー&ランドローバージャパン●問い合わせ
試乗車プロフィール
 言わずと知れた砂漠のロールスロイスも3代目。BMW傘下のモデルとして誕生し、さらにモダンなデザインでオンロード性能も大幅にアップ。失礼ながら段違いのクオリティ! である。ただし現在はPAGグループとなったため、先日エンジンをジャガー製V8へ変更するなどの大幅なマイナーチェンジが施された。オフロード走破性の高さは相変わらずで(と言っても今回の試乗では試していないが)、まさにプレミアSUVの王様、である。
こんなところがGood
 レザーを多用した明るい雰囲気のインテリアは、文句ナシにスタイリッシュ。自分が特別なクルマに乗っていると感じさせる演出は絶妙だ。都会でプレミアムSUVに乗るということがこれほどまでに刺激的だとは! しかもその世界観は他ならぬレンジローバーならではのものであり、カイエンやX5のそれとは明らかに違う。試乗車は非スーパーチャージャー装着モデルだが、動力性能は十分だった。足まわりの柔らかさもオンロード向き!
ここは気になる
 気にしてはいけないのだろうが、やはり都内で使うには大きすぎた。慣れるまでは2車線のところでも少し緊張。ただそこで役に立ったのが、不恰好なフェンダーミラーとバックの時にナビ画面に映る後方画像とバックソナーだった。狭い駐車場への車庫入れもこの3点セットがあれば大丈夫! 都市圏で乗る場合は必須アイテムと言えよう。これでナビのバージョンアップをすれば完璧だ。あとは、個人的には手の届かないプライスぐらい?
実際に1週間乗ってみて
 英国式幸福論。のイベントの際、後部座席に吉田由美さんと桧井保孝さんを乗せる場面があったが、ドレスアップしたふたりを乗せて移動する姿は、プレミアムSUVレンジローバーの別の一面を見せてくれた。普段は運転手付きのショーファーとして、休みには自らステアリングを握るという夢のようなライフスタイルもレンジなら十分こなせる。一生オフロードを走ることがなくても、レンジを選ぶ理由は大いにあると感じた一週間だった。
ひとこと
オフローダーがワイルドだった時代を忘れさせてくれる『都会でもロールスロイス』。
スペック
SPECIFICATIONS ランドローバー・レンジローバー・ヴォーグ *[ ]はスーパーチャージド ●全長×全幅×全高(mm):4950×1955×1900●ホイールベース(mm):2880●トレッド(mm):F1625/R1620[F1620/R1615]●車両重量(kg):2520[2560]●エンジン形式:水冷V型8気筒DOHC[同スーパーチャージド]●ボア×ストローク(mm):88.0×90.3[86.0×90.3]●総排気量(cc):4393[4196]●圧縮比:10.7[9.1]●キャブレーション:電子制御燃料噴射●最高出力(ps/rpm):306/5750[396/5750]●最大トルク(kgm/rpm):44.9/4000[57.1/3500]●トランスミッション:6速AT●サスペンション:Fマクファーソンストラット/Rダブルウイッシュボーン●ブレーキ:F&Rベンチレーテッドディスク●タイヤ:F&R255/55R19[255/50R20]●ホイール:F&R8.0J×19[8.5J×20]●価格(万円):1180.0[1320.0]●問い合わせ先:ジャガー&ランドローバージャパンTEL0120-185568

Report: rosso : 20:33