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2005年6月27日

ワタシのクルマ選び今昔物語

 ゴルゴWEB.jpg
この前、恵比寿を友人と歩いていたら、
「ねえ、すっごくイイ感じの店があるんだけど」
といって連れて行かれたのは、なんと100円ショップ。
 彼女は、女性のワタシからみても、あこがれるほど美人で、背も高くカッコイイ。
ワタシは彼女の血がシャンパンでできているのだとずっと信じていたんだけど、その彼女が100円ショップに!?
 その店は、ダイソーやキャンドゥとは違って、さすがは恵比寿、一見すると、女の子好きのする雑貨屋さんといったふうで、瀬戸物やバス用品、奥にはフレーバーティーなども並んでいて、なかなかイイ感じの店だったの。
 ワタシは、焼き魚用に、白いシンプルな長方形の皿を2枚買って、彼女はお風呂場用のいぐさマットを購入。
「こんなにちゃんとしてるのに100円だよ~!!」
 びっくらこきながら、二人で合計300円+税=315円を支払ったあと、
ワタシたちはそのビニール袋を提げたまま、外苑前のちょっとオシャレな店にいくためにタクシーにIN。
それだけで1300円以上かかっちゃった~。
「100円ショップで買い物して、タクシーに乗っちゃうなんて、なんか本末転倒してるよね。ギャハハハ」

 へえ~、オシャレ感覚のある100円ショップか~。
ファストフードみたいなどぎつい色合いのポップで、“安い!!  全品100円均一”とかって書いてあると、どうせたいしたものはないだろうけど・・・・という意識で入店するけど、知らずに入ってみたら、実はみーんな100円だったというのが、すごく心地よかったりするのよね。

 うちの母親は、イトーヨーカドー好きなんだけど、実家に帰ると、
「これ、ヨーカドーで、2980円だったの。うふふ。全然そんな風に見えないでしょ~!? 」
などといって、一人ファッションショーをしながら自慢してくる。
そうなんだ!! お手ごろ価格でちょっとオシャレなものを見つけるということは自慢にもなっちゃうってわけだ。それに、わざわざオシャレをして、都心に出て行くのは面倒くさい、お金も労力もかけずにちょっとイイモノ探しをするなら、ヨーカドーでいいというわけね。

 もしかすると、最近の国産コンパクトカーって、こういう感覚と同じなんじゃないかな。
国産コンパクトカーといえば、ヴィッツとか、フィット、マーチにキューブ、ノートといったニッサン三兄弟、そして、コルトやデミオ、スイフトとかってことなんだけど、普段着で、ちょっとオシャレ感覚を持っていたいという人の心にピッタリとハマってるんじゃないかな。

 ちょっと前まで、国産大衆車といえば、ヨーカドーで売ってる服と同じで、たいていダサイっていう感じだったけど、今は、欧州コンパクトカーの上質感をとりいれた国産コンパクトカーがどんどんでてきているし、ヨーカドーでも、藤巻幸夫さんのテコ入れで、オバさんファッションも、少しはマシになってきているみたいでしょ?

 でも、ちょっと待って!! ホントにそれでいいの? と、ちょっぴりこの世界に足を踏みいれたワタシとしては、疑問符が・・・。
 一昔前のワタシだったら、実家の国産セダンのダサさにも、まったくなんとも思っちゃいなかった。
「色は何色がいい?」と父に聞かれ、「紺かなあ」と答えたら、自動的に決まったこのクルマがうちにやってきたときは、手をたたいて喜びもしたし、彼とさよならするときには泣きもしたよなあ。
 スペシャルな運転に“わぁ~すごい!!”と感動を覚えることもなく、クルマ=足としか考えていない両親の急発進&カックンブレーキはヘタクソの象徴なんだってことさえ気づかずに生きてきたわけ。
もちろん、他人のクルマに乗るという経験もなく過ごしてきたから、それをおかしいとさえ感じなかったわけで、さもありなんなんだけど。
今考えると、いまだにシートベルトをせずに運転している両親を見ると、安全のための装備も単なる面倒な装置なんだなあ~とためいき。あなおそろし~。
 
 ワタシは仕事上、ちょっとしたきっかけからクルマと関わることになったけど、
クルマというものには、いろいろな選択肢があるということを知ったし、単なる足であるっていうのにもギモンを感じるようになったし、運転すること、走ることの楽しさ、オシャレなクルマに乗って、自分が注目されることの楽しさも知ることができた。
 ひと昔前なら、自分がクルマを買うってことも考えられなかったし、AT限定で全然いいと思っていたけど、それから比べれば、随分変わったもんだなあ。
 でもちょっと思い切って扉を開いてみただけど、結構ステキなクルマ生活が待っていたのよね。

 最近こんなことがあったの。
近所をゆっくり走っていたら、ちょうど道路の中央を歩いていた5~6人の小学生の男の子集団がうちのバルケッタを見つけたとたん、
「あっ!! あのクルマだ!!」
と指差しながら、すーっと道をあけ、ワタシがとおりすぎていくのを目で追いながら眺めているじゃないの!!
“うわ~、メチャクチャ注目浴びてんじゃん!! ”
 スーパーの駐車場でもこんなことがあった。
荷物を抱えて、クルマまで歩いていくと、つかつかと制服姿の駐車整備のおばさんが近づいてきたの。
“えっ!? ワタシ、なんかマズイことしちゃったかな?”と不安に思ってると、いきなり
「このクルマ、カッコイイねえ~、どこのクルマ?」
と聞いてくるじゃーありませんか!!
「ああ、イ・イタリアです」
「へえ~、こんなクルマがあるんだ。カッコイイね~」
といって、何度も何度も振り返ってみてくれたのね。
美容院のことをパーマ屋っていっちゃいそうな、フツーのおばちゃんだったんだけど、このクルマのカッコよさを感じてくれたんだと思うと、とっても嬉しくなっちゃった~。
 服やバックとか、アクセサリーとか、自分の持ち物をほめられると、誰だって嬉しいものよね。
ステキなものを選んだ自分のセンスをほめられていると感じるからさ。
でも、そういうのって、大概は友人や知り合いといった間柄にとどまるものでしょ? 
でも、クルマは見ず知らずの人にまで、ステキといわしめてしまう影響力がある。
知らない人にそんなふうにほめてもらえることって、人生において、そんなにはないことじゃないかな?
 それに、うちの9年落ちのバルケッタは、車両本体価格95万円!!  国産コンパクトカーより安いのよっ!! それに、前のマセラティ430だって、40万円だったのに、どこいっても、
「マセラティですかぁ~、カッコイイですねえ、スゴイですねえ!!」
と賞賛の嵐だったのよ。
 ヨーカドー好きの母でさえ、
「このクルマは、内装がステキよね」
とちゃんと評価してくれてたし。
ま、壊れますけどねん~。ぐふふ。カッコだけはホスト並みだったもんで。

 イトーヨーカドーで買い物するように、国産コンパクトカーを買うのもいいけど、ちょっと意識してみると、クルマ選びってもっと楽しくなるし、人生を変えることのできるぐらい大きなことっていう気がしてくる。

 そういえば、団塊世代ど真ん中の父はすでにリタイヤして、母親より家にいるっていう、わりと悠々自適な生活をしてるんだけど、突然こんな話をしてきた。
「次に買い換えるクルマがおそらく人生で最後のクルマになると思うんだけど、最後にBMWっていう選択はどうかな?」
 ドッヒャーーーーッツ!! そりゃ、どういう風のふきまわし? だってつい最近まで
「最後はトヨタ車かなあ、マークXとかがいいのかな?」
っていってたじゃん!! 
ま、さんざんカッコ悪いっていっちゃったからなんだろうけど・・・、ワタシのせい? いやおかげかな?
 

投稿者 スーザン史子 : 2005年6月27日 10:31

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