2005年6月 3日
私が好きなポルシェ

●初めて買った356C塗色はライト・ブルーだった
なんと言っても、ポルシェの中で、一番好きなのは、356です。今のポルシェ・フリークの方々には、これが、同じポルシェかと感じられるぐらい、現代のポルシェと356は違いますが、ボディ形状などをよく見てゆくと、なるほど、356がポルシェのルーツだな、と言う事が判ります。
私が始めて、356を見たのは、大学時代だから、もう30年以上も前のことです。その当時、夜な夜な、環八や、新青梅街道、目黒通りなどの、中古車専門店を覗き歩いていた私は、あるお店で、新入荷の356をみて、あまりの丸さにビックリしました。家に帰っても、どうも、356の事が気になって仕方なく、いろいろな本を調べてみると、スピード・スターなんてモデルがあって、このクルマの形はお椀を伏せたように真ん丸で、いったい、なんでこんなクルマがこの世に存在するのか、と不思議にさえ思えました。
しかし、ずっと写真をみていると、だんだん、そのスタイルが良くなってきてしまうのです。当時、免許を取って、2~3年目で、英国のMG-Aや、オースチン・ヒーレー3000などにも憧れていた私は、この邂逅で、すっかり、ポルシェ356にのめりこみ、結局26歳の時に、356Cを購入しました。当時は356も底値の40~60万円から、上がり始めていて、たしかマケテもらって金125万円で買ったはずです。
しかし、その356はかなりのトラブルを抱えていることがわかり、エンジンをオーヴァ・ホールした後、1年あまりで手放し、改めて356SCを購入しました。こちらは懐かしのチェッカー・モーターズで買い、やはり180万円にまけてもらいました。当時のチェッカー・モーターズは今のアルファ専門店ではなく、面白い中古スポーツカー専門店でした。356SCに初めて乗った私は、その洗練された操縦マナーとモーターのように廻るエンジンにびっくりしました。イタリア車やイギリス車に感じられる粗野な部分が全く無く、知的という言葉がピッタリでした。シフト・フィーリングも、よく言われるように、バターナイフでバターを切る感覚そのもので、これが本当のポルシェなんだと、この時初めて知ることができました。と言うことは、1台目がいかに程度が悪かったか、と言う事ですが、とにかく、この時、安物買いの銭失い、と言うことわざをしみじみ感じたものです。
この時の356SCはその後、8年ほど我が家にいて、その後、ポルシェ356クラブ会長の井関さんに嫁ぎ、今でも、日本で最も早い356レーサーとして活躍しています。

●2代目の356SC.356クラブの箱根ミーティングにて
投稿者 笹本健次 : 2005年6月 3日 12:11


