2006年11月22日
フェラーリのデザイン雑感 パートII
昨日、599のデザインについて、このブログで書いた後、ロッソの桜井編集長と話したら、彼らの世代、すなわち、40歳代前半の人々にとっては、599のデザインはとても評判がよいそうだ。
そういえば、赤レンガ倉庫の会場で、清水草一さんも、599はいいですね、と話していた。ガンダム世代にとってのデザインの琴線は、もはや私の世代とは違っているのだろうか。
最近のデザインでは、最も影響力があったのは、クリス・バングル氏がデザインしたBMWの7シリーズに始まる、一連の造型であろう。
BMWの7が登場した時、世界中がブーイングの嵐となったが、実はそれが、その後の世界中のデザイン・トレンドとなってしまったのだ。だから、一見、見る人に抵抗感を与えるような斬新でインパクトのあるデザインは、じっくりと見てゆくと、次第に意図が判り、受け入れるようになってくるのである。
フェラーリでいえば、F40のように、見た瞬間から後世に残るデザインだと思うような例は別として、エンツォに代表されるように、見慣れてくれば美しく見えてくることが多いのである。
599もそうなって欲しいと思っているが、果してどうであろうか。
投稿者 笹本健次 : 2006年11月22日 12:42
コメント
初めて投稿させて頂きます。いつも笹本編集長様のブログを楽しみに見させていただいている者です。
「599」のデザインですが、小生も同感で、シックリ来ないところが有ります。それは、過剰なまでに「F1」を意識した点に、少々抵抗を感じるからです。テクノロジー然り。特にデザイン面では、サイドビュウ(インテークの配置)は、70年代中盤、ニキ・ラウダのドライブで大活躍した「312T2」を意識したとか。(当時、スクーデリアの監督であったモンテゼモロ氏には感慨深いのではないでしょうか?)ボンネットの取って付けたようなラインも、逆に安っぽく感じます。
やはり12気筒は、以前から優雅なGTカー的な、イメージが有るので、無理に「F1」っぽくするのはどうかなぁ・・と思います。
さて、フェラーリに限らず、最近のクルマは、デザインにおいて、旧作からの「リスペクト」がもはや慣例の如く行われています。
そんな中、笹本編集長様がご指摘のように、バンクル氏のデザインは一石を投じているように思います。氏のデザインになってから「キドニーグリル」という名称を知らない人でさえも、BMWに手を伸ばす機会が増えたと聞きます(つまりは、ユーザーの拡大に成功)
この辺は、日本車のように、一貫したデザイン・フィロソフィーが無いような国では起こりえないことだと、自分的には評価しています。
小生的には、イアン・キャラム氏(ジャギュア)ヘンリック・フィスカー氏(アストン・マーティン)など、英国のデザインの流儀が最近、非常に興味が有ります。笹本編集長様としましては、最近のデザイントレンドをどのようにお考えでしょうか?
長々と拙文、大変失礼しました。
投稿者 ghia : 2006年11月26日 21:08
ghiaさんは、デザインには相当造詣が深い方とお見受けいたします。ヘンリック・フィシカー氏には、新しいヴァンキッシュをデザインして欲しかったのですが、アストンを離れてしまいました。残念。イアン・キャラム氏のデザインも私は好きです。両氏ともに、伝統と先進性のバランスを非常によく判っているデザイナーだと思います。このようなデザイナーが日本にもいれば、としみじみ思います。
投稿者 笹本 : 2006年11月27日 18:10



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