2007年9月21日
下平さん、さようなら
カー・マガジンの創刊の頃から、言葉では言い尽くせないほどお世話になっていた、カークラフトの下平憲一さんが、昨夜、亡くなった。
当時、まだ国内ではレストレーションという言葉自体に馴染みがなかったが、海外の徹底したレストアの状況を知るにつけ、日本でも本格的な作業をやってみたい、と思っていた。もちろん、レストレーションをするには、クルマへの深い知識がなくてはならず、更に、腕も伴わなければ良いクルマには蘇らない。
そんな頃、我々に協力をしてくれたのがカークラフトを経営する下平さんであった。彼は、自身で所有していたトライアンフTR-4を題材にしてレストレーションを行い、その一部始終をカー・マガジンで取材することになった。昼は通常の板金作業をやり、夕食の後、我々も工場に伺って、毎日夜中まで作業を取材していった。今でもよく憶えているのは、フロアのプレスをいとも簡単にたたき出してしまうことで、本当に見事なものだと感動した。お陰で、日本で最初のレストレーションの連載記事ができあがることになったのである。
その後も、当社のスタッフはコスったり事故ったりする毎にカークラフトにクルマを持ち込み、永い間、当社の駆け込み寺のごとくになっていて、最近まで本当に親しく、また、お世話になっていた。
ところが、2週間ほど前に突然入院したという事を聞き、心配していた矢先の訃報で、ビックリすると同時に残念でならない。
勢いだけが取り柄だった当社の黎明期に暖かく向かえてくれた方々の訃報は、身を切られるように辛い。心からご冥福をお祈りいたします。
投稿者 笹本健次 : 2007年9月21日 16:44
コメント
次は、
楽しそうに夜空で星を磨いておられるのかもしれません。
夜、
編集部の方が気分転換に窓から夜空を眺める時の為に。
僕は、そんな気がします。 西尾仁秀
投稿者 ニシオコウヘイ : 2007年9月25日 23:44



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