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2005年08月31日
今週末のモンツァはいかに

いよいよF1GPはフェラーリの本国決戦とも言えるイタリアGPを今週末に迎える。先日のテストではいまひとつのタイムしかマークしていなかったが、これは爪を隠しているのか、それとも…。
超低調の状態からそろそろ脱して、王者らしいレース振りを見せて欲しいと願うのは、私だけであるまい。
スクーデリア・フェラーリの活躍を願って“Forza Ferrari”
写真はピットインの練習をモンツァのピットレーンで行うメカニックたち。
2005年08月30日
ラムお好きですか?
ここのところ急に秋の気配になり、朝夕は爽やかな風が吹いている。そのせいか風邪を引いてしまった。ちょっと前まではエアコンをガンガンに効かせて寝ていても、なんとも無かったのだが、自然の力はそれ以上なのかもしれない。
さて秋となると食べ物が美味しくなる季節だ。イタリアだとフンギ・ポルチーニが出回り始めると、秋を感じるといわれている。リストランテでもポルチーニが黒板メニューに書かれ、店先で未来のシェフが下ごしらえする光景が思い出される。しかし日本では生のポルチーニは手に入れ難いだけに、その味と香りを楽しむのは現地に行くのが正解かもしれない。
ポルチーニもいいが、セカンディ・ピアットはやっぱり肉に限る。その中で特に好きなのがTボーン・ラムだ。その臭いを嫌う方もいるようだが、子供の頃からラムやマトンを食べていたので全く気にならない。イタリアでポピュラーな食材で、メニューにアバッキオの文字があるとついオーダーしてしまう。最近は日本でもヘルシーな肉ということで、人気が上がってきたようで、近くのスーパーにも並ぶようになってきた。
イタリアでは基本的にはグリルなのだが、その味付けはシンプルな塩、胡椒に始まり店により千差万別。そのバラエティの広さが、チャレンジしたくなるもうひとつの理由かもしれない。

2005年08月26日
朝食はアメリカンが好きです。
イタリアの一般的な朝食はチョコ・デニッシュとカプチーノがスタンダードだと言う。たしかに早朝の駅前や街中のバールで見ていると、ウインドーに並べられた甘系のパンをひとつと、カプチーノだけで済ましている人がほとんどだけに、やはりそうなのだろう。個人的には物足りないのだが、イタリアの人々のお腹は足りているのだろうか? その分お昼はしっかり食べているので、なんとなくバランスがとれているのかもしれない。
そんなわけでイタリアの一般的なホテルの朝食も、いわゆるコンチネンタル・ブレックファストが一般的だ。内容はホテルの星の数に比例し、2つ星クラスだとジュース、コーヒー、パンでおしまい。3つ星クラスになるとこれにハムとチーズが加わり、大分豪華になってくる。これはこれで美味しく、その土地のハムやチーズを楽しむことができる。しかし、時にはちょっとボリュームが欲しくなる時がある。そんな時に嬉しいのがアメリカン・ブレックファストなのである。しかし、イタリアでこのカリカリ・ベーコン+スクランブル・エッグ+ソーセージが付くのは、概して4つ星以上のアメリカ資本系ホテルだけになってしまう。ごく例外に地元系3つ星クラスで遭遇した時は、朝食が待ち遠しくなってくるほどだ。
ちなみにモデナ、マラネロ界隈では、知る限りアメリカン・ブレックファストを用意しているホテルはなかった。記憶を辿るとサッスオーロの手前にあるフィオラノ・モデネーゼ町に1軒あったはず。やはり食に拘るモデネーゼだけに、地元のハムとチーズを提供しないと気が済まないのかもしれない。

2005年08月25日
Forza Italia
昨今の中国の躍進振りは何かにつけ報じられているが、ヨーロッパに行ってみると、ほとんどの雑貨が中国製なのだ。それ以前に華僑の生命力の旺盛さは舌を巻くほどで、あのピエール・バルディノン氏が所有するマ・デュ・クロ・サーキット近くの山の中にある小さな街オーブッソンにも中華料理店があるといえば判り易いだろうか? イタリアでもちょっとした街には必ず中華料理店があり、最近では日本料理店まで手を広げているようだ。
舞台をニューヨークに移すと、長い間リトル・イタリーとチャイニーズ・タウンは均衡を保っていた。しかしここ数年チネーゼは大躍進し、かつてのイタリアーノ・エリアまで侵食し、その勢いは留まることを知らないようだ。もともとニューヨークの警察や消防関係はイタリア系移民がほとんどを占め、マンハッタンにイタリア文化を花咲かせ、リストランテからピッツェリア、バールを始め繊維関係の店などが数多く見られた。しかし今では飲食関係が残るだけで、往年の華やかさは見られなくなってしまったが、一歩店に足を踏み入れれば、そこは昔のままの空気と元気さが残っていた。

さて写真は北米で最古のピッツェリア(なんと開業は1905年!)で、かつマンハッタンで一番美味しいピッツァを出してくれると評判の店であるロンバルディーズ(32 Spring St. bet. Mott & Mulberry St.)に行ってみた。店の見てくれはショボイが、もちろん本格的な石釜を使い薪でで焼き上げるだけに、イタリアと変わらぬ味を提供してくれた。所変われど、美味しいイタリアンを食べれば、それまでの疲れはたちどころに吹き飛んでしまい、ニューヨークに居ることを忘れてしまうほどだった。
ローマ帝国崩壊以来しぶとく、かつ人生を謳歌して生き続けてきたイタリア人だからこそ、まず美味しい食事が不可欠なのである。
2005年08月24日
スマートは面白いよ

日本の街中でも目にする機会が多くなってきたスマートは、個人的に好きなクルマの1台です。実はネコ・パブリッシングの社用車にも初期型のクーペがあり、たまに借りるのですが、乗る度にその面白さを再確認している次第。軽自動車より小さいディメンジョンながら、ちゃんと踏んでリミットまで回してやれば、下手なスポーツカー以上の走りを見せてくれ、かつてのスプリジェット以上の速度で楽々クルーズが出来てしまうポテンシャルを持っているのです。それにも増してレブ・カウンターを睨みながらシーケンシャル・シフトを駆使して行くと、走ることに集中して頭の中は真っ白になり、公道が何時の間にかレーシング・コースに変わって行きます。そして見た目よりも安定性も良く、安心して振り回すことができるのです。この人車一体感は355チャレンジに乗っていると何ら変わりません。
このシフトに追われ、ダイレクトに操作する感覚は、その昔の何かと同じだなと記憶を辿っていたら、ピッコラ・フィアットの味わいと一脈通じていたのです。フィアット・ヌオーバ・チンクェチェントやセイチェント、あたらし目では127やパンダと同じ感触といえば判り易いかな。
そのせいかイタリアでも近年確実に増殖していて、日本以上に目にするようになっています。最近のフィアットは段々大きくなってしまい、チンクェチェントの実質的な後継車は、スマートだけになってしまったのかもしれません。
写真はマラネロのチェントロで見かけたスマート・クーペで、街の佇まいに解け込んでいたのが印象的でした。それでもよーく見ると、ノーズにはしっかり馬のマークが付けられているのがマラネロ流の拘りでしょうか。
2005年08月23日
グランプリの怖さ、面白さ

昨日は夏風邪をひいてしまいブログを休んでしまったが、本日より再開します。
先日のトルコGPでフェラーリ勢は散々な週末を迎えた。まさに歯車がひとつ狂うとこうも変わるのか、という姿を見せ付けられ、フェラリスティとしては口惜しい1戦となったに違いない。しかし、一昔前のフェラーリと違って、ちゃんと走っていることを忘れてはならない。あの頃は良いところまで行きながら、些細なトラブルで戦列を離れていたのが普通だった。現在は単に速さが少し足りないだけなのだ。こればかりは相対的な問題だけに、始まってみないと判らない部分でもある。昨シーズンまではフェラーリが108%進化したのに対し、ライバルが103%の進化だったためアドバンテージが存在した。しかし、今シーズンはフェラーリが105%進化したものの、ルノーやマクラーレンは110%の高みに到達していたため、相対的に遅くなってしまったのだ。
ここがF1に限らずレースの面白いところで、超一流ドライバーの腕を持ってしても超えられない部分なのである。
次は地元イタリアのモンツァでの闘いとなる。そのすべてを知り尽くしているコースだけに、華々しい活躍を期待したい。
2005年08月18日
イタリアが好きな理由


世界中で一番好きな国はと聞かれたら即座に“イタリア”と答える。もちろんフェラーリを始めとするクルマが好きなこともあるが、それにも増して人の良さと食べ物が美味しいからだ。
これまで数多くイタリアに足を運んでいるが、大都会の駅前にある旅行者向けのリストランテを除けば、まず裏切られたことはない。特に街中のジモティ相手の店だと、安くて美味しいのがあたりまえ。出来立てのアツアツをクイックにサービスしてくれるプロ意識の高さは、日本のサービス業も見習ってほしいものだ。
そんな食への拘りがある国だけに、イベントでのケータリング・ランチも半端ではない。毎年秋に開催されるフェラーリ・チャレンジ・ファイナル(最近はファイナル・モンディアーレといわれているが…)でもランチは本格的だ。アンティパスティからプリモ、セカンディがそれぞれ3~4種類づつ用意され、さらにはドルチェも少なくても6種類は並ぶ。もちろんアクアやビーノ、フルッタ、カフェは自由に飲むことができるのは言うまでもない。そしてなんと、金曜、土曜、日曜でそれぞれメニューが変わるのである。3日間ですべてを食べ尽くせないほどの豪華版なのだ。
そして、これらのメニューはただ並べてあるのではなく、それぞれのスペシャリストが出来たて、切りたてをサービスしてくれる。パルミジャーノ・レッジャーノを切ってウン十年、ハムをさばくのはお任せ、といったベテラン達が本気で提供してくれるところに感激してしまうのである。
そんなわけで、いつも技に見惚れ、味に打ちのめされ、その勢いで食べ過ぎ、飲み過ぎ気味で午後の取材に出ることなってしまう。
こんなことを書いていたら、またイタリアに行きたくなってしまった。でも8月はどこに行っても混んでいるから、夏休みは家でミニカーの片付けをすることにしよう。
2005年08月17日
イベントは危ない?

イタリアやフランスのヒストリックカー・イベントには、必ず関連するショップがやってくる。新旧のモデルカーを扱うショップからパーツ屋、本屋、はては骨董屋まで姿を見せることがある。それらのショップはそれぞれ一癖ある親父がやっているだけに、日本では手には入らないお宝が平然と並んでいたりするので、ちゃんと見ないとあとで後悔することになる。
たとえばミニカー屋だが、ヨーロッパでも日本と同様に新製品を中心に並べている店と、いわゆる絶版屋のふたつに分けられる。前者は簡単にチェックできるのだが、後者はちょっと手強い。バリバリのミント・イン・ボックス専門店は本命狙いで、綺麗に並べられているので、見るのにさして手間は掛からない。厄介だが面白いのが写真のようなガラクタ絶版屋である。もちろん元箱は無く、ボディの塗装がはげていたり、タイヤが無かったりと、それなりのコンディションのミニチュアカーが、手作りの木箱の中にギッシリ詰められているのだ。そしてこの箱は数十にも及び、大まかにカテゴリーだったり、実車メーカー、モデルカー・メーカーと気紛れに分類されているので、結局全部掻き回すことになる。そして本気でチェックをし始めるとあっという間に1時間以上が過ぎてしまう。しかし、時にはかなりのお宝がさりげに潜んでいることがあるので、馬鹿にできない。
ユーロ統一以前はお値ごろだったのだが、近年はユーロが強くなってしまったため、ちょっと割高感が出てしまった。しかし現地で買った、というヒストリーも一緒に買ったと考えれば納得がゆく、と言い訳しつつ色々と買い込んでしまうのであった。
さて突然ですがクイズです。この写真の中にフェラーリは何台あるでしょうか?
2005年08月16日
マラネロ奥の細道-モデルカー編
フェラーリ聖地巡りの第一歩はマラネロ探検に始まるが、何回か足を運ぶうちに、普通のショップはどれも見慣れてしまうもの。最近は新製品といえど日本にもすぐ入ってくるので、現地の優位性は薄れ、せいぜいショップ・オリジナルのグッズをあさる程度に留まる。
ありきたりで無いものを見たい、手に入れたいという、そんなあなたにお勧めしたいのが、これからご紹介するショップというか工房だ。写真を見るとマテルの1/18スケールばかりに見えるが、その上にある黄色い箱の中身が曲者なのである。

マラネロからSS12をさらに奥へ進み、小一時間ほど走ると現われる町がピエヴェペラーゴ/Pievepelagoだ。モデナ県のほとんど南端にあり、トスカーナとの州境となるアベトーネ峠のふもとに位置する町で、そこにエンスージァストにとって見逃せない存在のロッソ・モデルがある。
山の清々しい空気に満ちた町のはずれにある工房は、オーナーのマウロ氏がヒストリック・フェラーリ好きが嵩じて立ち上げられたもので、主に1950年代から1960年代初頭の一癖あるコンペティション・モデルを1/18スケール送り出している。そのすべては彼の手作りで、金属加工から、ウレタン・モールド、ペイント、アッセンブルまでのすべてをこなす。いわゆるスーパー・ディテール・モデルではないが、思い入れがたっぷり詰まった温かみのある仕上がりが魅力だ。
ロッソ・モデルの詳細については10月6日発売のスクーデリアNo.59で紹介する予定なので、ご期待あれ。
2005年08月15日
Forza Ferrari
3週間の夏休みを終えてグランプリ・サーカスは、今週末に初開催のトルコGPを迎える。シーズン序盤は最悪だったスクーデリア・フェラーリだったが、後半になってようやく闘える状況になってきたようだ。可能性は低いが、まだ逆転の可能性も無くもない。ファンとしては、見事な逆転激を決めてくれれば最高なのだが。
そんな最中バリチェロが今期一杯でマラネロを去り、2006年シーズンはマッサがセカンド・ドライバーを務めるというニュースがマラネロから発信され、世界中のフェラーリ・ファンを驚かせた。ここでマニアックに突っ込むと、2006年で契約が終るシューマッハーの後釜が気になる。巷では色々と噂が飛んでいるが、個人的にはアロンソが適任と考える。フェラーリという特殊な世界を生き抜けるドライバーとなると、速さだけではなく、すべての面で駆け引きのできる政治的能力も必要になるからだ。その意味でマクラーレンの2人は、務まらないはずだ。また大穴ではロッシだ。ヤマハとの契約は2006年までで、そのあとは未定になっていることに加え、ここのところフィオラノで長期にわたってF2004をテストドライブしている事実も見逃せない。その答えが出るのは、ちょうど1年後の今頃に違いない。
さて写真のモコモコした怪しいクルマはお分かりだろうか? そうF1マシーンの旅姿なのである。ノーズコーンとリア・ウイングを外し、代わりに前後にバンパー・ブロックを取り付け、跳ね馬マーク入りの真紅のカバーで覆ったもの。この状態でコンテナに詰まれEU圏以外のサーキットに運ばれるのである。
これはこれで、なかなか格好良くありませんか。


2005年08月12日
イタリア・レンタカー事情
取材でイタリアへは数多く行くが、その時の足になってくれるのがレンタカーだ。お約束のフェラーリ本社は公共交通機関で行けなくもないが、モデナからでも半端でない時間が掛かりとても仕事にならない。またサーキットも日本同様に概して不便なところにあるため、クルマは不可欠な存在なのである。
そんなわけでレンタカーを借りるのだが、イタリアに居ながら何故かイタリア車に遭遇する確率は極めて低い。メジャー・レンタカー会社がアメリカ系ということもあり、GM、フォード系がほとんどになってしまうのだ。ちなみにGM系だとオペル・アストラ、ベクトラ、ザフィーラ、フォード系だとフュージョン、フォーカス、モンデオといったところがスタンダードで、まず9割方はこのどれかのキーを渡されることになるが、極まれにフィアット系が出てくることがある。最近ではフィアット・パンダ、ランチア・イプシロンがそうで、日本に入る前だったので、色々と楽しませてもらった。中でもパンダは走行76kmという納車直後のクルマだっただけに、しばし新車オーナー気分にさせてもらった。しかしこの10年を振り返ってみてもイタリア車はこのほかにアルファ156、フィアット・ブラーボ、マイアーレに当っただけで、ほとんどがGMとフォードだった。写真はF430試乗会の時に珍しく当ったVWパサート・バリアントで、ターボ・ディーゼルのパワフルさにいたく感銘した記憶がある。
レンタカーに限らずフィアットの地盤沈下が囁かれているが、モンテゼモロ体制になってフェラーリ以上の復活を期待するのは私だけではあるまい。

