●V8 Vantage S
山中です。
速報です!
V8 Vantage Sというモデルが発表されました!!
エンジン、トランスミッション、シャシー、デザインすべてがアップデートされ、V8 Vantageに比べて一層のパフォーマンスアップがはかられています。
主にはダイナミックスの向上がメインとなっています。
ダイナミックスの向上と言うとわかりにくいですが、より走りの性能を上げ、スポーツドライビングを愛するドライバー向けになっているとお考え下さい。

エンジンはV8エンジン、排気量は4.7Lと変わりありませんが、出力が430bhp&490Nmとなっているので、10bhpと20Nmの出力アップをはたしています。
新設計のトランスミッションは一番のアップデートかもしれません。
"スポーツシフト"から"スポーツシフトⅡ"に進化をはたし、7速ギアボックスとなっています。
エンジンとトランスミッションが変わっただけ?
いえいえ、そんなことはありません。
詳細は"続き"から。
まず、エンジン。
アップした出力は前述の通りですが、420bhpのV8と比べて、パワーとトルク共に出力曲線を見てみると4,600~5,000rpm付近でのパフォーマンスアップが顕著です。
(出力曲線が無くてすみません!!)
5,000rpm付近といえば最も加速性能を楽しめる"オイシイ"ゾーンですから、エンジンパワーの向上をしっかり感じられそうです。
さらに加速性能を大きく引き上げるのがギアボックスの7速化です。
ギアの段数が多くなったことでクローズレシオ化がなされ、さらに最終減速比も大きくなっているのです。
当然加速性能は相当にアップしているはずです。
クラッチはシングルのままですが、ケーシングのコンパクト化により1つギアが増えたにも関わらず、V8 Vantageのスポーツシフトに比べV8 Vantage SのスポーツシフトⅡは24kgの軽量化を果たしています。
(デュアルクラッチにすると逆に少なくとも50kgは重量が増してしまうのだそうです)
デュアルクラッチじゃないの?と思われるかもしれませんが、車両重量はスポーツカーにとって最も重要なことですし、スポーツシフトⅡについてはアストンマーティン自身が「シングルクラッチの2ペダルMTとしては世界最高だ」と言っているので、相当良い出来であることが期待できます。
ちなみに、車両重量全体で見てもV8 Vantage Sは30kgの軽量化を果たしています。
24kgがトランスミッション、6kgはブレーキの変更やカーボンファイバーの採用などからきています。

シャシーの方には数多くのアップデートが施され、ドライビングダイナミックスを高次元のものへと引き上げています。
アストンマーティンからの文書では"スリリング"なんて単語が頻出していたので、V12 Vantageのような相当にアグレッシブでドライブすることが楽しい車になっているに違いありません。
シャシーのアップデート点ですが:
・フロントにフローティングローターを採用(径も拡大し380mm)に
・フロントキャリパーは対向6ポッドに
・スプリングとビルシュタインダンパーの改良
・ロールバーレートの変更
・ブッシュやマウントの変更
・ステアリングレートの変更(ロックtoロックを3.04回転から2.62回転へ)
・リアのホイールをワイド化(0.5J分)
・フロントとリアのタイヤを10cmワイド化(タイヤはRE-050)
・その他色々と
フロントブレーキシステムの変更は速度域の高いスポーツドライビングではメリットがあります。
フローティングローターというだけでなく、ハブ付近はアルミニュウム製、ディスク部分は鉄とすることで軽量化も果たしているとのこと。
径が355mmから380mmに拡大しましたが、ローター一枚あたりの重量は0.4kg軽くなっています。
たかが0.4kgですが、バネ下重量なので重要です。
足回りやブッシュ類マウント類も変わっているので、結構なチューニングになっています。
ステアリングの高速化は、V12 VanquishからVanquish Sへのアップデート時と同じですが、かなり良いフィーリングを得ているので、楽しみです。
ブレーキのモジュールも新しいものに変わったり、ヒルスタートアシスト機能が付いたり、DSCプログラムが変更になったりと見えないところも色々変わっています。
エクゾーストマフラーもVantage S独自のものとなります。
実車の音を聞いていないので何とも書けませんが、V12 Vantageのシステムをベースにしているようなので、期待が持てます。(V8とV12ではそもそもの音色が違いますが、V12 Vantageの迫力あるエクゾーストノートを知っていると期待が膨らんでしまうのです)

さて、デザインの方に目を移してみましょう。
すぐに気付くのはフロントのロアバンパー、シルパネル(ドア下のサイドパネル)、リアバンパー形状の変更とカーボンファイバーの採用です。
トランクリッドの跳ね上がり方もV8 Vantageより強くなっています。
ブログという場ですし、正直に書きましょう。
上記の変更された点は、恐らくV12 Vantageと同じものです。
V8 Vantage Sは、V8 VantageとV12 Vantageの間をつなぐようなモデルという位置付けなようですので、エクステリアデザインはこれで良いのかもしれません。
V8 VantageとV12 Vantageは圧倒的な差がありましたが、Vantage Sでかなりその差を埋めるものの、V12 Vantageはやはり孤高の存在でありスタイリングが似ていてもそもそもが違うからOKと・・・。
インテリアの方も見てみましょう。
造形としては変わりありませんが、ステッチの入り方やオプションが増えたりしています。
センターコンソールからドアハンドル&ドアプルまでピアノブラックにするオプションも用意されています。
シートやドアのインナーに入るステッチは、今までのアストンには無い3本ラインになっているのですが、これは鮫のエラをイメージしたものらしいのです。
アストンで何で鮫?と思いますが、デザインとしては悪くないので、良しとしましょう。

インテリアの仕様とオプションについてはまたの機会に詳細を説明したいと思います。
技術的なところももうちょっとマニアックに書きたいなと思っています。
写真が少なく、テキストばかりになってしまい読みにくかったかもしれませんが、ご容赦下さい。
取り急ぎ速報でした。
なお、3月1日からのジュネーブモーターショーで実車がお披露目される予定だそうですよ。
なんにしても早く実際に乗ってインプレッションがしたい!




